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2016年のお手製イエローストロベリーグァバ酒

家で鉢植えしているイエローストロベリーグァバが2016年はけっこうたくさん実りました。これまでで最も豊作です。随時収穫して焼酎(園の露)に漬けてイエローストロベリーグァバにしています。

2016年9月25日

お手製グァバ酒
焼酎は鹿児島の園の露を使いました。

昨年2015年に漬けたグァバ酒は黒くなってきました。味はとてもいいです。

2016年9月25日

お手製グァバ酒
焼酎に漬けたイエローストロベリーグァバ

果実の収穫と漬けるのは実家の母親にやってもらっています。もちろん毎日の水遣りも。果実の黄色はだんだん変色して褐色になってきます。焼酎は鹿児島の園の露を使いました。

2016年10月16日

お手製グァバ酒
2016年最後のグァバ酒

残り少ない果実でグァバ酒を漬けます。焼酎は園の露を使いました。氷砂糖はあとで入れました。



結果と考察

イエローストロベリーグァバ自体は酸味がないので、イエローストロベリーグァバ酒にした時に甘ったるくなるのではないかと思っていたのですが、絶妙な味で、嫌いではありません。焼酎に漬けた果実酒で私が最も美味しいと思ったのはアンズ酒ですが、イエローストロベリーグァバ酒もけっこういい線行っていると思います。これからも続々果実を収穫して加えていくので、2016年のイエローストロベリーグァバ酒はどういう味になるか楽しみです。

2016年10月2日現在、氷砂糖はまだ入れていません。あとで入れても問題ないと思っています。入れない方がイエローストロベリーグァバ果実の内部のエキスを抽出しやすいと思っているからです。その理由は、焼酎に砂糖(溶質)が溶けると浸透圧が上がるので、果実の内部に浸透するどころか、果実内部の水分を抜き取ってしまうので、梅干しのようにシワシワになって縮んでしまいます。しかし、氷砂糖を入れないまま果実を漬けたら縮んだりしません。つまり、焼酎は内部に入っていけるはずです。そして、エキスを抽出できます。それが平衡状態に達するまで続きます。そのあと、氷砂糖を入れたら、焼酎の浸透圧が相対的に上がるので、それを緩和するように平衡が移動します。つまり、焼酎を薄めようと系が動くので、果実内部の水分が抜き取られます。そうするとエキスを含んだ水分が出て来ます。そうすると、美味しい果実酒が出来上がります。興味のある人は、最初から氷砂糖を溶かした場合と、あとから氷砂糖を入れた場合の2種類の果実酒を作ってみて、味がどう違うか比較してみるのも面白いと思います。もちろん、使う果実の量、溶媒(ホワイトイカーまたは焼酎またはブランデー)の種類と量、氷砂糖の量は同じにしなければ比較になりません。

ちなみに、氷砂糖を使った場合と、粉末の砂糖を使った場合では、氷砂糖を使った場合の方が美味しい果実酒ができると思います。なぜならば、同じ重さの粉末の砂糖と氷砂糖では、表面積は圧倒的に粉末の砂糖の方が大きいからです。つまり、溶媒に接触している面積は粉末の砂糖の方が大きいので、すぐに溶けてしまいます。一方、氷砂糖はかき混ぜたりしない限り、ゆっくりと溶解していきます。これは、加えるタイミングをすらして遅くしたのと意味は同じです。言い換えると、砂糖を加えるタイミングは同じでも、粉末砂糖と氷砂糖では溶解速度に著しい差が出るので、上で説明したように、じわじわ溶けて行く氷砂糖を使った方がエキスの抽出効率は高くなると考えるのが妥当です。

爪楊枝で梅の表面に穴を開けて梅酒を漬ける人もいます。しかし、梅の皮を半透膜と見た場合、穴を開けなくて漬けた場合と、穴を空けた場合で味が変わってくるように思います。比較したことはないのでどっちがいいとも言えませんが、私個人的にはわざわざ突き刺さなくてそのままでもいいように感じています。実験したことはありません。

このように、梅酒などの作り方を化学的(科学的)に理解すると、作り方の改善方法が見えて来ます。自分で工夫すると面白い味のものができると思います。アルコールが入っているので夏休みの自由研究というわけにはいかないでしょうが、パラメーターがたくさんあって、けっこう面白いテーマだと思うわけです。

それでは、また。







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