10日目の夕方に最後に会いに来た!?ヒヨドリの巣立ち雛

2018年8月30日夕方に偶然の再会

ヒヨドリ親子を公園の木で最初に見つけてから10日目、そろそろ長距離も飛べるのでこの辺りからいなくなる頃だと思っていました。実際にその日の朝にはいませんでした。もしかしたら昨日が最後だったのかもしれないと思ったのですが、一応夕方にも行ってみました。その結果、やはり公園にあのヒヨドリたちはいませんでした。

帰ろうと思って歩き出して300メートルぐらい行ったところにゴルフのdriving rangeがあります。そこの道路脇に細長い田んぼがあります。そこが私のいつもの通り道なのですが、17:36頃、いきなり向こうからヒヨドリが「ピッピッ」と鳴きながら低空飛行してきました(あとでわかったのですが、低空飛行してきたのは巣立ち雛が止まっているところが低い電線だったからです。親鳥はそこから飛んで来たということです)。田んぼの上をこちらに向かって飛んできました。すれ違う時にそのヒヨドリの翼を閉じた状態の本体を見たら、例のメス親鳥でした。白い線が1本入っているのが特徴的だからです。そのメスヒヨドリは30メートル先の電線に止まってこちらの様子を窺っていました。やっぱり9日間も朝と夕方に顔を出すとさすがに覚えているようです。私はその親鳥の行く先に2羽の巣立ち雛がいると思い、急いで来た道を戻りました。するとその親鳥は公園のいつもの活動拠点の方向に飛んでいきました。

私は再び帰路に就きました。親鳥とすれ違った場所から100メートルぐらい進んだところにさしかかると、突然頭上で「キーキー」とかすれた声でヒヨドリの鳴き声が聞こえました。見上げてみると3メートル上の電線に例の巣立ち雛がいるではありませんか!こんなところで再会するなんて普通はありえません。そんな場所です。

ヒヨドリ頭上の電線でかすれた声で鳴いていたヒヨドリの巣立ち雛。(2018年8月30日17:42撮影)

ヒヨドリ上の写真を部分的に切り取って拡大しました。尾羽が傷んでいるので2羽のうち粘着物が付着して飛べなかった方のヒヨドリの巣立ち雛です。もう1羽も2メートルぐらい離れた別の電線に止まっていました。(2018年8月30日17:42撮影)

ヒヨドリ少し離れた電線に止まっているもう1羽。2羽の距離はさほど離れてはいません。でも、この距離感が私とヒヨドリの心の距離感とも言えます(笑)。(2018年8月30日17:42撮影)

ヒヨドリ上の写真を部分的に切り取って拡大しました。(2018年8月30日17:42撮影)

観察開始から10日目の夕方に自宅近くの公園の電線に2羽のヒヨドリの巣立ち雛がいました。9日目までいたいつもの公園から400メートル北にいったところで、私の自宅の近くです。頭の上で鳴いたので見上げたら電線にいました。ぎこちないかすれた鳴き方だったので、巣立ち雛とわかりました。その数分前にはメスの親鳥が鳴きながら飛んでいつもの公園の方に飛んでいったので、巣立ち雛はいつもの公園にいて、親鳥が餌を持って帰る途中かとその時は思いました。しかし、実際はそうではありませんでした。2羽の巣立ち雛は私のすぐ近くにいました。でも、ねぐらはいつもの公園の方にあるようです。2日前に羽がくっついて一時的に飛べなくなった方の巣立ち雛がけっこう私の近くにいました。その後、2羽とも数メートル先の民家の屋根のTVアンテナに止まったところでこの動画は終わります。(2018年8月30日17:43撮影)(2018年8月30日公開)

ヒヨドリそのあと2分後にはそこの民家の屋根のTVアンテナに止まりました。(2018年8月30日17:44撮影)

ヒヨドリこのアンテナからはすぐに飛び立ちました。(2018年8月30日17:44撮影)

ヒヨドリもう1度すぐ近くの電線に飛び移りました。(2018年8月30日17:44撮影)

ヒヨドリこのあと前の方の1羽は20メートル先の電線に飛んで行き、止まりました。(2018年8月30日17:44撮影)

ヒヨドリこれが20メートル先の電線の上の1羽。この巣立ち雛は早く帰りたいようでしたが、もう1羽に付き合って残っている雰囲気満載でした。(2018年8月30日17:46撮影)

ヒヨドリこの1羽はしびれを切らしたのか、1分後には行ってしまいました。母鳥も帰ってしまったことですし。この時、いつも行動を共にしていた巣立ち雛2羽の行動パターンに変化が起こっていると思いました。(2018年8月30日17:47撮影)

ヒヨドリ先の1羽が飛び立った時にもう1羽も飛び立ちましたが、一緒には行かずにもう一度電線に止まりました。つまり、ここでは完全に取り残された形です。(2018年8月30日17:47撮影)

観察を始めてから10日目の夕方に、これまでいつも2羽一緒に行動していたヒヨドリの巣立ち雛が別行動するのを初めて見ました。私が見ていた時、1羽は4分で早々に帰っていったのに(前の動画も含めて3分)、もう1羽はさらに7分残っていました(このあとに録った動画3本も含めて7分)。今日の朝は2羽の巣立ち雛も親鳥も公園にいなくて会えなかったのですが、まさか夕方に私の家のけっこう近所で会えるとは思いませんでした。もう会えるのは今日が最後かもしれないので、その1羽を最後まで見届けました。(2018年8月30日17:47撮影)(2018年8月30日公開)

ヒヨドリしかもこちら向きに向き直りました。(2018年8月30日17:49撮影)

ここを離れるのが名残惜しいと思っているような1羽のヒヨドリの巣立ち雛の様子を収めた動画です。(2018年8月30日17:49撮影)(2018年8月30日公開)

スズメ上の動画で注目したのは1分06秒のところでスズメが心配して様子を見に来ていることです。鳥の世界ではよくあることです。「人間にじっと見られているけど大丈夫か?」といったところでしょう。このことからこのヒヨドリが自分の意思で残っていることが窺えます。いつでも自由に逃げられるところにいながらいつまでも残っているので、他の鳥も不自然に感じている状況といえます。(2018年8月30日17:48撮影)

ヒヨドリ口を開けて鳴いているところ。(2018年8月30日17:50撮影)

ヒヨドリ上の写真を部分的に切り取って拡大しました。(2018年8月30日17:50撮影)

ヒヨドリさらに拡大しました。何を言っているのでしょう。(2018年8月30日17:50撮影)

ヒヨドリ風が吹いているため、首のあたりの羽が持ち上がっています。アクセサリーのようです。(2018年8月30日17:50撮影)

羽繕いを始めたヒヨドリの巣立ち雛の様子を収めた動画です。(2018年8月30日17:52撮影)(2018年8月30日公開)

ヒヨドリこちら向きになってから3分後には帰る方向に体を向けました。(2018年8月30日17:53撮影)

ヒヨドリ上の写真を部分的に切り取って拡大しました。(2018年8月30日17:53撮影)

ヒヨドリ飛び立つ直前に、もう1度振り向きました。これが今生の別れでしょうか。もうあの公園のあの場所で会うことはないでしょうね。ということは他のヒヨドリとの区別はつきません。今回はあの場所にはこの親子しかいなかったので、他の個体と混乱することはありませんでした。(2018年8月30日17:53撮影)

ヒヨドリ上の写真を部分的に切り取って拡大しました。(2018年8月30日17:53撮影)

何度も振り返ってついに飛び去ったヒヨドリの巣立ち雛の様子を収めた動画です。(2018年8月30日17:54撮影)(2018年8月30日公開)

まとめ

1羽は3分でいなくなったのであっさりしたものでしたが、もう1羽はさらに7分も名残惜しそうに残っていました。この残っていた方のヒヨドリは、2日前に羽がくっついて飛べなくなった時に35分ぐらい私が見ていた方の巣立ち雛だと思いました。そうでなくても10日近く顔を出すとこうなることもあるのでしょうか。1ヶ月前の最後の1羽の巣立ち雛の場合は、最終日となった10日目の早朝に1メートルぐらい近づいきて3分ぐらい枝の上で小さい声でピーピー言っていました。そして、その後はもうその木のあたりで姿を見ることはありませんでした。これはそのヒヨドリがお別れの挨拶に来たんだと勝手に解釈していましたが、今回のこともあわせて考えると、あながち妄想ではないかもしれないと思いました。今回の親鳥の挙動もそうですが、巣立ち雛2羽のうち、少なくとも1羽は私を覚えてくれていると確信しました。最後の挨拶にこの辺りまで来てくれたのかもしれません(笑)。偶然としては出来過ぎです。

1ヶ月前のヒヨドリの巣立ち雛の5日目↓

1ヶ月前のヒヨドリの巣立ち雛の10日目↓







関連記事

  1. 2015年のスッポンの観察

  2. テントウムシ

  3. 近所の用水路で早朝に水面から跳び上がっていたオイカワ

  4. 飼育している4匹のスッポンがエサを食べるところの観察と比較

  5. いろいろなところで見かけたアシナガバチ

  6. 孵化が始まったメダカの卵と生まれた赤ちゃんメダカ(2回目と3回目)

  1. 夕方のウォーキングによる体重と体調の管理(2024年4…

  2. 夕方のウォーキングによる体重と体調の管理(2024年3…

  3. 夕方のウォーキングによる体重と体調の管理(2024年2…

  4. ビリルビン(Bilirubin)のIUPAC名を自分なりに付け…

  5. 夕方のウォーキングによる体重と体調の管理(2024年1…

  1. 通算6匹目のすっぽんの目が新鮮な水道水で白濁してし…

  2. 観察した近所の公園のチョウトンボの観察(2022年〜2…

  3. 激しい喧嘩のあとに皮膚病になっていた2020年に観察…

  4. 2020年に観察した5匹目と6匹目の野生のスッポン

  5. 図鑑で見つけることができていなかった珍しい小鳥は…

  1. 減量におけるウォーキングの効果の検討(2021年4月)

  2. 激しい喧嘩のあとに皮膚病になっていた2020年に観察…

  3. 2020年に観察した5匹目と6匹目の野生のスッポン

  4. 40分以上喧嘩していた2020年に観察した3匹目と4匹目…

  5. ウグイスが気を失ったあとに回復していく過程の観察

アーカイブ

カテゴリー