パッションフルーツ(クダモノトケイソウ)の賞味と栽培
Passion Fruit
栽培しやすさ | ★★★★☆ |
耐寒性 | ★☆☆☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
2015年7月5日(日)、近くの物産館でパッションフルーツ(クダモノトケイソウ)のまだ硬いのを5個入り350円(税別)で買ってきました。しばらく放置して皮がしわしわになってから食べると甘味が増すとのこと。もうしばらく待ちます。
パッションフルーツ(クダモノトケイソウ)を買ってきました。
(2015年7月5日)
色違いが入っています。
(2015年7月5日)
触感は硬いですが、軽いです。
(2015年7月5日)
こちらは色が薄いです。
(2015年7月5日)
5個のうち、2つは実家に置いて来て、3つは自分で食べます。買ってから3日経過し、だんだんいいにおいがしてきました。
(2015年7月8日)
果実の中はまだ見ていませんが、調べたところでは、黄色い果肉と黒い種がカラスウリの実の中に似ているような気がします。もうしばらくしたら、食べられるようになるでしょう。
シワシワになってきました。
(2015年7月9日)
試しに1個だけ包丁で切って開いてみました。
(2015年7月9日)
黄色い果肉に黒い種、見た目はカラスウリにそっくりです。食べてみたらとてもすっぱかったです。まだ放置時間が足りなかったようです。
(2015年7月9日)
味見した分の種はオクラを植えてあるプランターに蒔いてみました。
(2015年7月9日)
とても酸っぱいので、残りの果肉3分の2を30mLほどの梅酒と混ぜてみました。梅も生食できないけど梅酒には向いているので、パッションフルーツも果実酒にしたら面白いかもしれないと思いました。
(2015年7月9日)
梅酒に混ぜてみた果肉から回収した種。
(2015年7月9日)
フェイジョアの根元に蒔いてみました。
(2015年7月9日)
1個目はまだ時期尚早だったようです。残り2個は室温でもっと放置します。
2個目は買ってから8日後に、3個目は12日後に食べました。見た目は上で紹介した写真とほとんど同じです。味は、3個目がこれらの中では最も甘かったように思います。しかし、五十歩百歩です。3個とも酸味が強かったです。でも、香りは強くて文句なしです。
やはり、エージングより収穫するタイミングが重要であると思います。もっと熟れてから収穫したら美味しいのではないでしょうか。でも、酸っぱくても利用法はあります。梅が生食に向かないけど梅酒で生きるように、パッションフルーツも酸っぱいやつはパッションフルーツ酒にしたらきっと美味しいでしょう。何と言っても香りはいいです。
2015年7月29日(水)、アップルキウイの実生の鉢の中で何かが発芽しているのに気付きました。1本だけです。ここに蒔いた種はプラムの種4個とパッションフルーツの種多数だったので、パッションフルーツの芽であると考えられます。1本だけというのが気になります。まだまだこれから出て来るかもしれませんが。
何かが1本発芽していました。パッションフルーツの芽のようです。
(2015年7月29日)
ほかにも種はたくさんあるのですが、現在のところこの1本だけです。
(2015年7月30日)
続々と発芽してきました。現在13本ぐらいです。
(2015年8月3日)
さらに続々と発芽してきました。もう数えてはいません。まだ頭をもたげていないものも多数。
(2015年8月11日)
先発隊は葉っぱが生長してきました。
(2015年8月11日)
よく育った葉っぱ。きれいな緑色です。
(2015年8月11日)
本葉が出て来ているものもあります。
(2015年8月11日)
このままではいけないので、8月15日にアップルキウイの実生を2本とも地植えしました。そして、アップルキウイのあとにビルベリーの苗を植えました。その横で発芽しているパッションフルーツの芽を別の鉢に移植します。
(2015年8月17日)
すでに半分は1本1本抜き取って、別の鉢に移植しました。しばらくは水を切らさないようにしました。土は、畑の黒土です。前に植えていた植物の根が枯れているけど張ったままです。
(2015年8月17日)
もう半分(2枚前の写真に写っている分)を別の鉢に植え替えました。移植ゴテで根の張っている範囲の土ごと移植しました。まわりの土は、「野菜と花の培養土」を使いました。
(2015年8月18日)
これで元の鉢はアップルキウイの実生ではなく、ビルベリーの苗に置き換わりました。これにあとでビルベリーの実を3個蒔きました。
(2015年8月18日)
買ってきた品種は、調べてみるとどうやらパッシフロラ・エドゥリス (passiflora edulis)という品種のようです。日本では最も一般的な品種で、果皮が紫色と黄色のものがあるとのこと。紫色の方には自家結実性があるようです。買って来たのは紫色の方なので、このまま育てれば花の観賞ができて、実も生るということになります。パッションフルーツの蔓はグリーンカーテンにもよいようです。これだけ芽が出ていれば、1本ぐらいは大きくなってくれそうな気がします。ただ、冬の強い霜に耐えられるか不安ですので(直接霜が当たると葉っぱが枯れてしまうそうです)、地植えではなく鉢植えで育ててみたいと思います。そうなると、室内で蔓が巻き付いたら春になっても外に鉢を出せなくなるなどの問題が出て来ます。しかし、まずは最初の越冬がどうなるかです。やってみます。
パッションフルーツのパッションは「情熱」ではなく、「受難」という意味で、花が時計のようになっているのでクダモノトケイソウともいいます。「受難」というのは、その時計の針の部分がキリストの受難に見えるからだそうです。
発芽率は驚異的でした。だいぶ枯れたものもありますが、現在までに生き残った分でも本数は十分です。
(2015年9月10日)
9月10日時点と比べると、急に生長したように思います。今後、棒を立てる必要が出て来るでしょう。
(2015年10月2日)
最も生長している1本には巻きひげが出て来ました。
(2015年10月2日)
7号鉢の下から根が出て来ています。
(2015年10月2日)
よく育った3本のうちの1本に、形のおかしい葉っぱができています。まだ巻きひげは出ていません。
(2015年10月2日)
これも別の蔓の先端のちょっと形のおかしい葉っぱです。まだ巻きひげは出ていません。
(2015年10月10日)
蔓が伸びて不安定になってきたので、すでにらせん状になっていた巻きひげをほどいて棒に巻き付けました。
(2015年10月10日)
室内で育てるために、実家に持って帰りました。
(2015年10月18日)
君子蘭などを置いてある小屋の中で越冬します。ただ、蔓ものなので、春になって外に移動できるか疑問。
(2015年10月18日)
2015年12月24日に30cmほど積もる雪が降りました。室内に置いていたにもかかわらず、マイナス10℃まで下がったので枯れてきました。やはり地植えは無理そうです。
(2016年2月6日)
結局、実家のパッションフルーツは冬の寒さで全て枯れてしまいました。そして、アパートで育てているパッションフルーツは、冬はリビングに置いて越冬したので生き残って大きくなりました。
(2016年3月27日)
ついに花芽がツルの先端付近の葉っぱの付け根に出てきました。これで少なくとも花は見られそうです。できれば実を収穫したいです。
(2016年4月5日)
開花も遠くなさそうです。
(2016年4月23日9:18)
いよいよ咲きそうな雰囲気になってきました。
(2016年4月24日9:50)
ついに咲きました。朝の時点から6時間半です。開花のプロセスを見逃してしまいました。
(2016年4月24日16:22)
これまでのまとめと今後の予定
このパッションフルーツは酸っぱかったですが、香りはとても良く、しかも強かったです。よって、個人的には果実酒にしたらよさそうと思いました。種を蒔いてみたところ、20日ほどで1本目が発芽しました。その後、続々と発芽し、驚異的な発芽率を示しました。少なく見積もっても80%以上はあると思います。よく育つ数本を選別して鉢植えで育てていますが、順調に育っています。2015年末〜2016年にかけて冬を越すことができるかがまずは最初の難関です。
2015年12月24日の大雪で気温がマイナス10℃まで下がりました。この寒波で室内に置いていたにもかかわらず枯れてきました。パッションフルーツは寒さに弱いです。
2016年3月27日現在、アパートで栽培していたパッションフルーツの苗だけは室内で越冬した甲斐あって、無事に育っています。
2016年4月5日、ついに花芽が複数付いているのに気付きました(まだ先だろうと油断していて、毎日は見ていませんでした)。これで花が見られるかもしれません。
2016年4月24日午前の時点で何となく咲きそうな雰囲気を感じました。そのあと、6時間後には咲いていました。
パッションフルーツの花が咲くまでの過程
パッションフルーツの花が咲いてから閉じるまでの過程
残念ながら咲く過程を見逃してしまいました。2つ目の花の時は見逃さないようにします。