2017年8月14日(月)に地元の物産館でパッションフルーツを購入
8月14日(月)の午前に地元の物産館でパッションフルーツを購入しました。日本ではパッションフルーツといえばほとんどパッシフロラ・エドゥリスです。
果実がシワシワになるまで室温で放置して食べました。
買ってきたパッションフルーツ6個
パッシフロラ・エドゥリス (passiflora edulis): 別名 クダモノトケイソウを2015年に地元の物産館で初めて買ってきて食べました。食べた後に種を蒔いたとこと。1ヶ月ほどで発芽しました。2016年にも地元の物産館で果実を買ってきました。果実を食べた後に種を数日冷蔵庫に保管しました。その種を蒔きましたが発芽しませんでした。2017年にも地元の物産館で果実を買ってきました。今度は「採り蒔き(とりまき)」を行いました。つまり、食べた後にすぐに種を蒔く方法です。その結果を以下に示します。また、この3回の実験でわかったことをまとめていきます。2017年11月中旬現在、過去3年の発芽挙動について現時点でわかったことを以下にまとめました。
8月14日(月)の午前に地元の物産館でパッションフルーツを購入しました。日本ではパッションフルーツといえばほとんどパッシフロラ・エドゥリスです。
果実がシワシワになるまで室温で放置して食べました。
買ってきたパッションフルーツ6個
8月21日(月)にシワシワになってきた1個目を横に切りました。断面は三角形のようになっています。
半分に割ったパッションフルーツ
夜に食べて、翌日朝に種を蒔きました。
夜に食べて、翌日朝に種を蒔きました。
夜に食べて、翌日朝に種を蒔きました。
夜に食べて、翌日朝に種を蒔きました。
夜に食べて、翌日朝に種を蒔きました。
2017年8月21日に蒔いた種から最初の発芽を確認しました。気づいたのが9月10日だったので、実際はもっと早くから発芽していたことになります。20日未満で発芽しました。
アボカドの実生の鉢の中で根元に1本目の発芽。右端に写っているのはスイカの種が発芽したもの。
6個で500円(外税)でした。高いと言えば高いですが、同じ場所にもっと高いのがありました。それはより綺麗な果実でした。まあ、中身は同じだろうということで500円の方を買いました。写真を見るとわかるように線が入ったりしていますが、そのくらいは全く問題ないです。(8月16日現在)
果肉は黄色です。一見、ムベのように見えますが、ムベの場合は果肉はここまで黄色くはありません。若干黄色っぽいのもありますが、ほとんどの場合、白か無色透明です。また、ムベは全く酸味はありませんが、パッションフルーツは酸味があります。香りは基本的に酢酸エステルのような強い香りがしていました。ムベの場合は香りはありません。(8月24日現在)
ガラスのコップに果肉をスプーンでとりました。私はこれを口に含んで果肉を外しながら食べました。でも、種から果肉がなかなか外れなくて食べにくいです。そのまま飲み込んでも問題ないようですが、私は種を蒔くのが目的なので飲み込ますに出しました。ムベの場合は果肉と種がきれいに外れます。これにお手製梅酒を入れて飲んでも美味しいです。(8月21日現在)
最初に発芽したパッションフルーツ。種を置いてから20日未満で発芽しました。きわめて順調だといえます。(9月10日現在)
パッションフルーツの双葉(子葉)と本葉です。本葉は1枚です。きれいな葉っぱです。(9月14日現在)
別の鉢に蒔いていたパッションフルーツの種から続々と発芽してきました。一方で、同じように発芽したもう1つの鉢では、全部枯れてしまいました。苗立ち枯れ病と思われます。このようなことも起こり得るので、できるだけ複数のコンテナで種を蒔くのが無難です。(9月29日現在)
発芽後、地面近くの茎がく枯れてきて苗が倒れる土壌伝染性の病気です。こうなるとその鉢内の苗はだいたい枯れてしまいます。連作障害も出るので、土を替えたり、排水を良くしたりすれば改善するかもしれません。(10月20日現在の他の鉢の苗:苗立ち枯れ病の一例として示しています)(10月20日現在)
1つの鉢はかなり順調に生長しました。しかし、この状態は長くは続きません。そのうち、自然淘汰が始まります。(10月23日現在)
だんだん枯れて実生苗の本数が減ってきます。自然淘汰(natural selection)というべき現象です。このまま放置すれば数本は残ると思われますが、今のうちに間引きして数本にするのがいいかもしれません。1本だけ残すのは不安なので2〜3本残すのが無難です。昨年の例では3本あったのが生長過程で最後には1本になりました。(11月12日現在)
間引いて10本まで減らしました。(11月19日夜現在)
10本の根元を撮影。(11月19日夜現在)
抜いた分は根があまり張っていなかったので、簡単に抜けました。(11月19日夜現在)
10本の苗は濃い緑色ではありません。若干黄色っぽい色をしています。(12月1日昼前)
10本をザクロとレモンの鉢に移植します。(12月1日夕方現在)
移植しました。ベランダに置いているので寒さで枯れるかもしれませんが、土の環境を変えてみることにします。(12月1日夕方現在)
移植して3日後の様子。朝は若干寒かったにもかかわらず、萎れてはいませんでした。この中から1本育ってくれればいいです。(12月4日7:44)
ついでに、ザクロの枝が枯れていたので、剪定しました。
エドゥリス | |
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2017年8月22日, 23日, 24日, 25日, 29日, 9月1日 | |
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液肥(花工場) |
このページで示したように、本来、パッションフルーツの種はめちゃくちゃ高い発芽率を示しますが、2016年には種を冷蔵庫に入れてしまったため、ほとんど発芽しませんでした。これは完全に失敗でした。はからずも採り蒔きの重要性を痛感することになりました。それでも2015年に蒔いた種から何とか1本育って、それが大きくなりました。これによって、2016年も2015年に引き続きパッションフルーツの実生栽培を絶やすことなく続けるすることができました。2017年11月現在、実が2個生っています。まだ収穫できていませんので、種はゲットできていません。そして2017年8月に入手した市販のパッションフルーツの種を採り蒔きしたところ、蒔いてから1ヶ月で驚異的な発芽率を示しました。よって、果実を食べる時に出た種はそのまま蒔くのがベストです。あとで蒔こうと思って種を冷蔵庫に入れるのは少なくともパッションフルーツの場合はしない方がよいと思います。もっと拡大解釈するならば、食べる前の果実も冷やさない方が良さそうです(検証はしていませんが・・・)。これはパッションフルーツに限らずトロピカルフルーツ全般に言えることかもしれません(これも検証はしていません)。ただ、アボカドの場合はスーパーで冷やしてあったものでも種は発芽しました。
このページで紹介している実生苗は、過去2年の結果から推測されるように、これから順調に育てば最も早くて2018年4月頃に花が咲くと思われます。真夏には花が咲かなくなり、秋にまた咲き出すのですが、秋に咲いた花は授粉が今ひとつだったので、春に咲くのがベストだと思われます。自分でコントロールできるならいいのですが、限界がありますね。
いくつかの鉢で実生苗を育ててみると、鉢によって苗の葉っぱの色が異なったり、生長速度も違います。苗が育たない鉢と、勢い良く育つ鉢があって、多くの場合、差は極端です。この原因はわかりません。ほんのちょっとしたことなのでしょう。そういう意味では1個の鉢だけで育てるのはリスクがあるので、いくつかの鉢に分散して育てるのが無難といえます。
混み合ってきた実生苗から生育状態の良いものを選別して10本に絞りました。様子を見ながらさらに絞っていきます。それらをできるだけ別々の鉢で栽培していきます。
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