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シークヮーサーの種を蒔いて発芽させる実験
Cultivation of Shekwasha Seedling
栽培しやすさ | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
理由 | 一般に実生苗では接ぎ木苗とは異なり親と同じ実は生らないといいます(柑橘類はなるともいわれています)。また、実生苗は実が生るまでに長い年月がかかるといいます。そういった意味で星3つ! |
シークヮーサーは沖縄諸島と台湾に自生する柑橘類です。食べると個人的にはあまり美味しく思わないですが、沖縄の長寿村ではシークヮーサーが長寿の原因ではないかという説もあるくらいなので、興味はあります。また、焼き魚にかける調味料として使うと美味しいです。市販のものはなかなか手に入らないので、自分で育てることにしました。
シークヮーサーの鉢植えを買ってきましたが、その苗木に生っていた13個の実のうち、すでに5個は落ちてしまいました。それを使って焼き魚に搾り汁をかけて食べたりしたのですが、うっかりしていて種を捨ててしまいました。しかし、1個だけ果実が残っていたので、その中に種があるかを確認して、鉢の土の上に蒔くことにしました。
7月26日に落ちたシークヮーサーの果実が1個だけ残っていたので、この中にあるはずの種を蒔くことにします。明日8月6日に割ってみます。
(2016年8月5日)
シークヮーサーの接ぎ木苗の鉢の根元に蒔きました。同じ種類同士の方がわかりやすいので、そうしました。
(2016年8月8日)
9個入っていた芦北産のシークヮーサー9個入り150円を買いましたが、3個は実家に置いてきたので6個入っています。
(2017年1月5日)
経過と今後の予定
シークヮーサーは種から育ててもできると言われています。ただ、果樹全般において、一般に種から育てても花粉の影響で、親と同じものはできないと言われています。人間で言うならば親と子が同じではないことに例えられます。しかも、親よりも優れたものが出来る確率はかなり低いといわれています。それでもたまに優れたものができるので、新しい品種として接ぎ木で増やしていきます。一方、接ぎ木であればクローンを増やしていくので同じものができると言われています。
でも、必ずしも優れたものが発見されるだけが楽しみではありません。育てる楽しさが一番です。どんなものであっても自分で育てたものには愛情が湧きます。しかも、どんなものができるのだろうかという楽しみがあります。いいものでなくてもいいんです。それは優れたものであるに越したことはないですけどね。
どうせ捨てるところだった種です。そこから芽が出て実が生る木に生長したら儲け物です。シークヮーサーは温州みかんではないのですから、美味しくなくても焼き魚に絞ってかけて食べられれば十分です。
ただ、問題もあります。柑橘類は寒冷地では地植えでは枯れてしまう確率が高いので、鉢植えにして冬は室内に取り込む必要があるということと、実生では、例えば柚子のように10年も20年もかかるといわれるものもあるので、霜が降ったりする地方で地植えができない場合、鉢植えで10年も20年も栽培するというのは現実的ではないということです。
それでも芽を見てみたいと思ったので、8月8日にシークヮーサーの接ぎ木苗の根元にシークヮーサーの種7個を蒔きました。しかし、2017年1月6日現在、全く発芽が見られませんでした。そこで、田ノ浦町の道の駅で買ってきたシークヮーサーに入っていた種を9個蒔きました。
この続きはシークヮーサーの移植した種より元の種から発芽したことについての考察で。
結論として、今回の実験ではシークヮーサーの種は特別な条件でなくても発芽することがわかりました。
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