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シワの多いアボカドBの種の観察と水栽培
2016年12月9日に買ってきたニュージーランド産の3個のアボカドA, B, Cのうち、Bの種が追熟できたので、12月12日に割ってみました。Aと同じタイプのどんぐり型に近い形の種でした(もっと細くて長いタイプをどんぐり型としていますので、それに近い形、つまり丸形に近いどんぐり型というのがここでの位置づけです)。そして、種の形や色の観察を行いました。いろいろな種がありますが、この種のように表面にけっこうシワが寄っているのはあまりなかったように記憶しています。12月12日から卵ケースの中で水栽培を始めました。
2016年12月12日

スーパーから買ってきたニュージーランド産アボカドBを割ってみました。果肉に少し黒い筋が入っています。熟成は十分です。
2016年12月12日

種の色は割と明るめの茶色です。アボカドによってはもっと暗い茶色の種もあります。この角度で見ると左右非対称になっています。この形の種を持つアボカドはけっこうあります。
2016年12月12日

種の頂部を上から撮影しました。
2016年12月12日

アボカドBの種の底部
2016年12月12日

スーパーから買ってきたニュージーランド産アボカドBの種の皮はとても剥きにくかったです。ポロポロちぎれました。
2016年12月12日

アボカドBの種の表面はけっこうシワがあります。
2016年12月12日

90°回して撮影しました。
2016年12月12日

さらに90°回して撮影しました。けっこうシワがあります。
2016年12月12日

さらに90°回して撮影しました。背中の部分です。
2016年12月12日

底部を撮影しました。
2016年12月12日

頂部を上から撮影。
2016年12月12日

下段の中央がアボカドBの種(下段中央)。左からA, B, Cとなります。
2016年12月20日

底部が割れています。アボカドAの種よりも割れています。芯の部分が生長を始めたようです。
2017年1月8日

側面が割れています。
2017年1月8日

底面の割れ目が19日前より広がっています。
2017年1月8日

下段左端から2番目がアボカドBの種です。
2017年1月12日

卵ケースの底に根が当たるので、土に移植します。
2017年1月12日

アボカドNo.4の種(写真左側)を移植した鉢に移植しました(写真右下)。
2017年8月13日

なぜかアボカドBの実生苗の葉っぱは黄色っぽくなっています。
2017年8月13日

寄せ植えのまま根鉢を地植えしました。アボカドBの後方はアボカドNo.10、その左の低い苗がNo.7です。その左の背の高い苗はアボカドNo.4の実生苗、その手前はNo.14です。
2018年3月4日

寄せ植えしていたアボカドの苗はすべて枯れてしまいました。生き残っているのはフェイジョアの実生だけです。
途中経過
店でアボカド果実を買う時、高い確率で自分の欲しい形の種を選び出すことができます。すなわち、西洋ナシ型の果実はドングリ型の種が入っていて、丸い果実には丸くて大きい種が入っていることが多いです。ただし、種の大きさの判断は形の判断よりかなり難しいというか、例外的なものが多いですが・・・。
いろいろな形のアボカドの種がありますが、種の形や大きさが発芽挙動とどういう関係にあるかがあらかじめわかっていれば、アボカド果実を選ぶ時に種のタイプで選ぶことも可能です。通常は食べることが目的なので果肉が多いタイプを選ぶと思いますが、例えば子供の夏休みの自由研究でアボカドの種が欲しいということになった場合、丸くて大きい種が欲しい場合は果肉の少ないアボカドを選ぶこともあるかもしれません。
そういった観点から、このページではアボカドA, B, Cの種の形や大きさが、発芽しやすさとか、その後の生長のしやすさとかの間にどのような関係にあるかを明らかにすることを目的としています。AとBの種は似たタイプですので、再現性の確認もできそうです。これらのことが大まかにでも把握できれば、スーパーから栽培しやすいアボカドを選んで買って来ることができるようになります。アボカドBの種は表面にシワが多いので、私の勘では発芽しやすいと思いました。このようなタイプの発芽挙動をこのページでは検討します。
アボカドAの種よりも2日遅れで水栽培を始めたアボカドBの種ですが、底部の亀裂の広がり具合は種Aよりも若干大きいです。しかし、最も早く水栽培を始めたアボカドCの種は、現在のところ、全く変化が見られません。早くもこの時点でA, BとCの間に違いが見られました。しかも、Aの種よりもBの種のが底部の割れ目の幅が大きいこともわかりました。
2017年8月13日に根鉢をそのまま地植えしました。冬には枯れるでしょう。
それでは、また。
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