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パッションフルーツの種の採り蒔き(2017年8月)
Eating and Seeding of Passiflora edulis
栽培しやすさ | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
理由 | 一般に実生苗では接ぎ木苗とは異なり親と同じ実は生らないといわれている中で、パッションフルーツは種から育てても同じものが生るということと、発芽してから最短で1年で実が生ることが特徴。ただし、冬越しがうまくいけばという面倒な条件付きなので、そういった意味で星3つ! |
2017年の夏(盆休み)に帰省した時に、地元の物産館で売っていたパッションフルーツ6個入りを買いました。1個100円ぐらいです(安くはない!)。10日ほど室温で熟成してから割って食べました。種は飲み込んでもいいのですが、全部出しました。実生栽培のためです。6個のうちいくつかは果肉と種をスプーンで丸ごとグラスにとり、梅酒で割って味わいました。種を取り出すという目的のため、飲むという感じではありませんでしたが、味わいながら少しずつ液体だけ飲みました。取り出した種は冷蔵庫には入れずに、そのままベランダのプランターに蒔きました。「採り蒔き」という方法をとったのは冷蔵庫に入れて冷やしたら蒔いても発芽しなかった経験からです。
ムベの果肉が黄色になった感じに見えますが、種の形は全然違います。
(2017年8月24日)
味も香りもムベとは全然違います。ムベは香りがほとんどありません。
(2017年8月24日)
お手製梅酒を入れて飲みました。種ごと丸呑みしていいそうです。でも、私は種を採取するために液体以外は飲まずに口の中で果肉だけ外して食べる努力をしました。しかし、ムベの場合は簡単に果肉が外れるのですが、パッションフルーツは果肉が種からなかなか外れません。ある程度妥協して、果肉が少し付いた種を集めて採り蒔きします。
(2017年8月24日)
種を蒔いてから少し時間が経っています。それゆえ、種がゲル状の乾いたものに覆われている感じがわかると思います。
(2017年8月25日)
フェイジョアを移植したり、培養土を補充したりしたので、種が隠れてしまっています。2〜3本出てきています。
(2017年9月18日)
途中でサラダ菜の種から発芽したものを中央に植えたりしました。まわりにあるのがパッションフルーツの発芽したもの。6本確認できます。
(2017年9月29日)
最も成長したパッションフルーツの実生。この続きは「パッションフルーツの実生苗の選別と鉢への植え付け」のページへ。
(2017年10月1日)
まとめ
採り蒔きはうまくいきました。やはり種を冷蔵庫に入れずに直接蒔いたのが良かったようです。もちろん果実の熟成時にも冷やさないように室温で保存しました。結果的に昨年(2016年)の失敗が活かされました。
せっかく発芽しても苗立ち枯れ病で枯れたりするので、多めに種を蒔くことは保険として重要です。生育状況の良い苗を数本選んだら、あとは寒さから守ることに気をつければ越冬できます。そうすれば順調にいけば1年後には実の収穫に漕ぎ着けます。
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