2016年12月5日
アボカドNo.4を割りました。種の大きさはどちらかといえば小さいですが、No.5<No.3<No.4となり、果柄の大きさの順番No.3<No.4<No.5と一致しません。
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アボカドの種は通常底部を2mm、頂部を5mmぐらい切り落とす例がありますが、アボカドの種の頂部を15mm、底部を7mm切り落としてみました。それに爪楊枝を3本刺して水栽培を始めました。底部を切り落としたとき、根の発芽する箇所も1mmほど切り落としてしまいました。これが発根にどう影響するか興味があります。
アボカドNo.4を割りました。種の大きさはどちらかといえば小さいですが、No.5<No.3<No.4となり、果柄の大きさの順番No.3<No.4<No.5と一致しません。
アボカドNo.4の種は、薄皮が剥がれています。
アボカドNo.4の種を横から撮影。
反対側から撮影。
アボカドNo.5の種の底部。ピンク色の輪郭があります。
皮を剝きました。
横から撮影。
反対側から撮影。
頂部方向から撮影。
頂部から15mmのところと、底部から7mmのところで切りました。
底部の切断を7mmぐらいバッサリいったので、根が出て来る箇所に少しかかってしまいました。切り落とした方にも芯があります。深さはどのくらいかわからないので、割れ目に沿って手で割ってみました(次の写真)。
割れ目のところで割りました。切り離すと定規で厚さを測るのが容易になります。底部の切断によって根が出て来るところが1mmほど切れて、割った時に外れました(手前に写っています)。底部から6mmのところで切り落としたらぎりぎりセーフだったと思います。
No.3の場合と同様に爪楊枝を3方向から刺しました。
アボカドNo.4の種の頂部の断面。
アボカドNo.4の種の底部の断面。
底部を水に浸けました。左側はNo.3, さらに左側はNo.5。種の大きさはNo.5<No.3<No.4となりました。
PETボトルを容器に用いる水栽培に切り替えました。
水は多めに用いるようにしました。多い方が汚れにくくなりますが、地震などで倒れないようにしなければなりません。
根が出てきました。底部を切る時に、芯を1mmほど切り落としてしまったのですが、どうやら大丈夫のようです。
根が伸びています。ヌルヌルも若干発生しているようです。
2週間で5mmほど伸びました。
根が伸びたので鉢に移植しようと思います。
種を切りすぎてもあまり影響ないようです。
爪楊枝を抜きました。
フェイジョアの植えてある鉢に穴を掘って根が折れないように垂直に差し込みました。地中には少し空間が出来ていますが、水を遣れば土で埋められると思います。
種の回りから水を遣りました。地盤沈下が起こったので、地中の空間は土が充塡されたと思います。しかし、あえて確認はしません。
フェイジョアの実生苗を植えている鉢です。ゆうなも植えています。
芽が出てきています。頂部を切るとスムーズに芽が出て来ることがわかりました。例えばアボカドNo.14の場合、種の頂部が塞がっていたため、芽が出て来れずに内部で曲がっていました。割れ目をアイスクリームの棒を使って開いて、曲がった芽を爪楊枝で表面に出してやりました。最初から切ってやっていれば、自然に真っ直ぐ出てきたと思われます。
23日後には茎がだいぶ伸びていました。先端にアブラムシがたくさんいたので消毒をしました。若葉が少しダメージを受けたので、枯れるかもしれません。しかし、またすぐに新しい葉っぱが出て来ると思います。
前の写真から3ヶ月半後にはけっこう茎が伸びて、葉っぱも大きくなりました。
土を充塡しました。
寄せ植えしていたアボカドの苗はすべて枯れてしまいました。生き残っているのはフェイジョアの実生だけです。
底部を切り落とす時は厚さを6mm以内にとどめておいた方が無難のようです。根が出て来る部分に1mmほどかかってしまいましたが、これが発芽実験にどう影響するのかは不明です。たぶん大丈夫ではないかと考えています。根がどのように出てくるのか興味があります。
水栽培による発芽実験なので、発根と発芽の微小な変化は肉眼で観察可能です。特に、切り落とすことによって観察は容易になります。また、最初から土に植えてしまったら土の中の変化は掘り起こさない限り知ることはできないので、途中までは水栽培して、発芽したら土に移すのが合理的だと思います。
2016年12月11日、PETボトルで水栽培することにしました。
2016年12月23日、根が出つつあることを確認しました。底部を厚く切りすぎたかと思いましたが、大丈夫だったようです。
それから2週間の2017年1月6日、根が5mmほど伸びました。種を切りすぎても発根はするようです。あとは、上の方に芽が出て来るかどうかです。もし上の方も問題なく発芽するようであれば、頂部と底部を切ってやった方が早く発芽するように思います。特に頂部がジグソーパズルのようにがっちり固定された種もけっこうあるので、そういう種は特に切ってやった方がいいと思います。
23日後の2017年4月27日現在、茎がかなり伸びて18cmになっていました。順調といえます。ただ、アブラムシ退治の消毒液で新芽が枯れることがあったので、しばらく生長が停滞することはありえます。でもまた伸び始めるので大丈夫です。
2018年3月4日現在、寄せ植えのアボカドの実生は全滅したことを確認しました。