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イエローストロベリーグァバの実生栽培のこれまでの経過

2011年10月に日置市の江口蓬莱館に寄った時、初めてイエローストロベリーグァバの果実を見つけました。珍しかったので1パック買いました。地元でつくったグァバでした。熱帯果実なのに鹿児島県のこの辺りでも育つんだ〜と思いました。自分でも育ててみたいと思いました。

そこで、熊本に戻ってからベランダのプランターに果実を裂いて置いておきました。1ヶ月ほどして、発芽しているのが確認できました。10本以上発芽しましたが、翌年の4月末に全部枯れてしまいました。

そこで、2012年9月16日にもう一度挑戦しました。その結果、かなりたくさん発芽しました。それを地植えしたら冬の寒さで全部枯れてしまいました。この時思いました。地植えではだめなので、鉢植えにしなければ・・・と。

その中で1本だけ地植えせずに鉢植えで育てていたものがありました。それがグングン育ち、2014年9月〜10月には実を収穫できました。この時、種を蒔いてから実を収穫できるまでちょうど2年でした。

しかし、その木はカミキリムシに穴を開けられて枯れてしまいました。

でも、その木から収穫した実を2014年10月に蒔いていたら、発芽しました。それを2つの鉢で育てました。1つの鉢には苗を1本だけ、2つ目の鉢には苗を3本一緒に植えました。そして成長速度に差がでるのか検討しました。結果的に、あまり差はありませんでした。単純に考えると3本植えた方は生長速度が3分の1になるのではないかと思いましたが、そんなことはありませんでした。そして、両方の鉢で無事に実を付けて2年後の2016年8月頃から収穫できました。

これによって、合計3回(カミキリムシにやられた分と、4本を1本と3本に分けて2つの鉢に植えた分の合計3つ)で、種から育てて丸2年で実が収穫できることが確認できました。再現性はあるといえます。でも、他の人がやって同じようになるとは限りません。もしそうであれば、私のやり方に何かコツがあることになります。

それでは、2年を1年に短縮できないものでしょうか。実際のところ、発芽から1年経った時点での実生苗は高さも幹の太さも十分でなく、とても実を支えられるような強さはありません。そのせいか、花が咲く気配もありません。よって、現在のところ、種を蒔いてから実を収穫するまで最速で2年というのが限界と思われます。

2016年のグァバの果実を用いる実生栽培

このページでは、2016年に収穫したイエローストロベリーグァバの果実4個を用いて発芽させる実験をします。目的は収穫サイクルの短縮です。その実験の入り口ページです。現在、下記のNo.1〜No.4の果実の種を蒔いています。

イエローストロベリーグァバ(No.1〜No.3)

イエローストロベリーグァバ
イエローストロベリーグァバNo.1〜No.3

栽培の記録はこちら→

イエローストロベリーグァバ(No.4)

イエローストロベリーグァバ
イエローストロベリーグァバNo.4

栽培の記録はこちら→

イエローストロベリーグァバ(No.5)

イエローストロベリーグァバ
イエローストロベリーグァバNo.5

栽培の記録はこちら→


今後の予定

種を蒔いて実を収穫するまで2年サイクルというのを確立しましたが、次のステップとしてはさらに短縮できないかということになります。常識的に考えれば無理だと思います。諦めたら終わりです。例えば、局所的に苗のところだけ季節を人為的にコントロールできれば、通常の季節とずれた時期に収穫できるかもしれません。

でも、私の考えていることは、本当の季節の推移の中で、自然に育てて1年で収穫できないかということです。そのためには生長速度を速めるしかありません。常識的に考えれば難しいことは容易に想像できます。

でも、やってみたいです。やっているうちに新しいアイデアが浮かぶかもしれませんしね。できなくても、2年サイクルで世代を更新し続けることはできます。最悪でも、その記録を伸ばす方向でいけばいいだけですしね。







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