こんにちは。熊の実です。
帰省中に地元の物産館に行ってみたら、シークヮーサーの木が2,980円+税で売っていました。こんな機会はないと思って買いました。高さは1.6m近くで、苗木としてはかなり大きいです。私の車はFITなので積めるか心配でしたが、後部座席を倒して何とか積み込むことができました。
なぜ、そこまでしてシークヮーサーの木が欲しいかというと、沖縄の長寿村で知られる大宜味村というところで栽培されているのがシークヮーサーであるということで、体に良さそうだということと、南国では育つけれど寒い地域では育たないシークヮーサーでも、ある程度大きくなった木であれば育つかもしれないと期待したからです。
私の実家は鹿児島県の中では2番目に寒い地域です。これまで柑橘類の苗木をいろいろ買ってきて植えてみましたが(晩白柚、土佐文旦、清見、柚子、レモン、サワーポメロなど)、ことごとく枯れてしまいました。寒さに耐えられなかったためです。
でも、だからといって霜の強いうちの辺りでは全く柑橘類の木がないかというと、そうでもないのです。育っていたのを見たことはあります。八朔の木も子供の頃はあったし、文旦の木も2005年までは植えてありました。毎年たくさん生っていましたが、家族の誰も食べなかったので、果実は地面に落ちていました。
これらの事実はある程度大きくなったみかんの木は寒さにも耐えられるということを示唆しています。それでもシークヮーサーは南国の植物ですから、ほかの柑橘類とは比較できないかもしれません(弱いかもしれません)。でも、ダメ元でやってみて育ったら儲け物です。
第一、この苗木が同じ町内の農家で栽培され、同じ町内で売られているということは、これまでこの辺りの環境で育ってきたのも事実です。そうであれば、買って帰って地植えしても育つかもしれませんよね。
そこで、上記の2つの興味から、買って植えてみることにしました。
ある程度大きい苗だからこそ買いました
育てる年月をお金で買ったと考えたら2980円+税は安いです。私がベランダで鉢植えで育てているシークヮーサーの木なんて、本当に小さいものです。それでも買った時は700円以上しました(正確には覚えていません)。
買ってきた時点で実は5個生っていました。これは収穫して食べます。
さっそく植えました。
まだまだ寒い2017年2月5日ですが、地植えしました。まずはこの冬を乗り切ってほしいです。この苗木がこれまでビニールハウスとかのあまり寒くない環境で栽培されていたのであれば、今回植えた場所での寒さに耐えられないかもしれません。でも、この冬を乗り切ることができるようであればその後も成長していくことができそうです。そういう意味ではある程度木が大きくなるまで大寒波は来てほしくありません。まずはこの2月を乗り切らなければ先はありません。
シークヮーサーの特異な香り
シークヮーサーの果実の皮にはノビレチンという有機化合物が含まれていて、血糖値や血圧上昇を抑えたりする効果があるといわれています。長寿の原因物質ではないかと考えられています。ノビレチンはふつうのみかん類の12倍も入っていると言われていますが、シークヮーサーの果実に少しだけ切り込みを入れて果汁を搾るとけっこう皮の匂いが強烈です。ガソリンのようでガソリンではない、何かそんな感じの芳香臭がします(ちなみにガソリンの主成分はイソオクタンですので、シークヮーサーに含まれてはいませんが、あくまでも匂いの例えです)。もしかしたらその特異的な匂いの中心的な物質がノビレチンなのかもしれませんね(確認はしていませんが)。
夕方には果実5個すべてを収穫しました。木の生長は今後も観察を続けます。
2017年7月1日現在の苗木の様子
2017年8月13日現在の苗木の様子
2020年11月21日時点のシークヮーサーの苗木
1つ前の写真を撮影してから3年3ヶ月後のシークヮーサーの苗木(2020年11月21日15:29撮影)
シークヮーサーの苗木(2020年11月21日15:29撮影)
シークヮーサーの実(2020年11月21日15:29撮影)
シークヮーサーの実(2020年11月21日15:29撮影)