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過剰の牛乳は寿命を短くする!?
The average life span (expectancy) shortens by intake of excess milk?
カルシウムCaの90%は骨や歯に存在していて、残りの10%は血液中のミネラルの正常化を維持しているといわれています。Caが不足するときは骨のCaが使われます。Caはまた人体の各部で成長促進や機能の維持や抵抗力をつけるのに使われていますが、不足すると、気が荒くなったり、切れる、我慢できない、衝動的暴力を振るうなどの精神の不安定を導くといわれています。しかし、成人男性の場合、濃度10mg/dL、血液量5kgとして、血液中の量は約0.5 gとわずかで、人体の成分として不足することはないという説もあります(つまり、イライラの原因候補は無数に存在するので、Ca不足で切れやすくなるわけではないという説です)。また、Caが不足すると骨への補充が不足し、骨粗鬆症などで骨がもろくなる等の現象が起きるといわれています。極端に不足すると心臓の正常な鼓動など生命の維持が出来なくなります。
血液を作るのは骨で、骨を作っているのはCaです。それゆえ、常にCaを骨に蓄えておき、それを使いながら健康を保っていきます。Caはなかなか十分な補給が出来ません。そこで、小魚の骨や干しエビ、豆穀・根菜類、天然塩などCaを多く含んだ食物から摂取することがなされています。Ca摂取の一つの方法に牛乳があります。私たちは牛乳をたくさん飲めばCaをたくさん摂取できると考えています。
しかし、スウェーデン人を対象とした最近の研究結果で、牛乳をたくさん飲むと平均寿命が短くなり、骨も弱くなるという結果が報告されました。
牛乳の飲み過ぎは健康に悪い?
2014年10月29日(水) 22時14分Yahoo!JAPANニュース掲載(http://news.yahoo.co.jp/pickup/6136612)
スウェーデン人を対象に研究された結果です。
英語の原文は、http://www.bmj.com/content/349/bmj.g6015
何でもそうですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」ということでしょうか。
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