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渋皮が簡単に剝けるぽろたん栗の栽培


Chestnut Porotan



栽培しやすさ ★★★★☆
おすすめ度 ★★★★☆


2015年10月10日(土)、近くのホームセンターからぽろたんという栗の苗木を買ってきました。銀寄や丹沢と混植するためです。4.5号の深鉢のポリポットで、税込みで1598円でした。先週買った丹沢栗の苗の1.5倍といったところです。

ぽろたんは渋皮がかんたんに剝ける日本栗の新品種で、30gほどの大粒で、甘味も香りも強い栗です。鬼皮に数本傷を付け、レンジでチンしたり、オーブンで加熱すると簡単に渋皮を剝くことができます。個人的にはぽろたんという命名が面白いと思います。



Chestnut Tanzawa
3本目の栗の苗木としてぽろたんを買ってきました。
(2015年10月10日)


Chestnut Tanzawa
根がけっこう露出しています。
(2015年10月10日)


Chestnut Tanzawa
写真右が丹沢栗の苗、左側が今日買って来たぽろたんの苗木。あと1週間で畑行きです。
(2015年10月10日)


植え方は、水捌けが良く、陽当たりの良い場所になるべく大きい植え穴を掘り、堆肥などの有機肥料を十分混ぜ込み、そこに植えます。肥料が直接根に触れないように注意します。肥料は毎年1〜2月頃に与えます。剪定は毎年1〜2月頃に前年に伸びた枝を半分ぐらいに切ります。

2015年10月10日現在、来週末(10月17日, 18日)に丹沢とぽろたんを畑に植えます。とげなし栗の木のあったあたりです。これから、生長を記録していきます。栗の木は植えた木が全部育つとは限らないので、予備を植えておいた方がよいとのことなので、銀寄と丹沢とぽろたんの市販苗と、とげなし栗の実生があるので、これだけあれば何とかなるのではないでしょうか。


ぽろたん
畑に植えました。
(2015年10月17日)


ぽろたん
棒を3本立てて、白い紐で目立つようにしました。草刈り機で刈られてしまうからです。
(2015年10月17日)


ぽろたん
写真左がぽろたんの苗木、右が丹沢栗の苗木。
(2015年10月17日)


2015年10月17日、銀寄が軽トラに踏まれてなくなっていました。もう、とげなし栗の実生丹沢ぽろたんだけになりました。丹沢とぽろたんの2本買っておいて良かったです。この中から2本育ってくれれば受粉樹になってくれる予定です。


ぽろたん
畑に植えて3ヶ月後。
(2016年1月4日)


ぽろたん
畑に植えて4ヶ月後。
(2016年2月6日)


ぽろたん
葉っぱが出て急生長しています。
(2016年7月2日)


ぽろたん
栗の木の生長は早いような気がしています。
(2016年7月3日)


ぽろたん
急成長しました。栗の木の生長は早いです。
(2016年9月24日)


ぽろたん
急成長しました。栗の木の生長は早いです。
(2016年11月19日)


ぽろたん
植えて2年経っていませんが、けっこう成長しました。新しい葉っぱがまだ小さいです。
(2017年5月3日)


ぽろたん
枝の先端に花芽が付いています。同時期に植えた丹沢にも花芽が付いています。しかし、とげなし栗の実生には付いていませんでした。
(2017年5月4日)

ぽろたん
花が咲きました。
(2017年6月3日)

ぽろたん
実が3個確認できました。
(2017年7月1日)

ぽろたん
1個目。
(2017年7月1日)

ぽろたん
2個目。
(2017年7月1日)

ぽろたん
3個目。
(2017年7月1日)


このまま順調に育ってほしいと思います。害虫が入るのが心配です。

2017年5月4日現在、花芽が確認できました。市販の苗木を植えてから2年足らずですが、順調に生長して枝の先端に花芽が確認できました。丹沢も同様な結果となりました。しかし、とげなし栗の実生は最も大きいにもかかわらず2017年は花は咲きません。

2017年7月1日現在、実が生っているのが確認できました。隣りに植えた丹沢の授粉効果があったといえます。植えてから2年ですので、まあまあ早い方だと思います。ただ、収穫に漕ぎ着けるかというのは別問題ですので、予断は許しません。しかし、ちゃんと実が生ることが確認できたのは大きいです。


ぽろたん
木が傾いています。何と、草刈り機で切られています。ちょうど朝に弟が草を刈ったらしいです。ショックです。
(2017年8月13日)

ぽろたん
半分ぐらいは辛うじて繋がっています。
(2017年8月13日)

ぽろたん
紐で川中島白桃の木と結んで支えました。
(2017年8月13日)

ぽろたん
トゲが一部茶色になっています。
(2017年8月13日)

ぽろたん
実がいい感じで育っているのですが・・・。
(2017年8月13日)

ぽろたん
幹を立てた時の状態です。
(2017年8月13日)

ぽろたん
とりあえず紐でグルグル巻きました。
(2017年8月13日)

ぽろたん
約40日後、表皮が癒合して修復が進んでいました。
(2017年9月23日)

ぽろたん
反対側から見た写真。よく見ると切断面がわかります。紐はあと2週間ぐらいしたら取り除いた方がいいのではないかと思います。紐のところが締め付けられて太くなっていないからです。
(2017年9月23日)

ぽろたん
台風が来ない限り、この方法で修復ができるかもしれません。栗は生長が早いので修復しやすいかもしれません。
(2017年9月23日)

ぽろたん
少し前に収穫していたぽろたんの実。
(2017年9月23日)

ぽろたん
この写真はぽろたんの実と丹沢栗の実が混ざっていて、どれがどれかわかりません。でも、食べてみたら、薄皮が剝けやすいのが確かにありました。それがぽろたんだと思います。
(2017年9月23日)


何とか復活してくれないでしょうか。一度切断されたところは繋がりませんが、まだ繋がっているところが太くなってくれれば何とかなるかもしれません。でも、その前に台風が来たらダメになるでしょう。その時は、切り株から出て来るひこばえに期待します。

かつて、太秋柿の木が台風で裂けてしまった時、紐で巻いていたら自立できるようになり、現在では完全復活して元気に生長しています。その時は、幹が縦に裂けたので、一応、つながっていたわけです。今回のケースは完全に幹の半分が切断されているのでそこが繋がることがない分、太秋柿の木の場合とは違います。台風を乗り切れればうまくいくこともあるかもしれません。

2017年9月23日現在、草刈り機で半分ほど切断された幹の皮がだいぶ生長して表皮の癒合が進んでいました。紐で締め付けられた部分は太くなれない状態なので、もうしばらくしたら紐を外そうと思います。収穫した実は茹でて食べました。確かに薄皮がとれやすかったです。味も甘くて美味しかったです。これから毎年楽しみです。

ぽろたん栗の幹の修復過程の観察の詳細


ぽろたん
根元からたくさん芽が出て成長しています。
(2018年3月4日7:37)

ぽろたん
全部切って幹1本に絞ることにしました。
(2018年3月4日7:37)

ぽろたん
幹から離れた地中から出てきているのは台木の芽だと思われます。
(2018年3月4日9:13)

ぽろたん
剪定ばさみで根元から全部切りました。
(2018年3月4日16:02)

ぽろたん
反対側から撮影
(2018年3月4日16:02)


養分がたくさんのひこばえに分散されないように主幹1本を残して全部切りました。明らかに台木から出てきた幹と思われるのもありました。その根拠は幹から離れた地中から出てきていたことです。


ぽろたん
2018年は2個だけしか生っていません。根元が切断されたことが影響しているかもしれません。
(2018年6月30日14:40)

ぽろたん
根元の修復はうまくいったようです。実は今年は2個ですが、来年はもっと期待できるでしょう。
(2018年7月1日16:34)









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