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丸い大きなアボカドの種(No.22)の大きさと果柄の太さの関係
11月18日にスーパーストアだいのぶで買ってきた1個198円+税のニュージーランド産アボカドです。ニュージーランド産は通算4個目。果柄がかなり太い方だと思ったので、種も大きいのではないかと予想しました。しかし、これまで検討してきた20個にあったいくつかの大きい丸い種よりは小さかったです。しかし、No.21と比べた場合、果柄は太い方が種が大きいのではないかという仮説と矛盾はしません。
2016年11月18日

11月18日にスーパーストアだいのぶで買ってきた1個198円+税のニュージーランド産のアボカド通算4個目。丸いおにぎり型です。ほとんど洋梨型の商品の中で1個だけ丸いのがありました。
2016年11月18日

果柄がけっこう太いです。
2016年11月18日

横からみた形。
2016年11月18日

反対側の横から見た形。色は緑色に黒っぽい茶色が混ざった感じです。
2016年11月18日

大きな果柄の断面積です。けっこう古い感じがします。
2016年11月22日

色はそこそこ黒っぽくなってきたのですが、皮は硬いので追熟はまだ足りないのではないかと思われました。
2016年11月22日

18日時点よりだいぶ色が変わってきています。
2016年11月22日

皮は硬かったのですが切ってみるとけっこう酸化が進んでいました。黒い筋がそれです。触った感触よりも色で判断した方が確実かもしれません。種は丸く、果肉は薄いです。
2016年11月22日

種はかなり丸いです。
2016年11月22日

見るアングルによっては少し楕円形っぽくなっています。
2016年11月22日

種と果柄の付け根部分。
2016年11月22日

皮を剝いてみましたが、剥きにくい種でした。鬼太郎に見えます。
2016年11月22日

皮に筋がたくさん入っています。
2016年11月22日

No.21とNo.22の種の比較。少なくともこの体積の差の分だけ食べるところが少なかったことになりそうです。ざっくり言うと丸いアボカド果実よりも洋梨型のアボカドの方がお得だと思います。
2016年11月22日

お菓子が入っていたプラスチックの容器に水を入れて、種を浸けました。しばらくは水栽培で様子を見ます。デジカメの性質上、背景の色によって種の色が若干変わってしまいます。
2016年11月26日

現在までに水栽培している種は10個です。No.10, No.12, No.13, No.15, No.16, No.17, No.21, No.22, No.23, No.24。
2016年12月13日

パパイヤの植えてある鉢に植えました。
2016年12月13日

No.22の左側がNo.21です。
2016年12月13日

2017年3月26日

写真中央上がNo.22です。最も丸くて大きい種です。そこから時計回りにNo.23, No.24, No.21となっています。No.22は4個の中では3番目に発芽しました。
2017年4月27日

1ヶ月後にはだいぶ生長しました。写真中央の黒っぽい茎のものがNo.22です。No.22の右がNo.23、No.22の左側がNo.21です。No.24はまだ丈が低いので写っていません。
2017年4月27日

2017年6月18日

このアボカドの種は大きくて丸い種でしたが、実生苗の葉っぱは大きくて軟らかい葉っぱです。太陽光が当たった時にきれいです。このNo.22の実生苗はNo.8の苗に次いで2番目にお気に入りです。
2017年8月13日

実家に持って帰る前のNo.22。
2017年8月13日

この鉢の最も背の高い苗がNo.22です。
2017年8月14日

市販の培養土で鉢に植え直しました。
2017年8月14日

西日が当たらない場所に置きました。
2017年11月4日

実家に置いている5本の鉢植えの中では最も伸びています。
2017年11月4日

寒くなってきたためか、先端の若葉が紅葉しています。観葉植物としても楽しむことができます。冬に霜が強いので、寒さにどこまで耐えられるかです。
2017年12月3日

12月3日時点では生長末端は寒さで枯れているものの、それ以外の部分は特に枯れてはいません。右はアボカドA。
2017年12月3日

根元付近の茎もきれいな緑色をしています。
2018年1月26日

2018年1月26日時点ではすでに完全に枯れています(右はアボカドA)。よって、うちの気候では越冬はできないことがわかりました。
2018年6月2日

枯れてしまったNo.22を放置していたら、根元から発芽していました。
2018年6月2日

上は枯れても根は生きていたようです。
2018年6月2日

大きくてきれいな葉っぱです。また冬に枯れるでしょうが、せっかく発芽したのでこのまま育ててみます。
ニュージーランド | |
土ではなく水道水 | |
お菓子が入っていた容器 | |
アパートの室内の窓辺 | |
2016年11月22日夕方 | |
1日1回 |
まとめと今後の予定
ニュージーランド産のアボカド通算4個目になります。かなり丸い種でした。これまでの種の中ではNo.5, No.6, No.10, No.20に近いですが、大きさ的にはこれらの種よりも少し小さいくらいです。しかし、No.21の種よりは2〜3倍大きいです。つまり、果柄の太いアボカドを選んでしまうと大きい種が入っているので果肉は少ないのではないかという仮説と矛盾しません。ただ、サンプル数が少ないので結論は時期尚早です。これまで見てきた中では洋梨型のアボカドの方が小さな種が入っていて果肉の食べるところが多いようなので、同じ洋梨型の果実で果柄の太さが異なるもので比較すべきだと思いました。そこで選んできたのが洋梨型で果柄の太さが異なるNo.23とNo.24です。
ちなみにりんごに蜜が入っているかどうかの判別法に、果柄が太いものがいいとか、萼窪(がくあ)が赤いものがいいとか言いますが、必ずしも当たらないのが現状です。アボカドの場合もそのような難しさはあると思います。ただ、現段階でほぼ間違いなく言えるのは、おにぎり型のアボカドはだいたい種が丸くて大きいので、洋梨型のアボカドの方が種が小さめで果肉の量が多いということです。ただし、それも含めて一般性を確認していきます。果柄の太さと種の大きさの関係はまだまだこれからサンプル数を増やして検討していきます。
仮に、果柄の太さから種の大きさは予測できないという結論になったとしても、丸いアボカドと洋梨型のアボカドでは後者の方がお得である(種が小さいのでその分食べられる果肉が多い)確率が高いというのは言えると思います。
水栽培していた種は、2016年12月13日の夜、パパイヤを植えている鉢に植えました。
2017年3月26日現在、No.21〜No.24の種を植えてあるこの鉢は夜は室内に入れたのですが、結果的にそれ良かったのか、アボカドの種は4個とも発芽しました。外に置いていたほかのアボカドの種は発芽が遅れているか、全く発芽の気配が見られません。冬前に発芽の兆候があったものもせっかくの芽が寒さで枯れてしまいました。よって、発芽したものは寒さに弱いだけでなく、発芽していないものも寒さに曝すと発芽が遅れるような結果となりました。桜の600℃ルールのような現象がアボカドにもあるのかもしれません。アボカドの栽培は冬の夜は種も苗も室内に入れておいた方がよい結果が得られることがわかりました。
2017年4月27日現在、No.22は順調に生長しています。No.23に少し負けているくらいですが、ほぼ同じぐらいの生長度です。
このNo.22のアボカドの実生苗はNo.8に次いで2番目に気に入っています。→ 観葉植物としてのアボカドの実生苗
2017年8月13日、アボカドの苗4本とパパイヤの苗1本の寄せ植え鉢を実家に持って帰りました。そして、これら5本の苗を1本ずつ分けました。このNo.22は新しい培養土を使って鉢植えにしました。No.21, No.23, No.24は地植えしました。パパイヤは1本で鉢植えにしました。
2017年11月3日に帰省したところ、成長末端の葉っぱが赤くなっていました。実家に置いているアボカドの鉢植えの中では最も伸びています。このニュージーランド産の品種は葉っぱも大きく、高くなるようです。心配なのは耐寒性です。
2018年1月26日現在、このアボカドNo.22の苗は他の苗より寒さに弱い感じは受けていましたが、完全に枯れてしまっています。よって、うちの家の辺りの気候ではアボカドの栽培はできないことがわかりました。やったとしても1年で終わりです。
2018年6月2日現在、枯れたNo.22の根元から発芽していました。No.19も発芽していますが、生育状況からNo.22の方がかなり早く発芽したようです。
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