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アテモヤの種からの栽培
アテモヤは世界三大美果(マンゴー(パイナップルという説もあり)、マンゴスチン、チェリモヤ)のうち、南米アンデス原産のチェリモヤと、熱帯産のバンレイシの交配種といわれています。アテモヤという名前はバンレイシの別名アテスのアテと、チェリモヤのモヤを合わせたものです。糖度が20〜25度と甘く、クリーミーな果肉は天然のアイスクリームのようです。森のアイスクリームといわれる理由はこれです。
2年前の2016年9月に買ったアテモヤはとても美味しかったので、今回も期待したのですが、全くの期待はずれでした。そこで、せめて発芽実験は成功させようと思いました。2年前は発芽しなかったからです。
2018年は「いが」のある実(殻斗果)が2個生りました。2018年9月14日に帰省した時には、ちょうど栗の殻斗果が1個、まだ木に残っていて割れていました。収穫して、観察も兼ねて分解してみました。
以下に2018年9月中旬に収穫した2個の殻斗のうち、残っていた最後の1個の殻斗果を調べた結果を示します。
2018年10月12日

緩衝材(フルーツ・キャップ)を二重にしてくれていました。
2018年10月12日

1個外すと薄い緑色の姿が見えました。
2018年10月12日

取り出してみると、表面は硬かったです。でも、あとでわかったのですが、この段階でも食べるべきだったかもしれません。
2018年10月12日

頂部側から撮影。
2018年10月16日

前の写真から4日後には色が黒褐色になっていました。触った感じでは硬いです。「表面が柔らかくなるまで」というのがどの程度までなのかわからなくなりました。褐色の果汁が果梗側から漏れ出ていました。
2018年10月16日

半分に割ってみました。変色しています。食べてみましたが、味がしませんでした。2年前のアテモヤはとても美味しかったのに・・・
2018年10月16日

割った半分の果実には種が9個入っていました。
2018年10月16日

スプーンで掬って果肉をとった後の皮。私の個人的な感覚では皮の付近の果肉の食感はフェイジョアに似ていると思います。味は違いますが・・・
2018年10月18日

残りの半分の果実に入っていた種も合わせると16個ありました。
2018年10月18日

裏返しました。
2018年10月18日

18個のうち1個(下段の左から4番目)は小さいですが、一緒に蒔くことにしました。
2018年10月18日

小さいプランターに16個を8個ずつ2列に並べました。
2018年10月18日

軽く土をかぶせました。
2018年10月18日

アイスクリームの棒にボールペンで植物名と日付と種の個数などを書いて立てました。
2018年10月18日

種が掘り起こされないように少しずつ慎重に水をやりました。あとは、ベランダの日当たりのよい場所に置きます。私はエアコンの室外機の上に置きました。
2019年1月30日

種を蒔いてからちょうど100日経過しましたが、発芽していません。その間にサラダ菜が2本発芽して育っています。また、今日、ポンカンの種を14個蒔きました。
まとめと今後の予定
常温で表面が柔らかくなるまで放置して食べると説明書には書いてありましたが、柔らかくはならなくて茶色に変色していました。しかも、茶色の汁が漏れていました。割って食べてみたら、全く味がしませんでした。食感はフェイジョアに似ていると思いました。選んだ個体がはずれだったのか、熟成しずぎだったのかわかりませんが、1個500円+税もしたので、とてももったいないことをしました。2年前の2016年のアテモヤはとても美味しかったので、今回も期待したのですが、がっかりでした。でも、転んでもただでは起きない主義なので、発芽実験は行います。正直なところ、2年前に全く発芽しなかったので、うまくいく気はしませんが、再挑戦です。
種を蒔いてからちょうど100日になる2019年1月30日現在、まだ発芽していません。何となくうまくいかない予感。
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