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頂部が凹んだアボカドCの大きな丸い種の観察と水栽培
アボカドCの種は頂部が凹んでいる大きな丸い種でした。このような頂部がしっかりくっついたように見える種は割れにくく、従って発芽しにくいという印象を私は経験上持っています。ただし、誤解してほしくないのは、底部は多くの場合種の生長に伴って割れてきます。そして、下から根が出てきます。多くの場合底部とほぼ同じタイミングで頂部も割れますが、中には底部だけ割れる種もあります。そういうタイプの種は頂部がジグソーパズルのピースの噛み合わせのようにガッチリ固定されていることが多いように感じます。そういった場合、頂部を5mmほど切り取ってやれば障害はなくなります(底部も2mmほど切るとよいようです)。
このページでは、通常とはちょっと変わったタイプの種Cの形状の観察を行った後に、卵ケースの中で水栽培を行い、アボカドAの種, アボカドBの種と比較します。
2016年12月10日
スーパーから買ってきたニュージーランド産アボカドCの断面。果実の大きさの割に種が大きいです。
2016年12月10日
扁平っぽくて、左右対称になっています。
2016年12月10日
頂部が少し凹んでいるように見えます。
2016年12月10日
底部の白い部分。この種Cの茶色は濃い方だと思います。
2016年12月10日
皮は割と簡単に剝けました。
2016年12月10日
大きい種です。頂部がカルデラのようになっています。
2016年12月10日
反時計回りに90°回して撮影しました。
2016年12月10日
さらに反時計回りに90°回して撮影しました。
2016年12月10日
さらに反時計回りに90°回して撮影しました。
2016年12月10日
種の底部
2016年12月10日
種の頂部。少し緑がかって見える部分もあります。
2016年12月10日
卵ケースの穴にぎりぎり入りました。
2016年12月20日
2017年1月8日
まだ変化がありません。
2017年1月8日
下段左端から3番目がアボカドCの種です。
2017年3月1日
上段左端から2番目がアボカドCの種です。
2017年4月30日
少し割れているので根が出ています。実際にプランターの下から根が出ていました。
2017年5月25日
亀裂は広がってきましたが、芽が出てきません。芽の先端がつぶれているように見えます。
2017年12月2日
斜めから撮影した寄せ植え。この時点では枯れていません。
2018年1月26日
斜めから撮影した寄せ植え。全部枯れています。寒さに耐えられませんでした。
2018年1月26日
正面から撮影。
途中経過
12月10日に水に浸けて、12月20日現在、何も変化がありません。むしろ後から水に浸けたアボカドAの種やアボカドBの種の方が先に底部の割れ目が広がってきました。私がこれまで見てきた限りでは、丸くて大きいタイプの種はドングリ型で小さいタイプの種より発芽しにくいような、あるいは、発芽してもそのあと生長しにくいようです。このアボカドCの種もそのような傾向にあるようです。なぜならば、あとから水栽培を始めたアボカドAの種とアボカドBの種が先に底部が割れてきたからです。このアボカドCの種は頂部がしっかりくっついているように見えるので、底部が割れてきたら頂部を切り落とす予定です。あるいは、切り落とさずに割れ目に沿って切り離すだけでいいかもしれません。まずは底部が割れて来ないと話になりませんので、観察を続けていきます。
2017年5月25日現在、芽が出てきていません。大きい種の芽はあまり強くないような気がします。
2017年8月14日現在、芽が出てけっこう生長していました。
2018年1月26日現在、全部枯れていました。よって、うちでは複数年は栽培不可能と判断しました。冬を越えられません。
それでは、また。
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