飼育339日のスッポン

2022年4月27日というありえない時期にポツンと水がほとんどない側溝のコンクリートの底にいた赤ちゃんスッポン。
何がありえないかというと、生まれて間もない赤ちゃんスッポンだったからです。
この時期、冬眠から覚めて出てくるスッポンがいないとは限りません。
それはありえないことはないです。
でも、保護時の甲長は3.1cmで腹甲が赤い赤ちゃんスッポン、へその緒は消えていたので孵化して1週間以上は経っていますが、多めに見積もっても数週間ぐらいしか経っていないと思われる赤ちゃんスッポンがそこにいたというのがとても不思議なのです。
普通はありえません。
仮に生まれて1〜2週間だったとして、孵化に2ヶ月かかったとして逆算すると2月〜3月頃に卵が土の中に産み落とされたことになります。
それがありえないのです。第一、そんな寒い時期に親スッポンは活動していません(冬眠中)。
百歩譲ってその時期にスッポンが活動していたとしても(実際は冬眠しています)、この時期、そもそも用水路に水がないのでスッポンが卵を産みにここまで遡上してくることは物理的に不可能です。
土がある場所は他にはないので、抱卵した親スッポンはここまで産みに来る必要があるのです。
それができるのは稲作シーズンで用水路の水位が上がっている5月下旬から9月下旬(遅くとも10月初めの数日)までです。この期間以外は水がないところがほとんどです(汚いドブの水溜りはありますが)。
ということは、2022年9月下旬頃までにここで産み落とされた卵が育ち始めて、タイミングが合わずにそのまま冬を迎えて中の赤ちゃんが冬眠に入り、春になって殻を破って出てきたと考えざるを得ません。
こういった例は野生のクサガメやミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)では知られているそうです。
であれば、スッポンでも同じようなことが起こっていても何ら不思議ではありません。
赤ちゃんスッポンが卵の殻の中で冬眠に入って暖かくなった春に殻を破って出てきたということであれば説明がつきます。
この赤ちゃんスッポン、今は腹甲の赤色は消えています。保護してから(上の写真撮影時点で)あと26日で飼育丸1年なので、孵化してからだったらちょうど1年ぐらいかもしれません。
保護時の甲長は3.1cm、現在の甲長は4.7cmで、大きさ的にはまだまだ小さく、年齢的にもまだ赤ちゃんスッポンです。
でも、腹甲の色的にはもはや赤ちゃんとは言えない感じです。
このスッポン、何度かの病気を乗り越えて2023年4月1日現在で飼育339日目を迎えました。
動物病院に連れて行ったこともあります。
もうだめかもと思ったこともありました。
これからも元気でいてほしいと思います。
元気に育ってほしいと思います。
(2022年4月27日17:48保護)
(2023年4月1日14:20撮影)
(2023年4月2日9:24公開)

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