2016年11月30日

アボカドの種をいろいろな角度から検証します。まずは上から撮影。
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外観から種の小さいアボカドを見分ける方法がないか検討するために5個のアボカドを準備しました。それらを追熟して果肉を食べた後、種を植えます。西洋ナシ型のアボカドNo.1の中に入っていたかなり大きい種の発芽実験のプロセスを以下に示します。
アボカドの種をいろいろな角度から検証します。まずは上から撮影。
横から撮影
反対側の横から撮影
底部を撮影
頂部を撮影
種の皮を剥きました。
横から撮影
反対側の横から撮影
底部を撮影
頂部を撮影
ほかの種と比較。No.1の種(左端)の種が尖っていて大きいことがわかります。これまでいろいろなアボカドを割って種を見てきましたが、だいたい右側の2つのような形と大きさです。
12月に入ってPETボトルで作った容器に移しました。2017年1月8日現在、これといった変化はありません。
この種は1ヶ月以上経っても変化ありません。ざっくり言うと小さい種はわりと変化があるようです。
発芽する気配がありません。まあ、こんな種もありますよね。
片方はけっこう割れています。
その反対側は割れていません。
頂部は底部の方と比べるとさほど開いていません。
底部は表面がブツブツになっています。おしかしたら根が出て来ようとしているのでしょうか。割れ方も偏っています。底部を包丁で切り落とすことにしました。
底部を6〜7mm厚ぐらいで切り落としました。
これが切り落とした方。根が出てきそうなところがあります。
根が出て来る部分をけっこう切り落としたかもしれません。
PETボトルで工作した容器に戻しました。発芽が進行するか、これで様子を見ます。
昨日切ったばかりなのに、早くも根が出てきました。
やはり切って良かったといえます。このような変わった種でもうまくやれば発芽させることができるという例になりそうです。
根が1週間でけっこう伸びました。鉢に植え替えることにしました。
野菜の培養土を使って移植しました。
水を遣りました。
亀裂が広がってきました。芽が出てくる日も遠くないでしょう。
芽の先端がつぶれています。横から別の芽が出て来るかもしれません。
大きなプランターの中央に移植しました。
生長点がつぶれているので、芽が出てきません。
引き抜いて分解しました。
双葉の部分。下から4分の1のところに芯があります。
根は出ていますが、芽が出て来る様子はありません。つぶれています。
種の片方(大きい方)の接写。
もう片方(小さい方)の接写。アボカドの種を煎じて飲んだり、スムージーにして飲むのをテレビでやっていたことがありましたが、この種も煎じて飲んでもいいのでしょうか。さすがにそこまではやりませんが・・・
No.1の種はどんぐり型にしてはかなり大きいものでした。このタイプの種でこんな大きな種は初めてです。この種で水栽培から始めます。水栽培を始める前に種の頂部と底部を包丁で切り落としてから始める方法があります。目安としては頂部は5mmぐらい、底部は2mmぐらいです。それを爪楊枝で3方向または4方向から突き刺して、水を入れた容器に載せて始めます。水の量は種が下3分の1ぐらい浸かる感じでOKです。
私は今回ひとますNo.1とNo.5は切らずにそのまま用いることにします。水を入れた容器(お菓子が入っていたもの)にそのまま置いて種の高さの半分ぐらいまで浸けています。種が割れ始めたら種の高さの下3分の1ぐらいのところの芯が膨らみ始めたことを意味します。その段階でしばらくはまだ根が下から出てきませんが、そのうち表面に出てきます。そうなったら何らかの方法で容器の底面から浮かせて水栽培を続ける必要があります。私はその段階まできたら鉢植えに替えます。まずは1ヶ月〜2ヶ月で種の亀裂が広がってくるかどうかが種が発芽に向けて活動しているかどうかの判断基準です。
39日経過した2017年1月8日現在、発芽しそうな気配が感じられません。
2017年3月2日現在、発芽しそうな気配が感じられません。この種はだめかもしれません。
2017年4月6日、けっこう割れてきています。ただし、非対称です。片方だけが大きく割れていて、もう片方は割れていません。また、底部はかなり偏った割れ方をしています。そこで、包丁で底部を切り落としました。根が出やすくなることを期待してのことです。でも、もともとかなりイレギュラーな割れ方をしている種なので、うまくいかないかもしれません。
2017年4月7日、朝にチェックしてみたら、根が出てきていました。切る前は出口を塞がれている状態だったのでしょう。適切に切ってやることは有効だといえます。
2017年4月14日、野菜の培養土に植えました。このあとまもなく芽が出て来ることが期待されます。
2017年4月27日現在、まだ芽は出ていませんが、割れ目は急に広がってきました。芽が表面に出て来る日も近いと思われます。こういう種は最初から頂部を切り落として栽培を始めた方が効率がいいような気がします。栽培を始めたら切り落とすことは容易ではありません(根が張っているため)。
2017年4月27日、大きなプランターに植え替えました。
芽が出て来るところがつぶれてしまっていて、一向に発芽しないので、2017年6月15日、引き抜いてみました。根はある程度張っていましたが、アボカドの根の特徴として、広く根が広がる感じではなさそうです。コンパクトに張っている感じです。種を分解してみたところ、芯の部分は種の高さの4分の1のところにあることがわかります。これをもとに、種の上下を切る時には、頂部は大胆に切り落としても大丈夫ですが、底部はあまり厚く切らない方が無難と言えます。
これで、No.1の種の栽培は終わりました。