ブルーベリー ガルフコーストの栽培
Blueberry Gulf Coast.
栽培しやすさ | ★☆☆☆☆ |
おすすめ度 | ★☆☆☆☆ |
2012年11月17日(土)、近くのホームセンターに立ち寄ったら、ブルーベリーの苗木がとてもきれいに紅葉していました。あまりにも鮮やかに紅葉していたので、鑑賞しようと思い、ガルフコーストとミスティーという品種を1本ずつ買ってきました。
ガルフコーストの実は中~大粒、しっかりした果実で、風味に優れ、葉は濃緑色で美しい(だから冬は鮮やかに紅葉する?)。サザンハイブッシュ系であり、実は繊細で甘い。写真では果実が500円玉ぐらいの大きさでした。他のサザンハイブッシュ系と比較した場合、株の強さや適応性は優れているとのこと。実を収穫後も株が弱りにくい。収穫は6月中旬~下旬。1本で結実するが、別のハイブッシュ系品種と混植すると結実しやすく、実も大きくなる。植える間隔は2m以内が適当。ただ、収穫時、果柄が実にくっついて来るので、市場出荷用としてはあまり奨められないとのこと。
これらのことから、他のサザンハイブッシュ系よりは強くても、少なくともうちの畑の土ではラビットアイ系よりは弱いのかもしれません。これからも経過を見ていきます。しかし、サザンハイブッシュ系のクーパーは枯れてしまいましたので、サザンハイブッシュ系自体がうちの畑との相性が悪い可能性も排除できません。
ガルフコーストというブルーベリーの苗木(手前)。奥はミスティーという品種
(2012年11月17日)
ブルーベリー(ガルフコースト)(右)とミスティー(左)の苗木
(2012年11月17日)
ガルフコーストというブルーベリーの苗木の紅葉(2012年11月17日)
ガルフコーストというブルーベリーの苗木の紅葉(2012年11月17日)
2013年2月2日に畑に植え替えました。
ガルフコーストというブルーベリーの苗木を畑に植えました。(2013年2月9日)
左手前から中央へ順番に、
ビッグオニール、クーパー,ミスティー。
ガルフコーストは左奥のソテツの裏で写っていない。(2013年2月9日)
2013年4月7日(日)、新しい葉っぱが出ていました。
2013年5月3日(金)、右上にあった大きい幹が草刈り機で切断されていました。
大きい幹(右上にあった)の方が草刈り機で切断されてしまいました。(2013年5月3日)
葉っぱだけのガルフコースト。
(2013年5月25日)
2013年6月30日(日)、草刈り機で切断されていたところからも新芽が出ていました。若干日蔭だからなのかわかりませんが、育ちが悪いです。これまでうちで栽培してきたブルーベリー(御三家と言われるラビットアイ系のティフブルー・ホームベル・ウッダード)はわりと栽培が簡単だと思ったのですが、今回のガルフコーストは、意外と難しいようです。結論を出すのはいささか性急ですが、サザンハイブッシュ系が合わないのかもしれません。
草刈り機で刈られていたところから新芽が伸びました。(2013年6月30日)
ガルフコーストの新しい葉っぱが出ていました。(2014年4月5日)
ガルフコーストの新しい葉っぱが出ていました。(2014年4月6日)
1ヶ月前より生長していました。
(2015年5月2日)
これ以上の顕著な生長がありません。近くのホームベルはめちゃくちゃ栄えています。
(2015年5月2日)
まとめ
ガルフコーストもクーパーやミスティーやビッグオニールのようにうちの畑ではいまひとつ育ちが悪いような気がします。この原因はサザンハイブッシュ系であることによる土との相性の悪さに帰することができると考えられます。それは、ホームベル、ウッダード、ティフブルー、スワニー、エッセル、サウスランドなどのラビットアイ系のブルーベリーはすべて問題なく育っていることから窺い知ることができます。サザンハイブッシュ系とラビットアイ系は同じ場所では育てられない、つまり共存は不可能なのではないかと私は考えています。ただ、ビッグオニール、クーパー(枯れた)、ミスティーと比べると、ガルフコーストは最も育っています。若干場所がずれていることが原因として挙げられるかもしれません。いずれにしても、ホームベルやティフブルーの樹勢に比べて、サザンハイブッシュ系はむしろ退化しているようにも見えます。同じ場所でこのような違いが出るのは、たまたまとは思えません。
このあと2015年8月下旬頃に、弟に草刈り機で刈られてしまい、跡形もなくなりました。もともとサザンハイブッシュ系はノーザンハイブッシュ系(栽培適地:北海道〜関東北部)よりは暖かい地域でよく育つとは言われていますが、栽培適地は本州以北となっています。ということは九州は適地ではありません。私の植えている地域は九州南部とはいえ、冬の冷え込みは県内でも1〜2位でかなりのものなので、冬に耐えられなかった可能性もあります。寒冷地では枝に凍害が出るともいわれています(ラビットアイ系の栽培適地は、本州、四国、九州となっています)。また、ラビットアイ系よりも酸性土壌を好むといわれているので、結果的にラビットアイ系が良く育つ我が家の土には、同じ場所に混植したサザンハイブッシュ系は合わなかったのではないかと思います。
結論として、サザンハイブッシュ系は今後地植えで育てることはないでしょう。
2016年10月7日(金)に、ホームセンターからガルフコーストを買ってきました。ガルフコーストの鉢植え栽培を検討します。