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洋なし型アボカドAの種の形の観察と水栽培

アボカドの種と一口に言っても、その皮の色とか、形とかはけっこう変わったものもあります。そんな種の発芽挙動も様々であると考えられます。私がこれまで見てきた中では、ドングリ型の種の方が丸くて大きいタイプの種より発芽しやすく、しかも、発芽後の生長も順調であるという印象を私は持っています。そこで、2016年12月9日に買ってきたA, B, Cの3個のニュージーランド産のアボカドのうち、洋なし型の果実Aの種の形を観察した後に、発芽のしやすさや、発芽した後の生長のしやすさをアボカドBの種, アボカドCの種と比較するために水栽培を始めました。

2016年12月10日

アボカド
アボカドA

スーパーから買ってきたニュージーランド産アボカドAを1日後に割りました。果肉に黒い図時が入っているため、見かけより酸化が進んでいたようです。でも、味には問題はありませんでした。

2016年12月10日

アボカドの種
アボカドAの種

濃い茶色です。

2016年12月10日

アボカドの種
アボカドAの種

底面は白がくっきりです。

2016年12月10日

アボカドの種の皮
アボカドAの種の皮

皮は剥くとき、すぐにちぎれました。1本に繋がって剝けることはありませんでした。

2016年12月10日

アボカドの種
アボカドAの種

少し歪な(左右比対称な)どんぐり型です。

2016年12月10日

アボカドの種
アボカドAの種

反時計回りに90°回して撮影しました。

2016年12月10日

アボカドの種
アボカドAの種

さらに90°回しました。

2016年12月10日

アボカドの種
アボカドAの種

底面

2016年12月10日

アボカド
アボカドAの種

上から見た種の頂部

2016年12月10日

アボカドの種の水栽培
アボカドAの種(下段左端)

下段左端がニュージーランド産アボカドAです。

2016年12月20日

アボカド
アボカドAの種

底部が少し割れています。芯の部分が生長を始めたようです。

2017年1月8日

アボカド
アボカドAの種

側面が19日前より割れています。

2017年1月8日

アボカド
アボカドAの種

下段左端がアボカドAの種です。

2017年1月14日

アボカド
アボカドAの種

まだニュージーランド産で生長した苗は持っていません。この種は頂部は離れているので、切る必要はありません。

2017年1月14日

アボカド
アボカドAの種

底部が割れて芯が生長してきたので、野菜と花の培養土で鉢植えにしました。

2017年1月14日

アボカド
アボカドAの種

最後に水を遣りました。

2017年4月14日

アボカド
アボカドAの種

植え替えて3ヶ月後には芽が出てきました。ひっくりかえしてみたら、底に根が1本見えました(写真は撮っていません)。それをサラダ菜を植えていたプランターに土ごとかぶせました。サラダ菜を植えていたプランターにはアテモヤの種も1個ありましたが、そのまま深く埋めた形になりました。

2017年4月27日

アボカド
アボカドAの実生苗

2週間で急に発芽して伸びました。植え替えた効果があったのでしょう。

2017年5月30日

アボカド
アボカドAの実生苗

順調に伸びてきました。鉢が若干浅い造りなので、今後植え替える必要があるかもしれません。

2017年6月6日

アボカド
アボカドAの実生苗

土の乾燥が早くなってきました。木が生長してきたのと、鉢が浅く、容積が小さいからだと考えられます。

2017年6月6日

アボカド
アボカドAの実生苗

深い鉢に植え替えます。下に培養土を敷いて、根鉢を載せてみました。ちょうどいいようです。

2017年6月6日

アボカド
アボカドAの実生苗

培養土を補充して隙間をなくしました。

2017年6月18日

アボカド
アボカドAの実生苗

大きくて軟らかい感じの葉っぱです。観葉植物として見た場合、私の好きなタイプのアボカドです。ニュージーランド産のアボカドの種からの実生苗は高い確率でこういう葉っぱのものができるような気がします。

2017年8月19日

アボカド
アボカドAの実生苗

ベランダの猛暑のため、葉っぱが一部枯れています。

2017年12月3日

アボカド
アボカドAの実生苗

12月3日時点ではまだ枯れていません。左はアボカドNo.22

2017年12月3日

アボカド
アボカドAの実生苗

根元の茎はまだきれいな緑色をしています。

2018年1月26日

アボカド
アボカドAの実生苗

2018年1月26日時点ではすでに完全に枯れています(左はアボカドNo.22)。よって、うちの気候では越冬はできないことがわかりました。


途中経過

アボカドの果実の形から、中に入っている種の形や大小はかなりの高確率で言い当てることができます。つまり、西洋ナシ型のアボカド果実の種は比較的小さめで長いどんぐり型が入っていることが多く、おにぎりのように丸いアボカド果実は比較的大きくて丸い種が入っていることが多いというものです。ただし、種の相対的な大小関係については若干当たる確率は下がりますけど・・・。また、例外も当然存在します。

そこで次の段階として、どんぐり型と丸形の種では発芽や生長のしかたに違いがあるかどうかを調査したくなりました。そこで、アボカドA, B, Cの種を水栽培して比較することにしました。水栽培は微小な変化もそのまま観察できるからです。土に植えると、土の中のことは掘り起こさない限り知ることはできません。

2016年12月20日現在、水に浸けて10日経ちました。種Aは底面が少しだけ割れています。しかし、アボカドBの種の底面の方が、水栽培を始めるのが遅かったにもかかわらず割れ目の幅が広いです。アボカドCの種は変化ありません。やはり、丸いタイプのCよりもどんぐり型に近いA, Bの方が早く変化するようです。

2017年1月14日現在、鉢植えにしました。私自身、まだニュージーランド産のアボカドの実生苗は育っていません。ここから先は水栽培の時のような根の観察はできませんので、発芽したら更新します。

2017年4月14日現在、根が底に1本見えました。上の方は芽が出て来ています。その種を土ごとサラダ菜を植えていたプランターに移植しました。

2017年4月27日現在、この2週間で発芽して茎がぐんぐん伸びました。

2017年5月30日現在、順調に伸びています。

2017年6月6日、深い鉢に植え替えました。

2017年6月18日、葉っぱを産地、種の形、大きさなどで比較しました。ニュージーランド産のアボカドの種は高い確率で大きい葉っぱの実生苗ができるような気がしています。

2017年8月19日現在、ベランダの暑さにも負けず、生きています。ニュージーランド産のアボカドなので、観葉植物としても期待しています。

2018年1月26日現在、アボカドAはうちの辺りの気候では栽培できないことがわかりました。

それでは、また。







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