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PHONO端子の付いたアンプの購入を検討するに至った背景と機種選定

昔からレコードプレーヤーを愛用している私はYAMAHAのAVX-590 DSPを買って20年になります。さすがにスピーカーの左から音が出なかったり、左が出るようになったかと思ったら右から出なくなったりと、気まぐれが起こるようになりました。2年ほど前にアンプの買い替えを検討した時は、市販の新しいアンプにはPHONO端子が付いていませんでした。それで、2015年1月30日にYAMAHAのAVX-590 DSPの中古品をAmazonで2万円ちょっとで買いました(現在でもその中古品は同じ値段でネット通販されているようです)。買った中古品もやっぱり同じような症状が出ましたので、このAVX-590 DSPの機種特有の症状なのだろうと思いました。それでも電源のON/OFFを繰り返すとその時だけ直ることもありましたし、直らないこともありました。いろいろいじっている中で発見したのは、BALANCEを音が出ないスピーカー側にいっぱいに回しておいて、アンプのボリュームつまみを急に大きく回すと直ることがあることです。大きく回すと言っても角度でいうとせいぜい40°くらいです。スピーカーのスイッチをOFFにして音が出ないようにしてからボリュームつまみを回していますが、万が一ONになっていたらあまり上げ過ぎると音が出た時にものすごい音量になるので、自分も他人もびっくりしますし、何よりもスピーカーが破損する可能性が高いです。だから最高でも40°くらいにとどめています。

この方法でうまくいった時は、断線していたのが急に接触して繋がった感じの「ガサガサ」という音がします。BALANCEツマミを中央に戻す時にそんな音がします。いかにも接触不良の感じです。古いからしょうがないのでしょう。20歳ですから。私はBALANCEつまみがこの2台ともだめになっているのだと睨んでいます。つまり、この機種特有の現象なのだと思います。その証拠に、2年前に買った中古品のBALANCEつまみは外側の回す部分だけ交換してありました。前に使っていた人がそこにトラブルを抱えていたことを物語っています。

私はこの裏技によって中古品も1年半は使えたのですが、2016年4月16日の熊本地震本震でうんともすんともいわなくなりました。中が断線したようです。

そこで、元のアンプを定位置に戻して現在使っています。これも現在の症状は元の症状と変わりません。気まぐれで右のスピーカーから音が出なかったり、ある日は左のスピーカーから音が出なかったりです。これはうまく立ち上がった時でも途中でそうなることもありますが、だいたいは電源を入れた初期状態でなっています。

このままではこのアンプも使えなくなってしまうのは時間の問題です。そこで、現在市販されている新しいアンプがないものかネットで調べてみました。その結果、気付いたことがあります。そもそも私が中古品を探していたのは、レコードプレーヤーが廃れた現在、2年前ぐらいに市販されていたアンプにはPHONO端子が付いていなかったと思います。しかし、ここ1〜2年のアナログレコードブームの影響でレコードプレーヤーが発売されているので、現在の新しいアンプにはPHONO端子が付いているものが増えてきています。しかも価格は安いものでは2万円台で手に入るようです。

この傾向はレコードファンにとっては嬉しいです。なぜならば、昔の機種の中古品に必ずしもこだわらなくてもレコードが聴けるからです。むしろ、現在の方がハイレゾも聴けたりしますから、楽しみ方も多様化しています。

YAMAHAのAVX-590 DSPはだましだまし使っていますが、いつかはだめになるでしょう。そこで、現在売られている機種の中から買うとすれば何がいいだろうと思い、調べてみました。

私の好みはYAMAHAのアンプなのですが、安いものから高いものまであります。3機種の中から選ぼうと考えています。


検討している機種【ハイレゾ音源対応】プリメインアンプ DAC付 (シルバー)

YAMAHA A-S301(S) [シルバー]
YAMAHA A-S501(S) [シルバー]
YAMAHA A-S801(S) [シルバー]

まとめ

まだいろいろ検討している段階なので、決めていません。音がいいのはA-S801です。A-S301はちょっと物足りない感じです。最低でもA-S501以上と考えています。

ただ、最近、別の有効な方法を発見しました。それは、アンプとスピーカーの間を切るスイッチがあるので、それをOFFにしておいてボリュームつまみをかなり大きく回す方法です。ボリュームつまみを120°くらい大胆に迅速に往復させるのを連続で5〜6回繰り返したあとで、ボリュームをゼロにしておいてスピーカースイッチAをONにしてボリュームを徐々に上げてみると、左右から音が出るようになることが多いです。片方からしか出ないときは、出ないスピーカーの方にBALANCEつまみをいっぱい回して、そのままさらに20°くらいボリュームを迅速に往復させると直ったりします。しかし、注意しないといけないのは、スピーカーをOFFにしていたつもりがうっかりミスでONになっていたりしたらものすごい大音量が急に出て来てしまうことです。これでは驚くし、スピーカーも傷むと思います。そこを十分気をつければ今のところ最も有効な方法であることに気付きました。ただし、有効なのは電源を切るまでで、1回切るとまた元に戻るので、次にONにした時はまた同じことを行わなければなりません。この操作の成功率は80%ぐらいです。どうしても出ない時は一旦断念して、時間を置いて再チャレンジします。ずっとあとでわかったのですが、スピーカーリレーの清掃作業を行うことによって直りました。(下記を参照)

しばらくはこれでいけるのではないかと思っていて、新しく買うのは控えています。どれを買うか決心がついたら、その購入プロセスも含めて改めてこのページで報告します。


その後

上記のようにYAMAHAのAVX-590 DSPに続く2台目は最新機種を購入することを考えてはみたものの、結局2台目は同じ機種の中古品を購入しました。しかし、同年4月14日と16日の熊本地震後に壊れてしまっているのが判明したので3台目を購入しました。それは2021年12月現在でもまだぎりぎり使えるのですが、かなり調子が悪く、毎回の独自の調整法なしでは使えなくなってしまいました。そこで、2021年12月5日にメルカリで4台目を購入しました。この4台目は比較的調子が良いです。しかし、すぐに調子がわるくなったので5台目をメルカリで購入しました。


これまでに買ったYAMAHAのAVX-590 DSPの新品と中古品

1台目
1996年(平成8年)2月18日
ベスト電器下通り店
44,805円
2台目
2015(平成27年)1月28日
Amazonで購入
20,324円
3台目
2019年(令和1年)1月16日
Amazonで購入
6,480円
4台目
2021年(令和3年)12月5日
メルカリで購入
8,888円(←チューナーとセット)
1660円(送料着払い)
5台目
2022年(令和4年)3月14日
メルカリで購入
3,800円(送料込み)

YAMAHA AVX-590 DSPのスピーカーリレーの清掃


オーディオアンプ
YAMAHA AVX-590 DSPのスピーカーリレーを消しゴムで清掃

音が片方から出なくなっては買い足してを繰り返していたら5台になってしまいました。さすがにこのままではまずいので、音が出なくなった原因をネットで調べてみました。どうもスピーカーリレーがあやしいと思い、その清掃方法を調べました。接点に酸化皮膜が付着して左右どちらかの接触が悪くなったことによって音が途切れ途切れになったり、小さくなったり、出なくなったりしていると考えました。その点に注目して2022年4月24日に作業を行うことにしました。しかし、その前に問題になるのが、スピーカーリレーがどこにあるかを確認して、それが付いている基板を取り外して、ハンダを除去して取り外す作業が果たして自分にできるかということでした。天板を外して、スピーカーリレーの位置を確認しました。スピーカーリレーは背面のREARとCENTERのスピーカー出力端子のすぐそばにありました。それが付いている基板を外すことはできました。しかし、ハンダごてを使ってハンダを外して取り外すのが自分には難しいと思いました。そこで、基板を元に戻して、スピーカーリレーを基板につけたまま、その蓋を取り外す方法はないか考えました。その結果、カッターナイフで本体のツメがひっかかっている蓋側の長方形のくり抜き部分の下の辺のところを(左右両端ではなく切りやすい方を片方だけ)切り離してしまうという手段をとりました。結果として切り目を入れることはうまくいきましたが、蓋を取り外すのが難しくて、少し力を入れて取り外そうとしたら切り目を入れていない方も欠けて完全に切り離されてしまいました。蓋はプラスチックが薄くてけっこう脆いです。欠けた部分をセロテープでくっつけて何とか元のように固定できる蓋として使うようにすることはできました。この点のメリットは次にリレーの清掃をする時も簡単に蓋を外せるということです。こうしてやっと蓋を外すことができてスピーカーリレーの接点の電極が開いていることを確認することができました。

しかし、次に問題になるのがそこを磨く方法です。ネットで調べた清掃方法としては、綿棒に接点復活剤をつけて磨くとか、エタノールをつけて磨くとか、紙にエタノールを染み込ませて接点部分をこするとか、ヤスリで軽く磨くとかありました。でも、接点復活剤はプラスチックを傷めるとか、一時的にはいいけれどもまたいずれ再発するとか、けっこうネガティブな記述がありました。接点復活剤は使わない方がよいと思いましたが、結局私がとった方法は、プラスチック消しゴムの片方の未使用の端をカッターナイフで1mm厚に切って、その消しゴムの長方形の板をピンセットで挟んで、スピーカーリレーの(通電していない時に)開いた接点の間に挿入して字を消すように接点を軽く磨くという方法です。これによって白い消しゴムにサビのような褐色の粉が左右ともに付着しました。特に音が出にくかった方の電極からたくさんの汚れがとれました。これが接点の通電を妨げていたのだと思いました。丁寧に清掃した後にスピーカーリレーの蓋をしました。蓋はきちんと引っかかって簡単には取れなくなりましたが、初期の状態よりは取れやすくなりました(また外せるかやってみたらオリジナルの状態の時には外れなかったのが、このセロテープで修復した状態では何とか外すことができました)。もし外れない時はカッターで切り目を入れたプラスチック部分に被さったセロテープを切ってしまえばできます。

この方法で現役の5台目以外の4台はすべて清掃しました。そしてスピーカーとチューナーを繋いで通電してみました。その結果、2台目、3台目、4台目は音の出なかった片方からも音が出るようになりました(2022年4月24日現在)。こうして見事に両方のスピーカーから音が出るようになりました。しかし、1台目だけは左側から音が出ず、復活させることはしできせんでした。この1台目だけは原因はスピーカーリレーの汚れではなさそうです。これ以上の修理は私にはできそうにないので断念しました。2台目、3台目、4台目3台はスピーカーリレーの接点の酸化皮膜が原因だったようで、見事に復活させることができました。これらは手元に置いておくのは宝の持ち腐れになってしまうのでもったいないです。資源の有効利用のためにも、もう一花咲かせてもらうためにも、ヤフオクかメルカリで他の人に活用してもらえるようにしたいと思っています。







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