果肉をを出して漬けたパッションフルーツ酒
Passionfruit Liquor (Spirits Flavored with Passionfruit)
つくりやすさ | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
2016年7月30日に熟成中の2個のパッションフルーツを使ってパッションフルーツ酒を漬けてみました。一般には果実に穴を空けてホワイトリカーや焼酎などに漬けるようですが、私は密封瓶の中にパッションフルーツの中身を取り出して、ホワイトリカー900ミリリットルを全部注ぎました。氷砂糖70グラムを加えて仕込み終了。ホワイトリカーは思ったより黄色になりました。
2個目の果実(左)は熟成13日目、5個目の果実(右)は熟成4日目です。割ってみます。
(2016年7月30日)
小さい方を包丁で皮に切り目を入れて割ってみました。意外に熟成が進んでいました。
(2016年7月30日)
大きい方も包丁で皮に切り目を入れて割ってみました。味は小さい方がはっきりしていました。
(2016年7月30日)
中身をスプーンで搔き出して種と果肉を密封びんに入れました。
(2016年7月30日)
これが密封びんの中の果肉と種。
(2016年7月30日)
ホワイトリカー900ミリリットルを買ってきました。
(2016年7月30日)
全部注ぎました。
(2016年7月30日)
途中の様子。けっこう黄色が濃いです。
(2016年7月30日)
全部注ぎました。あとは氷砂糖を入れるだけです。
(2016年7月30日)
氷砂糖70グラムを入れることにします。
(2016年7月30日)
氷砂糖70グラムを入れました。
(2016年7月30日)
上に載っているのは現在熟成中の1個。時系列では上記2つの間になります(時系列で3個目)。今日仕込んだパッションフルーツ酒の出来次第では、この1個を追加することを考えています。
(2016年7月30日)
3個目も入れます。
(2016年8月1日)
切り開いてみると黄色い果肉が見えます。
(2016年8月1日)
スプーンで掬って果実酒の中に追加しました。
(2016年8月1日)
最後の1個(時系列で5個目)も切り開いて味見をしてみます。
(2016年8月2日)
けっこう酸っぱいので、果実酒に酸味を加える意味で追加することにしました。これで、この果実酒には4個のパッションフルーツが入っていることになります。
(2016年8月2日)
氷砂糖を30グラム追加します。これで氷砂糖は合計100グラムです。
(2016年8月2日)
ホワイトリカーはけっこう黄色くなっています。しかし、放置すると沈殿します。赤色っぽいかすは赤色が消えて黄色になりました。
(2016年8月2日)
仕込んでからほぼ3ヶ月経ちました。もうとっくに味わっていますが、香りが強いです。いい感じで仕上がりました。
(2016年11月30日)
まとめ
梅酒を漬ける時は氷砂糖を使います。その理由は、氷砂糖は表面積が同じ重さの粉末の砂糖に比べてかなり小さいのでホワイトリカーなどへの溶解速度が遅いからです。最初からいきなり溶けてしまうと浸透圧が高くなりすぎて梅の中から水分をいきなり取ってしまい、シワシワに縮んでしまうからです。ゆっくり溶けていくと徐々に浸透圧が上がっていくので、じわじわと梅の中からエキスを抽出します。その方が抽出効率が良くて美味しい梅酒ができます。
今回のパッションフルーツの場合はどうでしょう。穴をあけずに、切り開いて、中身を取り出してホワイトリカーを注ぎました。この方法だと、抽出するも何も、すでに種のまわりの果肉が直接ホワイトリカーと接しているので、すぐに成分が溶け出してしまうでしょう。ということは、今回の場合は氷砂糖でなくて、粉の砂糖でも良かったかもしれません。でも、果実酒といえば氷砂糖なので、これで良かったと思います。パッションフルーツ酒の出来上がりの味と香りが楽しみです。パッションフルーツの果実は熟成すると徐々に甘味が増しますが、それでも酸味が強いです。パッションフルーツは酢酸エステル系の強い香りがするので、果実酒の香り付けとしては適しているのではないかと思います。
2016年11月30日現在、仕込んでからほぼ3ヶ月経過しました。いい感じで仕上がっています。もうとっくに味わっています。