2015年9月19日

小梅の花
季節はずれの桜の花が咲く事を不時現象というそうですが、季節はずれのいろいろな果樹の花が咲いたのも不時現象というのでしょうか。そのメカニズムについて考察しました。
2015年8月25日に来た台風15号で、果樹の葉っぱがほとんどなくなってしまいました。どうやら葉っぱがなくなり、それと朝夕の低温という条件が重なって休眠から覚めてしまうと秋に花が咲いてしまうようです。季節はずれの花が咲く原因は、台風以外にも害虫に食い荒らされることが該当します。
そのメカニズムは次のようです。
桜の場合は、花芽は夏の間にできますが、そしてこれから秋、冬に向かっていくので花が咲かないように休眠ホルモンが葉っぱで作られ、継続的に花芽に供給されるので、これによって翌年の春まで花は咲かないという仕組みです。ここで葉っぱがなくなってしまったら休眠ホルモンが作られないことになります。そのため、朝に冷えて昼に気温が上がったりすると春が来たと勘違いして休眠が解けてしまい、秋頃にかかわらず花が咲いてしまうというものです。この現象を不時(ふじ)現象と言います。
私の趣味の果樹栽培では、2015年秋に小梅、白桃、大玉白鳳、ラ・フランス、川中島白桃、姫リンゴに花が咲きました。おそらくこれも不時現象なのでしょう。
小梅の花
白桃No.3の花
白桃No.3の花
白桃No.4(実生)の花
ラ・フランス(鉢植え)の花
川中島白桃の花
姫リンゴの花。
これらの写真の花も不時現象により咲いたと見ていいのでしょうか。台風15号で葉っぱがなくなったことと異常気象に起因するのであれば、桜に限らないはずです。