2016年5月27日7:19

花が咲く直前の蕾。先端が若干白っぽくなります。
トップページ > 果樹の栽培記録 > パッションフルーツの花が咲く20分間の観察
2016年5月27日にパッションフルーツの通算6つ目の花が咲きました。運良く咲き始めに気づくことができたので、そのプロセスを観察しました。2分の動画を3本撮りました。けっこう短時間で開花の変化が大きいことはこれまでの5回でだいたいわかっていたのですが、咲き始めの見極めが難しくて毎回見逃していました。今回、咲き始めに気づくことができたので、僥倖に巡り会ったような気分です。私にとっては貴重な記録になりました。
花が咲く直前の蕾。先端が若干白っぽくなります。
蕾の先端が白っぽくなるのは、萼片が緩んで白っぽい花弁が見えてくるからでしょう。過去5回見てきてさすがに6回目になると判断方法もわかってきました。
予想通り花が咲き始めました。9:40です。
7分後には半分ぐらい開いています。雌しべと雄しべが見えています。
横から見るとこんな感じです。花弁(白色)と萼片(緑色)が交互に5枚ずつ付いています。
10分後には80%ぐらい開きました。
13分後には花がほぼ開きました。3分前には5個ある雄しべのうちの左手前のものが上向きになっていたのですが、この3分の間にひっくり返りました。この様子は動画に収まっています。
14分後にはほぼ開ききってしまいました。雌しべはY字型に立っています。
17分後には花弁と萼片がほぼ水平(180度の角度)になりました。
花が咲き始めてから1時間50分後には、花弁と萼片が垂れる感じになっています。しかし、不思議なことに、夕方には閉じ始めます。
あんどん仕立てにしたパッションフルーツの蔓。写真右上が今回の6輪目の花。
副花冠の付け根は紫色で、繊細な造りになっていてきれいです。
授粉が成功していれば楕円形の子房がだんだん大きくなってきます。
開花し始めてから7時間40分後にはもう一度雌しべがY字型になってきつつあります。閉じるための準備のようです。自然はよくできていると感じる例の一つです。
花が咲き始めてから9時間25分後時点では、まだ花は閉じていません。このあと、夜には花は閉じ始めました。
パッションフルーツの花は咲く日の見極めと、咲き始めの時間の見極めがとても難しいことが、これまで咲いた5つの花で一回も成功しなかったことから身に滲みました。しかし、ついに、6輪目の花が咲き始めて開くまでの過程を観察することができました。咲く日の見極め方は、蕾の先端の部分が少しだけ白っぽくなり、微妙に隙間ができてきているように見える時です。その日の9時〜10時の間の20分ほどで咲いてしまうことが今回の観察でわかりました。特に20分の中の最初の動画2つ分のところ(開花開始から10分〜15分のところ)で花が大きく開きました。たった5分でこれだけ変化するのかと感動を覚えました。