英会話
English Conversation (Conversation in English)
海外に住んだことも留学経験もない理系(工学部系)の私がどうやって英語を勉強し続けたか、それは、英語の論文の読み書きと英会話スクールです。私を含めた昭和の人たちは現在の若者ほど英語に接する機会がなかったこともあり、一般的には英語の聞き取りが不得意な人が多いと思います。専門英語の読み書きはそこそこできる人が多いように感じます。私の場合は化学(Chemistry)もっと広義には科学(Science)の仕事を生業にしていることもあり、読み書きはそこそこ出来たのですが、口と耳の方、すなわち英語でキャッチボールをすることが不得手でした。そこで、27歳の頃から英会話スクールに通うことを始めました。そして38歳頃まで続けました。現在は通っていませんが、職場に外国人の研究者がいるので、会話はできます。現在の目標は、近いうちに必ず1級合格を達成することですが、その勉強は英会話にも役立っています。このウェブサイトでは、若い頃やっていた英会話の経験を通じて自分なりのアドバイスを書きます。英会話を通じて英語の勉強をする(続ける)ために、似たような環境や考えの方々の参考になれば幸いです。
なぜ英会話学校に通い始めたか
まず、私は工学部系の大学院修士課程修了時に、企業に就職しましたが、その時に企業で受けさせられたTOEICは450点ぐらいでした(それから10年後には650点ぐらいでしたが、それ以来、TOEICは受験していません)。企業に3年勤めた後、某私立大学に助手として勤務を始めました。元々は英語の読み書きはそこそこ出来るものと思っていました(今よりはまだまだひよっ子であることは言うまでもありませんが!)。その時、国際学会がその大学で開催されました。私は裏方としてお手伝いしましたが、外国人の先生方との会話がとても難しく、ほとんど出来なかったと言っても過言ではありません。最も難しかったのは耳からの情報取得(つまり聞き取り)です。相手が言っていることがわかりさえすれば最悪でも身振り手振りなど答える術はありますが、何を言っているかわからないともうお手上げです。専門の読み書きの英語と会話の英語は違う!と痛感した私は、その時から英会話スクールに週2回ペースで通うことを始めました。
どのスクールを選択するか
これははっきり言いまして、学校のシステムの違いや、同じ学校の中でもクラスによって先生や生徒との相性とか、いろいろな要因がありますので、一概には言えませんが、私は、テレビでCMが流れていた有名な英会話スクール(今はCMは見ませんが・・・)でグループレッスンを受けました。しかし、入学時の面接で実力がどの程度か見られますが、私は高校生もいるクラスになりました。結構屈辱的であまりやる気は起こりませんでした。それで、だらだらと4〜5年通ったでしょうか。この時期は面白みがわかりませんでした。身にも付きませんでした。そのあと、思い切ってプライベートレッスンを受けました。当然ながら授業料はグループレッスンよりもかなり高いです。当然ですね。私一人しかいないわけですから。その時は少し前進したような気がします。それを2年ほど続けた後、今度は別の学校に通い始めました(皆がよく知っている学校でした)。グループレッスンです。そこに2年ほど通った後に、さらに、別の学校に通いました(ここも皆がよく知っている学校でした。今はあるのかな?)。ここでもグループレッスンです。最後の学校のシステムは全く自分に合いませんでしたので、数ヶ月で辞めました。そして、最後は、最初に通っていた英会話スクールにしばらく通って、それからはもう仕事の関係で通いませんでした。現在も通っていません。結局、英会話スクールに通うことは、授業料の元を取ろうという気も起こりますので英会話の上達にはよい手段の1つだと思います。しかし、人によってその学校に合う合わないがありますので、入学前にシステムをよく調べる必要があります。そこに通っている友人や知り合いとかがいたら聞いてみるとか、現在ではインターネットで口コミを見ることもできるかも知れません。ただし、先にも述べましたように、同じ学校であっても、先生やクラスメートとの相性もありますので、そこはもう賭けです。会社でもそうですね。入社してみないとわからない点では同じです。でも、英会話スクールの場合は、申し出れば替えてもらえる場合もありますので、自分に合ったシステムかどうかを最も重用視すればよいのではないでしょうか。
英会話と現在実施している英検1級の勉強と関係
私は現在、英検1級合格に取り組んでいます。毎日の通勤時間(往復50分)を使って「英検Pass単熟語1級CD」を車の中で聴いています。その他、自分なりに工夫して取り組んでいます(このサイト内で紹介しています)。英検1級の一次試験にまだ合格していませんが、あと8点というところまでは来ました。こういう毎日を送っているためか、職場にいる外国人研究者達との英会話は何とかこなしています。専門的な話題はまあまあわかりますので、会話しやすいです。しかし、一般のトピックとなると、なかなか難しいのも現実です。しかし、人間、その置かれた環境の中で何とかしようと思った時が最も上達するのでしょうか。私個人的には英検1級の勉強と、職場での外国人研究者とのディスカッションを通じて、英会話が上達してきたかなと実感しています。そういう意味で英検1級の勉強は役立っています。読み書きと英会話はある意味別もので、両方できる人は意外と少ないですが、文法とかを無視していきなり会話を始めても難しいと思います。ありきたりですが基礎も大事です。プライベートレッスンを受けている頃、外国人の先生が英語で言っていました。「言語の勉強は痛み(pain)を伴う」と。確かにそう思います。地道に積み重ねて、しかも下がらないようにしなければなりませんので。私はずっと継続していきたいと思います。