スターキングの種まき
Sowing of Star King Apple Seeds.
スターキングは、米国ニュージャージー州の果樹園で、1921年にデリシャスの着色系枝変わりとして発見されました。果形は長円錐形、大きさは280~300グラム、濃紫紅色が特徴的です。静脈の血の色に近いです(食欲が減退したらすみません)。芳香があり、甘くておいしいです。低温管理をしないと軟化しやすいので、貯蔵性はあまり良いとは言えません。原種のデリシャスは着色に難点があったので、十分に着色するまで樹に生らせておいて収穫していました。そのため、収穫後の日持ちが悪いのが問題でした。しかしその後、いろいろな着色系の枝変わりの出現によって商品価値が高まりました。その結果、デリシャス系品種は世界の主要品種に発展してきました。
スターキングを上から撮影
(2014年11月29日)
スターキングを横から撮影
(2014年11月29日)
半分に割りました。
(2014年11月29日)
さらに半分に割りました。
(2014年11月29日)
芯の部分とへたの部分です。
(2014年11月29日)
アップルキウイの種を蒔いた鉢のほかに、日向夏が植えてある鉢にもスターキングの芯の部分と種を置きました。
(2014年11月30日)
2014年11月30日(日)朝、果実の中で発芽していた日向夏を植えてある鉢に芯の部分と種を置きました。この品種のりんごは、私が小学生の頃、運動会の時に家族で見に来てくれて手作り弁当と一緒に食べたりんごを彷彿とさせます。それは、食感と味と、皮の色(ただ、ここまで色が濃かったとは思いませんが)によります。私にとって、何だかとても懐かしい感じのするりんごです。
リンゴの種をプランターや鉢に置いておくと発芽することがあります。よって、芯の部分は生ゴミではありません。もったいないので、プランターか鉢で芽が出るか楽しんでみましょう。芽が出たら、鉢植えでベランダに置いて管理すれば害虫にやられることは避けられ、ある程度まで生長するでしょう。実が生らせるためには異品種を混植しないといけないと聞いたことがありますので、混植とまではいかなくても、異品種の鉢植えを2本、近くに置いて栽培すれば、ある程度はいけるかもしれません。
結局、このスターキングの種は発芽しませんでした。本来なら発芽するはずでしたが、よっぽど環境が悪かったのでしょう。
2014年冬から2015年春にかけて行った14品種の発芽実験で、発芽したのはサンふじ、およびサンふじと交配してある4品種(北斗、星の金貨、あいかの香り、トキ)、そして、サンジョナゴールド、紅玉、サン陸奥、金星の合計9品種でした。金星に至っては2015年5月21日現在、発芽本数は20本にもなりました。
現在、処分せずに残っている実生は、あいかの香り、星の金貨、サンジョナゴールド、そして金星です。あいかの香りと金星は食べ比べてみた結果において私の好きなりんごベスト3に入るので、たとえ実生では同じ果実が生らないにしても、育ててみたい品種です。
2016年11月のスターキング
2016年11月4日にスターキングを買ってきました。1個158円+税でした。色が非常に濃い大きめのりんごです。皮ごと食べてみると、酸味があって、甘さ控え目で、サクサクと固めのりんごでした。
けっこうでこぼこした、ごつい感じのりんごです。
(2016年11月4日)
梗窪(こうあ)側を写した写真。
(2016年11月4日)
萼窪(がくあ)側も青いところはありません。
(2016年11月4日)
切った感じでは固いです。蜜は入っていません。
(2016年11月4日)
芯の部分をくり抜いても、他のりんごよりは褐色になりにくいような感じです。
(2016年11月4日)
1個の種は半分に切れてしまいました。
(2016年11月4日)
果実半分に4個の無傷な種が入っていました。
(2016年11月4日)
秋映、千秋、シナノスイート、トキりんごの種を蒔いたプランターに蒔きました。
(2016年11月4日)
2016年11月4日にまずは半分食べました。種は4.5個入っていました。トキりんごや秋映、千秋、シナノスイートの種を蒔いたプランターに蒔きました。発芽は2017年春になるでしょう。