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幹の損傷から復活した木のぽろたん栗の収穫(2018年)
植えてから3年経ったぽろたん栗の殻斗果は2個
2015年10月に丹沢と同時に植えたぽろたん栗の苗木が2年目で草刈機によって根元付近を半分切断されました。しかし、幹の半分は繋がっていたので、修復作業を行いました。それが功を奏して3年目に復活してきました。
2018年は「いが」のある実(殻斗果)が2個生りました。2018年9月14日に帰省した時には、ちょうど栗の殻斗果が1個、まだ木に残っていて割れていました。収穫して、観察も兼ねて分解してみました。
以下に2018年9月中旬に収穫した2個の殻斗のうち、残っていた最後の1個の殻斗果を調べた結果を示します。
2012年9月15日

最後の1個がまだ生っていました。部分的に褐色になっています。
2012年9月15日

反対側から見ると、殻斗が割れていました。
2012年9月15日

剪定バサミで果柄を切って収穫しました。
2012年9月15日

トゲが指に刺さらないように、火バサミで広げました。堅果が2個入っているように見えました。
2012年9月15日

取り出してみたら、もう1個小さい堅果が真ん中に入っていました。
2013年9月15日

ツヤのある堅果です。
2014年9月15日

裏返して撮影しました。
2018年9月15日

堅果の底部は白い部分と褐色の部分があります。殻斗の内側とくっついていた部分が褐色の部分です。
2018年9月15日

堅果がくっついていた部分が褐色の部分です。自然に落ちるまで待ったら、堅果の底は全部白くなるのでしょうか。真ん中に入っていた薄い堅果は通常は食べません。
2018年10月20日

草刈機で半分切断された幹がここまで太くなりました。
2018年10月21日

収穫したポロたん栗の実。
2018年10月21日

茹でたポロたん栗。食べてみたところ、美味しかったです。渋皮はポロたんと言うだけあって、剥けやすかったです。
2019年1月4日

新しい問題が発生しました。幹におがくずの膜ができていました。削って落としたおがくず。カミキリムシの幼虫が枝の切断面から穴を空けて幹の奥深くに入っていました。
2019年1月3日

幹の穴に殺虫剤のアースジェットを吹き込んで退治しました。そのあと、とげなし栗の実生の木と同様、ろうそくで穴を塞ぎました。そして、農業用ヒモでぐるぐる巻きにしました。
2019年1月4日

枝の切断面から食害されてできた窪みです。ヒモを巻いても窪みはわかります。この状態で1ヶ月様子を見ます。
2019年1月4日

もし幹が食害されて枯れてしまった時のために、地面付近の横から出てきたひこばえもそのまま育てています。台木から出てきた芽ではないので幹の修復がうまくいかなかった時の保険としてとっておきます。
これまでのまとめと今後の予定
畑に植えてから満3年になる2018年、トゲのある殻斗果が2個生り、収穫が9月中旬に終わりました。ぽろたん栗の木は幹の損傷から復活できただけでも上出来の結果といえますが、さらに殻斗果が2個生ったことで受粉にも問題はなさそうで、今後に期待が持てました。ぽろたん栗は丹沢栗より少し収穫時期が遅くなることがわかりました。
切断された幹の修復作業が一段落した頃、新しい問題が持ち上がりました。根元付近の枝を切った跡から虫が穴を空けて幹の中に入っていました。殺虫剤のスプレーを吹き込んで退治しました(ちゃんと退治されているかどうかは1ヶ月後にわかると思います)。万が一、枯れるようなことがあった場合は、ひこばえを育てようと思います。
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