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レモンの接ぎ木苗の鉢植え栽培

2017年5月17日にホームプラザナフコ 江津店に行きました。そこにあったレモン(リスボンレモン)の接ぎ木苗3本のうちの1本が花芽をたくさん持っていました。レモンは自家受粉するので1本でも結実します。そこで、その1本を購入しました。税込み998円でした。寒さに弱いので鉢植えにしなければなりません。以前、畑に植えたら冬の霜で枯れてしまったからです。

レモンはビタミンCが多いフルーツというイメージが強いですが、意外にそうでもなく、アセロラ、グァバの次ぐらいです。その次が柿、そしてキウィとなっています。でも、ビタミンCのCMでレモン何個分とかよくいわれるために、どうしてもレモンが最も多く含んでいるのではないかと思いがちです。そんなレモンになぜこだわるかというと、柚子やカボスのように、あまり食べない柑橘類で料理に使えるものとして代表的なもので、栽培がお手頃なのがレモンだからです。うちの畑の気候では霜が強く、柑橘系が枯れてしまいます。特にレモンはあまり寒さに強くないといわれているので、鉢植えにするしかありません。でも、調味料として使うならそんなにたくさん生る必要もないですし、鉢植えなら盆栽的な楽しみ方もできそうです。そういうわけで、今回、鉢植えでレモンの木の栽培にチャレンジします。

レモン(檸檬)

分類
常緑果樹
植え付け適期
8月〜12月, 3月〜5月
開花期
5月〜6月
開花期
3月〜11月
収穫期
11月〜2月
結実年数目安
2〜4年
利用方法
生食、食酢、果実酒、果皮
台木
カラタチ
受粉
自家結実性なので1本でも結実するが、筆や綿棒などで人工授粉をした方が確実。
特徴
香がよく、酢っぱいので料理や果実酒によく使われる。果実は最初は緑で熟すと黄色になる。ビタミンCを豊富に含む。亜熱帯原産の柑橘類なので寒さに弱い。
管理方法
水捌けのよい土(鉢植えにする場合、赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土)で、日なたでよく育つ。鉢植えにして3℃以下にならないようにする。肥料は生育が始まる3月と10月に有機質肥料を施す。
肥料
開花期に与えるのが特に重要。肥料切れさせないように注意。
用土と水遣り
土の表面が乾いたらたっぷりと水を遣る。10月〜3月は乾かし気味
4月〜9月は鉢土が乾いたらたっぷりやる。

2017年5月17日

ポリポットのレモンの接ぎ木苗
ポリポットのリスボンレモンの接ぎ木苗

買ってきたレモンのポリポット。税込み998円。

2017年5月17日

レモンの接ぎ木苗
リスボンレモンの接ぎ木苗

このような実が生る予定。

2017年5月17日

レモンのつぼみ
リスボンレモンのつぼみ

紫色の新芽ととぼみが付いています。他の2本の商品には付いていませんでした。

2017年5月17日

レモンの新芽
リスボンレモンの新芽

これは新芽。これが枝になっていきます。

2017年5月17日

レモンのつぼみと新芽
リスボンレモンのつぼみと新芽

鋭い棘(とげ)もあります。

2017年5月17日

レモンの接ぎ木苗
リスボンレモンの接ぎ木苗

新しい葉っぱは紫色です。

2017年5月17日

レモンのつぼみとトゲ
リスボンレモンのつぼみとトゲ

つぼみは紫色ですが、咲いたら花びらは白っぽいです。近所のレモンの木がそうです。

2017年5月17日

レモンのつぼみ
リスボンレモンのつぼみ

その証拠に、大きくなってきたつぼみは紫色が薄くなってきています。

2017年5月17日

レモンの接ぎ木苗の鉢植え
リスボンレモンの新芽とつぼみ

これは比較的長い枝につぼみが付いています。

2017年5月25日7:32

レモンの満開の花
満開の花

花が咲きました。

2017年5月25日10:18

レモンの満開の花
満開の花

2時間半後には満開でした。綿棒で人工授粉しました。

2017年5月25日14:46

レモンの葉っぱ
満開の花

若葉がさっそくエカキムシにやられていました。5枚やられていました。葉っぱの中にいるのが確認できるので、指でつぶしました。

2017年6月5日

レモンの満開の花
花後

花が咲いて受粉したものがこれまで5〜6本できました。しかし、生理落果してしまいます。

2017年6月5日

レモンの花のあと
花後

現在結実したものは2個しか残っていません。今年は実を収穫するところまでとても行ける感じではなさそうです。

2017年6月10日

レモンの花のあと

6月10日現在、1個しか残っていません。最後に咲いた花が結実したもので、いちばん上に生っているものです。せめてこの1個だけでも生長してくれたら・・・。

2017年6月27日

レモンの花のあと
黄変して萎びた実

実が黄色っぽくなって萎びています。落ちそうです。

2017年6月27日

レモンの花の萼
萼の部分

指で軽く触ったら実が落ちました。

2017年6月27日

レモンの実

生理落果した実。数日前から少し黄色っぽくなってきていて、いやな予感がしていました。

2017年7月4日

レモンの苗木
レモンの苗木

台風3号のあとのレモンの苗木。レモンの苗よりアボカドの葉っぱのダメージが大きかったです。

2017年7月4日

レモンの夏芽
レモンの苗木

夏芽が出てきています。生長を優先して、そのままにしておくことにします。

2017年7月26日

レモンの夏芽
レモンの苗木

枝が急生長しました。真夏になって今のところエカキムシは発生していません。

栽培に関するまとめ

レモンのつぼみは紫色をしていて、他の柑橘類の白いつぼみと異なります。紫色はきれいです。レモンは自家結実性なので1本でも結実します。栽培にあたっては、寒さに弱い点に気をつけなければなりません。そのため、冬は室内に取り込めるように鉢植えにします。たくさん生らなくてもいいので鉢植えで十分ですし、盆栽的な楽しみ方も考えています。

2017年5月25日現在、満開の花が1個あったので、綿棒で人工授粉しました。若葉がさっそくエカキムシにやられていました。5匹つぶしました。

2017年6月5日現在、実が生ると期待した花が通算6〜7個あったのですが、順番に落ちてしまい、現在2個しかありません。なかなか難しいです。

2017年6月10日現在、この一週間のうちに実が1個になってしまいました。最後の1個です。

2017年6月27日に実が落ちました。やはり、実が育つほどの準備が木の方にできていないということでしょう。

2017年7月4日に台風3号がきました。予想以上に風が強く、ベランダの植物がダメージを受けました。でも、レモンの木は大丈夫でした。むしろ、エカキムシの被害の方が大きいくらいです。


私がレモンを栽培しようと思った理由と鉢植えを選んだ理由

私は子供の頃からみかんと柿で育ってきたと言っても過言ではないくらいに三度の飯以外でけっこう食べて育ちました。家には柿の木が何本も植えてあって、秋にはよく実っていました。学校から帰ったら柿の木に登ってかじっていました。冬は親戚のみかん農家からもらった温州みかん(天井みかんなど形が悪くて売り物にならないもの)をたくさん食べて育ちました。私は男ですが子供の頃から肌のケアなど何もしていないのに(ふつうはしませんよね!)肌トラブルはほとんどありませんでした。私はここで顔出しは出来ませんが、昔から年齢よりも若く見られてきました。ニキビもありませんでした。また、みかんも内果皮ごと食べるからなのか、毎朝快便でした。今でも野菜不足かなと思った時は柑橘類を内果皮ごと食べると調子がよくなるので、みかんの効果は大きいと見ています。柿もβ-カロテンやポリフェノールのタンニン、果肉や表皮の繊維質が豊富なのでお通じやアンチエイジングに寄与していたのではないかと思っています。これらは机上の空論ではなくて実際の体験に基づいての考察です。そんなわけで、私にとっては柑橘類を果実のまま摂ることは今でも必須ですし、習慣です。それで、買ったりもらったりだけではなく、実際に自分で作ってしまえ!ということになりました。それでシークヮーサーの栽培を始めました。シークヮーサーは沖縄の長寿村で有名な大宜味村の名産品だということで以前から興味を持っていたからです。また、シーズンには熊本県の芦北町で作ったものが田浦町の道の駅に置いてあったりするので、沖縄でなくても熊本県でも出来るんだ!と思って栽培してみることにしました。それに合わせるようにレモンの栽培も始めました。シークヮーサーは有用な物質としてノビレチンとヘスペリジンとクエン酸を含んでいます。基本的に生食でいけますが、表皮を調味料としても利用できます。レモンはクエン酸を含んでいるので、調味料や果実酒で使うのが主な用途になりそうです。だからそんなにたくさんは必要ないということで、地植えでは無理でも鉢植えならいけそうだと判断しました。







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