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アボカド(No.10)の水耕栽培:爪楊枝を刺さない簡便な方法
これまでの9個の種はすべて土の中に埋めましたが、水栽培もしてみたいと思っていました。そこで、10個目のアボカドを使って、その種を水耕栽培します。爪楊枝を刺す方法が一般に行われていますが、それを使わないエコな方法を考えてみました。
メキシコ | |
土ではなく水道水 | |
キッチンばさみで上部3分の1あたりを切り離した1リットルのPETボトル全体を組み立てて使用。 ※500ミリリットルでは若干小さい。2ℓでは大きすぎる。 |
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室内の窓辺,またはベランダのエアコンの室外機の上。 | |
2016年10月12日19時 | |
1日1回 | |
液肥(花工場) | |
なし | |
爪楊枝を刺すことも、種の頂部と底部を少し切り落とすこともしなかった。 |
2016年10月12日

メキシコ産のアボカドをスーパーストア ダイノブから買ってきました。このアボカドは丸いです。1個だけ丸くてつやのある個体があったので、違う品種であることを期待して選びました。1個158円は高かったですが、このアボカドに期待しました。
2016年10月12日

どの角度から見てもほぼ同じ形に見えます。真球状に近い形です。表面もつるつるしていて光沢があります。
2016年10月12日

このアボカドの種はとても大きくて、果肉が少なく見えます。
2016年10月12日

種は簡単に抜けました。果肉が付いています。
2016年10月12日

果肉はスプーンで搔き出しました。このあとサラダにしました。
2016年10月12日

種の表面をティッシュペーパーで拭き取りました。重さは65グラムもありました。
2016年10月12日

普通、アボカドの種は左右より上下が長いですが、この種は上下より左右の方が長いです。しか左右非対称です。
2016年10月12日

種の皮は乾くと色が白っぽくなることがわかります。
2016年10月12日

種の皮はポロポロ取れる感じでした。一気に剥がすことは難しく、断片を丹念に剥ぎ取っていく感じでした。
2016年10月12日

種の頂部。
2016年10月12日

種の底部。
2016年10月12日

福神漬けの空き瓶に載せただけの写真。水は入っています。これではこぼれてしまいます。
2016年10月12日

1リットルのPETボトルの上部を切り離して蓋をしたまま逆さにして、そこに種と水を入れてみました。
2016年10月12日

これを福神漬けの空瓶に載せてみました。
2016年10月12日

PETボトルの蓋の部分と種の間に1cm以上隙間があるので根が出てもしばらくの間は当たらなくてすみます。
2016年10月12日

もっといい方法がないかと思って、蓋を取って、切り離したPETボトルの下部の方にはめ込んでみました。こちらの方が水をたくさん使うので、蒸発するまでの時間や内壁がぬめって来るまでの時間がかかるので安心です。
2016年10月12日

種は載せるだけでいいので簡単です。種に爪楊枝を突き刺さずに済みます。
2016年10月13日

はめ込んだPETボトル上部が少し中に入り込んだので、ダブルクリップと目玉クリップ(たまたまあったもの)で固定しました。一晩経って、気泡が内壁に付着していました。
2016年10月13日

窓辺に置きました。
2016年10月14日

ダブルクリップと目玉クリップを使わなくていい方法を考えました。少し狭くなっているところで切り取りました。
2016年10月14日

少し狭い胴体のところで切れば、ロート状の頭の方が幅が広いので逆さに突っ込んだら引っかかってくれます。
2016年10月14日

こんな感じで引っかかってくれます。これでダブルクリップや目玉クリップを使わなくて済みます。金属は水を使うとさびてしまうので、ただ載せるだけのこの方法がおすすめです。
2016年10月14日

ただ、この改良で別の欠点が生じます。つまり、高さが減った分、水の量が減ったので水の交換サイクルが早まることと、根が伸びるのに制限が増えた点です。でも、土に植え替えるのでさほど問題ではありません。むしろ、安定性は増したので倒れにくくなったと思います。
2016年10月18日

4日後には底部に少しひび割れが入っていました。
2016年10月18日

2リットルのPETボトルでも作ってみました。2つあれば、内壁がぬめってきた時、片方は洗って乾燥に充てることができます。
2016年10月18日

斜め上から見た様子。水の量は1リットルのPETボトルで作った装置より多いです。多いということはその分、水が腐りにくいといえます。
2016年10月28日

あまり変化はないようですが、少し大きくなってきているような気がします。
2016年11月7日

10月18日時点の写真と比較すると、緑色が若干増えて、ブツブツが出来ているような気がします。
2016年11月7日

日光を当ててみてみると、根が出てきそうな雰囲気のところがあります。
2016年11月10日

水栽培を始めてほぼ1ヶ月ですが、あまり変化がないのと、土に植えているNo.8までが順調なので、水栽培しているNo.10も鉢植えに変更しました。
2016年11月17日

種の表面が若干色づいてきました。日焼けのような感じでしょうか。
2016年11月26日

あまり変化はありません。
2016年12月21日

土から抜いてみたら、少し割れていました。
2017年1月13日

まだ発芽の気配が感じられません。
2017年3月23日

根が出てきていました。
2017年3月23日

大きな鉢に穴を掘って、根が折れないように押し込みました。
2017年3月23日

右上の種がNo.10です。
2017年4月27日

ついに発芽しましたこの種は植えたすべての種の中で最も大きいです。最初は直径4cmぐらいでしたが、今は5cmぐらいあります。
2017年4月27日

カッターで頂部に切り込みを入れてやったのがよかったような気がします。
2017年4月30日

3日前より伸びています。
2017年6月18日

このNo.10の種は大きくて丸い形をしているのですが、他の大きくて丸い種の実生苗と違って、大きな葉っぱではなく普通サイズです。太陽光が当たっても、あまり輝いて見えません。メキシコ産です。
2017年8月13日

このNo.10の実生苗はベランダの猛暑で葉っぱがかなりダメージを受けました。茎の伸びはこの鉢の中では1番です。
2017年8月13日

No.10は右後方の最も背の高い苗です。その左にNo.7があるのですが、背の高いアボカドNo.4の後方に隠れて見えません。No.4の手前はNo.14です。その右のちょっと黄色っぽい葉っぱの苗がBで、右後方が最も生長しているNo.10です。
2018年3月4日

寄せ植えしていたアボカドの苗はすべて枯れてしまいました。生き残っているのはフェイジョアの実生だけです。
まとめと今後の予定
10個目の種を使ってアボカドの水耕栽培をするために、通算10個目の種を仕込みました。PETボトルの有効利用にもなる装置を考案して水耕栽培を開始しました。アボカドはスーパーでけっこう冷えた状態で陳列されていましたので、種は発芽しないかもしれませんが、毎日水を交換しながら様子を見ていきます。早ければ1〜2週間で根が出てくるかもしれません。
2016年11月10日、水栽培を始めてから1ヶ月経とうとしているのにほとんど変化がないのと、1〜2ヶ月前に土に埋めたアボカドの種No.4〜No.8は変化も顕著で順調に育っていることから、No.10も水栽培から鉢植えに切り替えました。
2017年3月23日、種を持ち上げてみたら根が出ていました。これを大きい鉢に移植しました。
2017年4月27日現在、種の表面に芽が出てきています。種の大きさも直径5cm近くまで大きくなりました。すべての種の中で最も大きいです。発芽するタイミングは秋より春、特に4月に入ってからがいいといえます。なぜならば、芽は寒さに弱く、室内でないと冬越しができないからです。
2018年3月4日現在、アボカドの実生は全滅したことが確認されました。
→ 観葉植物としてのアボカドの実生苗
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