2017年3月7日

果柄の取れたアボアド。色が黒っぽくなってくるのでハス種と考えられます。追熟は十分のようです。
トップページ > 果樹の栽培記録 > アボカドの萎びた種(No.9)
2017年3月6日にレッドキャベツから買ってきた105円のメキシコ産のアボカドを翌日に割ってみたら、果柄の部分の果肉が酸化されて黒っぽくなっていました。種は小さく、種の皮は黒く硬く、内部に隙間がありました。つまり、この種は萎びて若干変色しているようです。この萎びた小さい種の発芽挙動を検討します。
果柄の取れたアボアド。色が黒っぽくなってくるのでハス種と考えられます。追熟は十分のようです。
果柄の取れたアボアドなので、付近の果肉の色が黒っぽくなっていました。味は問題なかったです。種が小さいので、果肉の割合は多いです。
種はかなり黒っぽくなっています。皮の一部が変色しています。
種の底部。白と黒のコントラストが大きいです。
種の頂部の皮の色は黒くありません。どちらが元の色だったのでしょう。
通常、皮は向きにくく、断片化することが多いのですが、今回はヘルメットのようにパカッと取れました。しかも厚めの皮で、内側は黒いです。
表面が変色しているように見えます。よって、黒色が元の色だったのではと考えられます。
全部皮を取り除いた種。底部の付近がピンク色っぽくなってシワシワです。
底部の写真。
側部の写真。上半分の頂部の方がシワが多いです。
90°ほど回転して撮影。この写真ではあまりシワはありません。
さらに90°ほど回転して撮影。この写真では底部の方がシワが多いです。
種の頂部は黒くなっています。園回りは割と明るい色です。
頂部を下にして立てたら立ちました。しかし、底部を下にすると立ちませんでした。
角度を変えて撮影した逆さの種。
違う角度から撮影した逆さの種。
PETボトルを工作して作った容器に、種の底部を下にしてセットしました。
水位が種の半分以上が浸かるようにしました。これで様子を見ます。
種にクロロフィルが増えてきました。
下の方が割れて、芯の部分が生長してきました。割れ目にネバネバが張っています。
逆さにした種。この種の写真では上向きに根が出て、下向きに芽が出ます。芽は少し出ているようですが、根はまだほとんど伸びていません。もうアボカドの種No.5の鉢に植えることにしました。
掘り起こしてみたら根が伸びて分岐していました。
腐ってきたので処分することにしました。
根はそこそこ伸びていました。しかし、芽が全く出てきていません。というか、生長点がつぶれている感じです。よって、No.9の種の発芽の検討はここまでです。
これまで50個を優に超えるアボカドの種を見てきましたが、萎びた種は初めてです。種の皮が黒くて中が空っぽだったのはありますが、今回は種の皮は黒くて、厚くて、中に種が入っていました。しかし、かなり萎びた感じでした。このような種が発芽するのか興味があります。なぜならば、これまでの検討結果では、小さめの種の方が発芽しやすい印象を私は持っているからです。まずは水栽培で様子を見て、発根するようだったら鉢植えに移行しようと思います。
2017年4月27日現在、このシワシワの種でも発芽の兆候が確認できました。やってみなければわからないものですね。これまで見てきた数々の種の発芽挙動において、緑色になってきた種は発芽するようです。そういう活動が起こっているから葉緑素が出来てくるのか、葉緑素が出来てきたから発芽するのかはわかりませんが、私個人的な考えでは後者です。なぜならば、これまで発芽した種すべてが緑色になっているわけではないからです。緑色の種はむしろ小数派です。
アボカドの種No.5の鉢にNo.6, No.7, No.9, No.10を移したことによって、2017年5月1日に水栽培はすべて終了しました。
2017年5月30日に大きなプランターにNo.7と一緒に移植しました。
2017年6月7日、掘り起こしてチェックしてみましたが、発芽は難しい状況でした。この種の発芽の検討はこれで終了となります。