部分否定と全体否定はどのように判断すればいいのだろう!?
kuma
I don’t always watch television in my free time.はどんな意味かい?
nomi
「私は暇な時にいつもテレビを見ません」ですか?
kuma
ブーッ。これはいつも見るわけではないと言っているんだよ。
nomi
いわゆる部分否定ってやつですか?
kuma
そうだ。ではI know everything about you.はどうだ。
nomi
気持ち悪い!
kuma
これを否定文にするとI don’t know everything about you.で、「私はあなたのことを全部知っているわけではない」となる。つまり、「全部知らない」ということではないんだ。
nomi
じゃあ「全部知らない」という時はどうすればいいんですか?
kuma
I don’t know anything about you.またはI know nothing about you.でいい。
nomi
じゃあ、例えば「学生は誰も英検に合格できなかった」は何と言えばいいんですか?
kuma
No student(s) could pass EIKEN test.でいいね。
nomi
All the students could not pass EIKEN test.だとどうなんですか?
kuma
この場合は2通りの解釈ができる。つまり、「全員合格できなかった」と「全員合格できたわけではない」だ。だから、部分否定ではnotを前に持ってくる方がいい。not allとすれば必ず部分否定だとわかるからね。Not all the students could pass EIKEN test.だと「学生全員が英検に合格できたわけではない」となるね。
nomi
「not + all」が部分否定で、「all + not」が全体否定と考えてもいいんですか?
kuma
そうともいえない。All is not gold that glitters.というのもあるからね。「光るものが必ずしも金ではない」だ。
nomi
ちなみにLed Zeppelinの”Stairway To Heaven”の歌詞に”There’s a lady who is sure all that glitters is gold and she’s buying a stairway to heaven”というのがありますね。
kuma
それは部分否定とは関係ないけどね。
まとめ:
部分否定
・not + all/every = すべて〜というわけではない
・not + both = 両方〜というわけではない
・not + always = 常に〜というわけではない
全体否定
・not + any = 何も〜ない(=no)
・not + either = どちらも〜ない(= neither)