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健康常識の変化:LDLコレステロールは"悪玉"ではなかった!

黒板女子

私は職場の健康診断で常に総コレステロールが基準値の上限を少し超えるぐらいあり、特にLDLが少し高めです。だから、自分はコレステロールが高めなので食べ物とか気をつけよう!と思って生きてきました。しかし、最近、本屋で立ち読みしていて出会った本に衝撃的なことが書いてありました(この本は買って帰りました)。それは、LDLコレステロール値は高い方が長生きするというものです。日本人はコレステロールが高い方が長生きするとか。そのほか、日本人は中性脂肪も高い方が長生きだったとか、炭水化物は必須栄養素ではなかったとか、コレステロールと心筋梗塞は関係ないとか、血圧は高くても大丈夫とか、けっこうこれまでの常識を覆すようなことが言われるようになってきているようです。当然、それに反発する学会もあるようです。思ったのは、自分の体は自分で守らなければならないということです。いずれにしてもやたら薬を飲むのはよくないようだということは感じます。そのためには常に信頼できる情報を得るためにアンテナを張っていなければなりません。でも、そのに信頼できる情報の見極めが最も難しいのですけどね。

表1 健康常識が変化:私がこの本を読んで注目した点や関心を持ったこと

コレステロール LDLコレステロールは血管の炎症部位を修復するために集まっていたに過ぎない。
動脈硬化の本当の原因は血管の炎症であって、コレステロールは基本的に無関係。
LDLコレステロールは体にとって不可欠なもの。
LDLコレステロールは高い方が長生きする。
総コレステロールレベルが高い方が長生きする。
コレステロールの80%は肝臓で作られていて、残りの20%が食物からの摂取。だから食べ物のコレステロールを気にする必要はない。
中性脂肪 厳しい基準値のせいで中年女性の約半数が高脂血症にされてしまっている。
脂ものを多く摂ると太るわけではない。太る原因は炭水化物(糖質)の摂り過ぎ。
コレステロールや中性脂肪が高めの高脂血症の人の方が脳卒中の発生率が低く、万が一脳卒中になっても症状が軽い。
年をとるほど肉を積極的に食べた方がよい。
痩せる為に
中性脂肪を落とす
3つのポイント
空腹になってから食事を摂る。
夕食から寝るまでに3時間以上。
空腹時に30分以上の有酸素運動をする(有酸素運動とはウォーキングなど、息切れしない程度の運動)
炭水化物 炭水化物は必須栄養素ではなかった。
ボディマス指数
BMI
男女ともボディマス指数(Body Mass Index, 略してBMI)の値が大きい方が死亡率が低下している(BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)、またはBMI=体重(kg)÷(身長(m))2
その中で最も死亡率が低いのはBMIが25〜27あたり(日本ではBMIが25.0以上が肥満とされている)。つまり、小太りの方が長生きする。
肥満より痩せ過ぎに注意する必要あり。

参考にしたのは、東海大学大櫛陽一名誉教授・大櫛医学情報研究所所長 著「コレステロール・血圧・血糖値 下げるな危険! 薬があなたの体をダメにする」(永岡書店)(1000円+税)ISBN:978-4-522-43322-5です。客観的データも示してあるので説得力があると思いました。これまで常識とされてきたことと異なることがいろいろと書いてあります。信じる信じないはその人次第です。私にとっては好都合のことが書いてあります。あまり詳しくは書けませんので、自分自身で確認されたい方、より正しく理解したい方は成書を参照されたらよいと思います。



次の話題はフラバノールで記憶力がアップ!?についてです。



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