2015年7月19日（日）夕方16:30頃の俵山から見た青空の写真です。午前中は雨が降ったり止んだりでしたが、そのおかげで午後は空気がいつもより澄んでいるように感じました。まだ梅雨明けではないようですが、あたかも明けたようないい天気です。

空の色が青く見えるのは、レイリー散乱という現象によるものです。波長が短い青い光が大気で散乱されて、空が青くみえます。太陽光の中には他の波長の可視光も含まれていて、全部足すと白色光になります。雲が白く見えるのはすべての可視光を散乱しているためで、これをミー散乱といいます。

私たちに見える可視光の中で最も長いのは赤色の光です。朝焼けや夕焼けは、太陽光が大気層を斜めに通過する際に、青い光は散乱されてしまい、残った赤い光が私たちの目に届いているからです。しかし、波長が短いほどレイリー散乱の強度は大きくなるので、日中では青い光が支配的で、空が青く見えるわけです。雲が白く見えるのは、水滴が可視光の波長よりも大きいため、すべての可視光が散乱されてしまうから、つまり、白色光が散乱されているからです。

雲はミー散乱しているので白く見えます。