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パッションフルーツの第二世代の栽培のためのスプラウト調製

一般に桃や柿やりんごなどの多くの果実は、その種を蒔いて実生苗を育てようとしても、冬の寒さを経験してから春の暖かさで休眠が打破されて発芽することが知られています。また、果肉には発芽を抑制する成分が含まれていると言われています。一方、熱帯果樹から収穫したトロピカルフルーツの種は休眠せず、蒔いたらすぐに芽が出て来ます。むしろ乾燥する前にすぐ蒔いた方がいいとも言われています。

今年2016年にベランダで収穫したパッションフルーツを食べて、種をとっておきました。すぐに蒔かずに冷凍庫に1週間ほど入れていました。このような履歴の種は発芽するのでしょうか。昨年、物産館で買ったパッションフルーツの果実を食べた時の種はすぐにベランダのプランターに蒔きました。そうすると、1ヶ月後には発芽しました。しかもかなりの発芽率でした。このような現象は冷凍保存した種でも見られるのかどうか、確認してみることにしました。

オクラの例を少し紹介します。2015年にベランダで収穫したオクラと沖縄赤オクラと沖縄島オクラの種は、ずっと冷蔵庫に入れていました。そして、2016年6月にベランダのプランターに蒔きました。雨期のため、けっこう水分の多い日もあったのですが、結局1本も発芽しませんでした。原因はいくつか考えられ、一つは、強い日差しの日に温度がかなり上がって、水分がほとんどない状態になってしまった時に、種の内部が枯れてしまった可能性。もう一つは、蒔く前に一晩水に浸けておくとかの前処理をしなかったこと。でも、後者の影響はそこまでないのではないかと考えています。そうなると、やはりかなりの高温になることを避けることと、水不足にならないように注意することが重要であると考えられます。これは、パッションフルーツの種にも当てはまると思われます。



2016年8月11日

パッションフルーツの種

2016年6月と7月に収穫したパッションフルーツから採った種9個。冷凍庫に1週間入れていました。

2016年8月11日

パッションフルーツの種

2016年8月11日にパッションフルーツの種9個を鉢の中の土に蒔きました。

2016年8月11日

パッションフルーツの種

水をたっぷり遣りました。そして、パッションフルーツの親木の蔭に鉢を置きました。

まとめと今後の予定


一般にトロピカルフルーツ(熱帯果樹)は暑い地方の植物なので暑さに強いというイメージがありますが、パッションフルーツはベランダの高温に耐えられずに葉っぱの葉緑素が分解されてきます。そして落葉します。高温になる7月あたりから花も咲かなくなり、8月の猛暑では葉っぱが落ちる量が増えます。その点において、かえってオクラやハイビスカスの方がパッションフルーツよりは暑さに強いといえます。ちなみにキウイの実生は、同条件下で葉っぱが枯れてきました。キウイも日蔭で栽培した方が良さそうだと感じています。

今回、ベランダでエアコンの室外機の熱風が当たらない場所で、しかも植物の日蔭になるような場所を選んで、その場所でパッションフルーツの種から発芽するかどうか検討することにしました。昨年の高い発芽率から考えると、今年2016年もたくさん発芽してくれるものと考えられます。もし発芽しないことがあれば、冷凍保存による乾燥が原因の一つとして考えられます。でもそれはやってみて、その結果で考えます。

発芽してくれて、しかも実を収穫できるまでに生長してくれたら、その種は第三世代になります。こうして循環させていくことを目的としています。これから様子を見ていきます。

2016年9月4日現在、全く発芽が見られません。1本も出ないということは、何か本質的な問題がありそうです。一般に、トロピカルフルーツの種はフルーツを食べてそのまますぐ蒔かなければならないと言われています。冷蔵庫で冷やすと発芽しないことがあるそうです。アボカドなどは特にその傾向があると言われています。このパッションフルーツの種は冷凍庫に保存していました。これがいけなかった可能性があります。もう1つは記録的な酷暑でベランダがかなり高温になったことです。これらの要因が重なって1本も発芽しないという事態に陥ったのではないかと考えています。昨年のパッションフルーツの種は、果肉を食べてすぐにプランターに蒔きました。これが良かったからかなり高い発芽率を示すほどに発芽したのではないかと考えられます。よって、今年採れた果実の種から第三世代を育てるのは絶望的です。1年経って発芽した苗が1本あります。これは第二世代ですので、これに実が生れば第二世代の実で、その種が発芽すれば第三世代の苗になります。または、今年実が生った果樹がまた果実を付ければ第三世代の発芽を得ることは可能です。両方で第三世代の発芽を実現したいと思います。

食べてからすぐ蒔くべき、つまり、冷蔵庫に入れたりせずに採り蒔きをしないといけないというのを痛感する結果となりました。

そして、それを2017年8月21日に実践したところ、かなりたくさん発芽しました。しかし、冬の寒さでだいぶ枯れてしまいました。2017年8月24日にも食べて種を蒔いたところ、こちらは条件が悪かったせいか、あまり発芽しませんでした。数少ない発芽分の中で何とか冬越えできたものが少しだけ生き残りました

これら2回の種からの栽培において、それぞれ最も生育状況の良かったものを選別して一回り大きい鉢に植え直しました(前者がNo.2、後者がNo.1)、2018年夏までに花が咲くか挑戦します。孫蔓に花芽がつきます。2018年5月2日現在の状況では、No.1の方は秋までには何とか花芽がついてくれればという感じです。No.2の方はいとこに譲渡したので、私の管理下からはずれました。時々見に行こうと思います。


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