大きな柿の実生
Seedling of big persimmon like Hyakume Persimmon.
栽培しやすさ | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
種子から芽が出て新たな個体が生まれると、遺伝子は親と全く同じではなく、個体差が生じます。それゆえに、接ぎ木で増やしたらクローンとみなせるので同じ果実が生りますが、実生の場合は個体差が生じて、同じものは生らないといわれます。つまり、生物多様性が広がることになります。すると、厳しい環境に置かれてもその多様性のために行き残る個体も出てきて、その種の全滅を回避することができます。
2014年の秋に収穫した名前のわからない大きな柿を食べたあと、その種を鉢の土の上に置いていたら、2015年3月23日、種が1個だけ発芽しているのに気付きました。特に何もせずに放置していただけです。水は毎日やりました。
チューリップの鉢に置きました。
(2014年11月10日)
チューリップあかにしろ種のひこばえの根元に発芽していました。
(2015年3月23日)
違う角度から大きめに撮影。
(2015年3月23日)
少し伸びました。チューリップは根元から切りました。
(2015年4月5日)
根が腐ってきました。弱いようです。
(2015年4月8日)
数日後、結局腐ってしまいました。
結局1個しか発芽しなかったにもかかわらず、それもだめになったので、冷蔵庫に入れていた6個も蒔きました。
冷蔵庫の中に萎びた種が6個ありました。プランターに植えました。
(2015年3月26日)
チューリップのプランターに6カ所です。芽が出る方を下にして埋めました。
赤丸で囲んだ部分に種が埋まっています。
(2015年3月26日)
1ヶ月後に根が出ているかどうかを掘り起こして確認したところ、6個中4個から根が出ていました。赤丸で囲んだ種は根が出ていますが、青丸で囲んだ種は萎びたままで変化なしです。
(2015年4月26日)
2016年は豊作でした。種が7個あるので植えようかと思います。
(2016年12月8日)
プランターの長辺の端っこに12個並べました。根が出て来る側から地中に縦に挿し込みました。
(2016年12月8日)
数本発芽して、そのうち2本は特に大きくなっています。左下に写っている大きな葉っぱの植物はぶどうのデラウェアです。
(2017年4月26日)
デラウェアの実生が大きくなったので、葉っぱの蔭に隠れてしまっています。デラウェアの根の苗の勢いに押されて枯れていった柿の実生苗もあります。発芽が確認できたので、この柿の実生苗の栽培はここまでにします。
(2017年5月19日)
まとめ
柿の実生は親と同じものは生らないそうです。このまましばらく様子をみます。植えるにしても場所を確保しなければなりません。6個中4個発芽しましたので、発芽率はまあまあと言えます。
2017年4月26日現在、数本発芽して、そのうち1本は特に葉っぱが大きくなっています。
2017年5月19日現在、デラウェアの苗がかなり大きくなって、柿の実生苗は完全に隠れてしまいました。勢いに押されて成長もあまりしていません。よって、柿の実生苗の栽培はここまでにしました。発芽が確認できたからです。