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トップページ > サイエンス関連 > 放射性同位元素の存在量で年代測定

放射性同位元素の存在量で年代測定することができます!

14Cは「炭素14」と読みます。通常の炭素は12Cで「炭素12」です。元素記号の左上の数字は質量数といって、陽子と中性子の数の合計です。ちなみに、陽子の数は原子番号といい、元素記号の左下に書かれますが、通常は省略されることが多いです。

14Cの半減期は5730年です。半減期とは、最初の量が半分になるのに要する時間のことです。
つまり、半減期が5730年の場合、5730年後には現在の量の半分になっています。
さらに5730年後には現在の量の4分の1になっています。
さらに5730年後には現在の量の8分の1になっています。
さらに5730年後には現在の量の16分の1になっています。
さらに5730年後には現在の量の32分の1になっています。
このように、半減期ごとに半分、半分、半分となっていくことがわかります。

これをもとに、年代を決定することができます。 14Cの残存量をもとに3万年から5万年前の範囲で年代測定を行うことができます。

例えば、木が伐採されたとすると、その切られた木はもはや生きているとは言えません。ということは、外部の二酸化炭素等を吸収することができなくなります。すると、切られた木の中の12Cと14Cの存在割合は外部環境のようには一定に保たれず、14Cは減っていく一方です。14Cは崩壊していきます。だから、その残存量がわかれば、その木は何年前まで生きていたかが計算でわかるわけです。

年代測定の一般式を組み立てると、
log10C = log10C0 × (t/t1/2)log10(1/2) または、log10(C/C0) = (t/t1/2)log10(1/2) となります。
ここで、C0は初期量、Cは時間t経過後の残量、t1/2は半減期です。時間tとt1/2の単位は同じとします。つまり、日(d)、時間(h)、分(m)、秒(s)のいずれを用いてもよいですが、両方とも同じ単位とします。

主な放射性同位体の半減期は、32Pが2週間、3Hが12年、137Csが30年、239Puが24400年、235Uが7億年、40Kが12.48億年、238Uが45億年です。 地球誕生から現在までの年数が46億年ですので、半減期が45億年なんて、想像もつかない長い年月ですね。


まとめ

炭素Cの放射性同位体である14Cの残存量をもとに、3万年から5万年前までの範囲で年代測定を行うことができます。






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