アボカドの形から種の形と大小を予測する方法の再現性とまとめ

こんにちは。熊の実です。

アボカドを買ってきて割ってみたら種が大きくて果肉がちょっとしかなかったということはありませんか。何だか損した気持ちになります。

よく、りんごのふじなどは果柄の太さや萼窪(がくあ)のところの色で蜜が入っているかどうか判別できるといわれていますね。そんな感じで種の小さいアボカドの判別法はないものかと思って独自に検討しました。

果柄の断面の大きさで判断できるか

まず、果柄の断面が大きいか小さいかで判別できるのではないかという仮説を立てました。そして、いくつか買ってきて検討しました。

その結果、果柄の太さと種の大きさの間に相関性はないという結論に至りりました。

果実の密度で判断できるか

次に、アボカド果実の密度でわかるのではないかと考えました。アボカドの種は水に沈みます。すなわち、種の比重は1より大きいです。そうすると、種が大きいほど果実の密度が大きいにではないかという仮説を立てました。そして、零れた水の重さからアボカドの体積を求めて、アボカドの重さを体積で割って密度を測定しました。そして、果実を割ってみました。

その結果、意外な結果が得られました。何と、果実の密度が大きいほど果実全体に占める種の体積は小さいという結果になりました。そして、ある程度の再現性は得られました(あくまでも確率が高いという意味です)。

密度が大きいほど種が小さいという結果です。これならば、売り場でアボカドを選ぶ時に、出来るだけ重いものを選べばいいということになります。同じくらいの大きさの個体であれば重い方を選べばいいということです。自分の腕で重い方を判断するだけでいいので簡単ですね。

もし、これが逆だったらどうでしょう。つまり、密度が小さいほど種が小さいという場合です。これってどこかで妥協しなければなりません。同じ大きさの個体であれば軽い方が種が小さくて果肉の割合が多いということになります。つまり、重いものは種が大きいということになるわけです。できるだけ大きいのを選ぶのが人情ですが、大きいと種も大きい。でも、小さいものは果肉は少ない。どこで線引きしたらいいのでしょう。

でも、いずれにしても、重いものを選べばいいわけですから、結果として良かったです。とにかく重いものを選べばいいわけです。

まずは形で判断、次に重さで判断

ただし、重さだけでなく形も重要です。洋なし型とおにぎり型では、前者の方が小さくてとがったどんぐり型の種が入っている傾向があります。後者は真球状の大きな種が入っている確率がかなり高いです。つまり、売り場で果肉の割合の多いアボカドを選ぶには、まず洋なし型を選ぶということが重要です。その中で、さらに重いものを選び出すという流れになります。果柄の大小では判断できません。これが、独自の調査で私が導き出した結論です。

ただし、百発百中というわけではないです。何事にも例外というものはつきものです。「高い確率で」ということを付け加えておきます。

次に、再現性を確認してみます。

再現性の確認

そこで、アボカドの形から種の形と大小を予測する方法の再現性を確認しました。異なるシールを貼ってある3個のアボカドを時期をずらして用意しました。いずれもメキシコ産のアボカドで、基本的に洋なし型です。2016年12月20日、2016年12月28日、2017年1月0日に買ってきた3個です。3個同時に割ったわけではなく、追熟したら随時食べていきました。今回はおにぎり型はありませんので、丸くて大きい種は入っていないと予想されました。

アボカド1個目アボカド1個目
アボカド2個目
アボカド2個目
アボカド3個目
アボカド3個目

実際に割ってみると、丸くて大きな種は入っていませんでした。よって、洋なし型の果実にはとがったどんぐり型の種が入っている可能性が高いというのは、これら3個についても言えました。種の大きさについては大差はありませんでした。あえて指摘するならば、おにぎり型に近い2個目のアボカドは、種も丸くて若干大きめという感じがしますが、誤差範囲ともいえます。明らかに丸いアボカドでなければ、果肉の割合が少ないということにはならないと思われます。

アボカド1個目の断面
アボカド1個目の断面
アボカド2個目の断面
アボカド2個目の断面
アボカド3個目の断面
アボカド3個目の断面

結論

これまで検討してきた果実は上記の3個以外に23個と11個、合計34個あります。上記の3個を加えると37個になります。それらの果実の形と、種の形と大きさの関係のデータを収集してきました。結論としては、果実の密度が大きいほど種の割合が小さいようだということです。洋なし型の果実の種の形はどんぐり型で、全体に占める割合は小さい確率が高いというのは再現性があるといえます。

皆さんもスーパーでアボカドを選ぶ時に、目的に応じて選ぶ方法を試してみてはいかがでしょうか。例えば、子供が大きくて丸い種が欲しいと言った場合はボールのようなアボカドを選べばいいと思います。コスパのよいアボカドを選びたければ、洋なし型でできるだけ長めのアボカドで、できるだけ重いものが「当たり」である確率が高いです。

最近ではアボカドの種も食べることがテレビなどで推奨されています。ジューサーミキサーで砕いて野菜ジュースとして飲むとか、包丁で切って煎じて飲むとかです。そういった意味では種の大きさで一喜一憂する必要もないのでしょうが、トロのようなアボカドの刺身をわさびと甘い醤油で食べたいという場合もあるでしょう。その時には、上記の知見を応用してみてください。

それでは、また。







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