スターキングとシナノスイートの種まき
Sowing of Apple Seeds:
Star King Apple and Shinano Sweet Apples.
栽培しやすさ | ★☆☆☆☆ |
おすすめ度 | ★☆☆☆☆ |
リンゴはバラ科リンゴ属の樹木になる果実です。日本には明治時代に導入され、日本の気候に合わせた品種改良が行われ、様々な品種が開発されました。
スターキングりんごは1921年にアメリカで発見された品種で、赤紫色のきれいな色をしています。私が子供の頃、小学校の運動会で母親が弁当を作って家族で見に来ていた時、デザートとしてりんごを剝いてくれた、あのりんごがこのスターキングではないかと思うくらい、私の中ではりんごのイメージはこのりんごです。果実は比較的小振りですが、蜜が入りやすく、霜降り状になっています。かつては市場に出回る約30%がこのりんごだったといいます。近年はあまりみかけなくなったということですが、良いものはいつまでも残してほしいものです。食感にノスタルジーを感じます。柿も奈良県ではかつて作っていた古典的な品種を保存しようという動きもあると聞きました。りんごもそうあってほしいものです。
シナノスイートは長野県果樹試験場で「ふじ」と 「つがる」を交配・育成・選抜し、1996年に登録された品種です。その名前からわかるように、長野県のオリジナル品種です。りんご三兄弟と言われる長野県生まれのオリジナル品種、秋映(あきばえ)、シナノスイート、シナノゴールドのうちの1つです。10月上旬から中 旬に収穫期を迎えます。私が買ってきたのは11月に入ってからでした。
スターキング(左)とシナノスイート(右)
(2014年11月19日)
スターキングを食べたあとの芯の部分と種。この鉢にはアップルキウイの種が植えてあります。(2014年11月22日)
シナノスイートを食べたあとの芯の部分と種。この鉢にはチューリップのむらさき種が植えてあります。(2014年11月22日)
リンゴの芯と種は生ゴミに出すにはもったいなさすぎます。芽が出るか楽しんでみましょう。芽が出たら、鉢植えでベランダに置いて管理すれば害虫にやられることは避けられると思います。私の場合は地植えして無農薬ですので、ズタズタにやられます。
2014年冬から2015年春にかけて行った14品種の発芽実験で、発芽したのはサンふじ、およびサンふじと交配してある4品種(北斗、星の金貨、あいかの香り、トキ)、そして、サンジョナゴールド、紅玉、サン陸奥、金星の合計9品種でした。金星に至っては2015年5月21日現在、発芽本数は20本にもなりました。
現在、処分せずに残っている実生は、あいかの香り、星の金貨、サンジョナゴールド、そして金星です。あいかの香りと金星は食べ比べてみた結果において私の好きなりんごベスト3に入るので、たとえ実生では同じ果実が生らないにしても、育ててみたい品種です。