2017年3月20日

メキシコ産のアボアド。小さめです。
トップページ > 果樹の栽培記録 > アボカドの種の皮を剥がずに水栽培
2017年3月16日にロッキースーパーストア 平成店から買ってきた79円+税のメキシコ産のアボカドを20日に割ってみたら、最も小さい部類のサイズの黒い皮の種が入っていました。これまで50個を超える数の様々なアボカドの種の発芽挙動を見てきましたが、どんぐり形で小さめの種は発芽しやすいようです。しかし、皮を剥いで検討してきたため、種の皮が発芽に及ぼす影響についてはまだわかっていません。このNo.10の種では皮を剝かずに水栽培した場合の発芽挙動を検討することにしました。
メキシコ産のアボアド。小さめです。
種は最も小い部類に入ります。これまでの検討では発芽しやすかったどんぐり形の小さな種です。
横から撮影。
90°回して撮影した底部。
さらに90°回して撮影。
さらに90°回して撮影した頂部。
お茶の入っていた2リットルのPETボトルを切り取って工作した容器で水栽培します。
ほかのアボアドの種とともに窓辺に置いています。右端の黒っぽいのが今回のNo.10の種です。
萎びてきたので皮を剝きました。頂部は酸化が進んでいました。
底部は酸化は進んでいませんでした。それにしてもこんなに底部が尖っている種はめったにありません。頂部と間違いそうです。これまで見てきた50個以上のアボカドの種において、ほとんどは底部が平らでテーブルの上に立ちました。この種は無理です。
爪楊枝3本を刺して、PETボトルで工作した別の容器にセットしました。
ほとんど変化はありません。
爪楊枝3本を外しました。アボカドの種No.5の鉢の脇の方に植えることにしました。
アボカドの種の皮をを剝かなくても自然界では発芽しているわけですから、皮があるかないかはあまり発芽挙動には影響しないような気がします。しかし、屋外で鉢植えしているアボカドの種で、皮を剝かずに植えたものは、最近、皮をめくってみたら一部腐っていました。また、皮があるということは光合成ができないことになります。光合成といっても、皮を剝いた種は緑色をしていません。しかし、水栽培をしていて根が出て来るとだんだん緑色になってきます。つまり、クロロフィルができてきます。種の皮がかぶったままということは、光が遮られるので光合成ができにくい条件になります。また、皮が無傷でかぶっていると種が膨らんでくる際の妨げにもなります。そこで、今回は種の皮を剝かずに水栽培をすることにしました。これまでいろいろなことを検討してきましたが、皮をつけたままの水栽培は一連の検討の仕上げに向かって重要なデータになります。そもそも木から自然に落果したアボカドでは皮をかぶったままの種から発芽するはずですから、皮が発芽に際して悪影響を与えるというのは考えにくいような気がします。結果が楽しみです。
これまで見てきた感じでは、おそらく皮を付けたままでの水栽培はうまくいきません。腐食が進んだ感じがします。そこで、2017年4月6日、カッターを使って皮を剥がしました。そして、爪楊枝3本で突き刺してPETボトルも替えてセットしました。頂部は切らずにそのまま様子を見ることにしました。
2017年5月1日にアボカドの種No.5の鉢にNo.6, No.7, No.9, No.10を同時に移したことによって、同日をもって、水栽培はすべて終了しました。
全く発芽しなかったので、2017年5月30日に処分しました。