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トップページ > 果樹の栽培記録 > 根元から切断しても生きているムベの木

ムベの幹の根元から切断しても上の方が枯れななかった理由

The reason why mube tree is still alive after cutting the main stem more than two years ago

平成9年の大型台風で柿の木が倒れてしまい、その柿の木の上に繁っていたムベが地上に落ちてきました。その柿の木とムベの木をそのまま育てています。しかし、ムベが繁りすぎて柿の木が十分に光合成ができなくなってきたので、ムベの木を根元付近からのこぎりで切断しました。そのうち枯れたら片づけるつもりだったのですが、いつまでたっても葉っぱは緑色のままです。もう3年近くになります。その原因について考察しました。


mube

切断したムベの木の断面が皮で覆われてきているのがわかる写真。
(2017年4月1日撮影)

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その写真を部分的に拡大。
(2017年4月1日)

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さらに拡大。
(2017年4月1日)

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切断したムベの木の葉っぱが青々しているだけでなく、断面が皮で覆われようとしています。
(2017年4月1日撮影)

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その写真を部分的に拡大。若干ピントがずれていますが、判別はできます。
(2017年4月1日)

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さらに拡大。
(2017年4月1日)

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上の方が生長して、下の方が枯れています。これが上の方で「取り木」の現象が起こっていて、それにより切った後でも生きているという根拠です。
(2017年5月5日)

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下の方は穴が開いています。
(2017年5月5日)

まとめ

2014年11月9日に左側の幹を切断して、2015年5月31日に右側の幹を切断したムベの木が、あれから2年以上経ってもまだ枯れていません。何かの間違いではないかと思われがちですが、事実です。写真を見てわかるように、葉っぱは青々しています。幹の断面は生長した皮で一部覆われてきています。

これは一体どういうことでしょう。実は、このムベの木は平成9年頃の大きな台風でキャラという品種の柿の木が倒れてしまったので、その上に栄えていたムベの蔓もそのまま柿の木に絡んだまま落ちてきました。それを立てることもできないので倒したまま栽培しているのです。柿の木は現在も枯れずに生きています。ムベの木は柿の木の生長を阻害しているように感じたので2014年11月9日と2015年5月31日に根元から切断しました。その後、ムベの葉っぱが枯れてくるものと思っていたのですが、いつまでたっても枯れません。葉っぱが枯れないどころか、根元付近の切断面が地面側は生きているのは当たり前ですが、切断面より上の方も全然枯れません。そして現在のように、上の方の断面が表皮の生長で覆われてきつつあります。

このムベの蔓は柿の木が倒れたことにより、柿の木の上部に乗っていた部分も地面に落ちて、一部の蔓は地面に埋まっているところがあります。根元付近が切断されてもそこから根が出て生きているようです。薮になっているのでその箇所は特定できていません。しかし、地面に接しているところから根が出て、そこから水や養分を摂り入れて現在まで生長を続けていることはほぼ間違いありません。切断後に「挿し木」のように発根した可能性もありますが、それだったら枯れてしまう可能性がかなり高くなると思います。やはり、幹の切断前から地面に埋まった蔓のところから発根していた、つまり「取り木」の現象が起こっていたものと考えられます。

その発根ポイントから切断面に向かって通常とは逆の方向に水が移動していることになります。切断する前の水の移動方向と逆の流れです。これでも問題なく生きていけるのですね。植物の生命力はすごいと思いませんか。






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