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爪楊枝を刺して上下を切り取ったアボカドの種(No.15)の水耕栽培
メキシコ産のアボカドを上下を切って爪楊枝を刺して水栽培してみることにしました。果実の形は西洋ナシ型、これをNo.15とします。
メキシコ | |
土ではなく水道水 | |
キッチンばさみで上部3分の1あたりを切り離した500ミリリットルのPETボトルに120°の間隔で切り込みを入れて、そこに爪楊枝をはめ込んで使用。 | |
アパートの室内の窓辺。 | |
2016年11月3日 | |
1日1回 |
2016年11月1日

メキシコ産のアボカド9個目です。レッドキャベツで税込み105円でした。
2016年11月3日

熟して色が黒っぽくなってきました。ただし、背景のまな板がピンク色なので、アボカドの黒が際立ってしまいました。実物はもっと薄いです。
2016年11月3日

包丁で割りました。いい感じで熟していました。
2016年11月3日

種の形はこれまで14個にも半分ほどによく見られる形です。
2016年11月3日

底部は少し盛り上がっています。
2016年11月3日

皮を剝きました。
2016年11月3日

立てると傾きます。
2016年11月3日

見る角度を変えると3方向に亀裂が入っているところがあります。
2016年11月3日

底部を包丁で2mmほど切り取りました。
2016年11月3日

頂部を5mmほど切り取りました。
2016年11月3日

すぐに変色が始まりました。酸化されて色素が生成しています。
2016年11月3日

底部と頂部を切り取ったアボカドの種。
2016年11月3日

約120°の角度で3方向から爪楊枝を少しだけ上向きに刺しました。
2016年11月3日

切り取ったPETボトルに置いてみました。これでは不安定なのでキッチンばさみで切り込みを入れてみようと思いました。
2016年11月3日

このように切り込みを入れ、外向きに折り曲げました。内側に折り曲げても可能ですが、外向きの方がベターだと思います。
2016年11月3日

外側に向けて折り曲げた部分に爪楊枝を載せる感じで種をセットします。
2016年11月3日

熟して色が黒っぽくなってきました。ただし、背景のまな板がピンク色なので、アボカドの黒が際立ってしまいました。実物はもっと薄いです。
2016年11月3日

種の底部が少し浸かるくらい水を入れました。窓辺に置きました。
2016年11月7日

水が少し褐色に着色しています。酸化されて生成した色素が溶け出したようです。底部を切らなかったらこうはなりません。土に埋めた種は切っていないのに発根しています。水栽培でも切らない方がよいのかもしれません。No.16, No.17はもっと着色が顕著です。
2016年11月26日

元々頂部はきれいな割れ目は入っていませんでしたが、現在、少し割れています。
2016年11月26日

底部も120°の角度で割れています。この種は元々変な割れ目が入っていました。No.13の種もこんな感じの120°の割れ方をしていますが、No.13の方は車のベンツのエンブレムのようになっています。
2016年12月23日

頂部は特に変化がありません。
2016年12月23日

底部は割れて根が出て来ようとしています。120°の角度になっています。時々そういう種があります。No.13もそういう意味では似ています。
2016年12月25日

頂部が開きにくい構造になっているので、このままでは発芽に差し支えると思い、包丁で切り込みを入れることにしました。
2016年12月25日

大きい方の種に左右2ヶ所切り込みを入れて取り除きました。
2016年12月25日

これでひっかかりはなくなったので、開くのに障害はないと思います。底部の方は生長しています。
2016年12月25日

PETボトルにセットしました。ひっかかりはなくなったのですが、それによって逆に取れやすくなってしまったようにも見えます。
2017年1月12日

半分に割れているタイプではなく、120°の角度になっている種でも発芽することがわかりました。このへんで土に植えることにしました。
2017年1月12日

2017年4月27日

このいびつな種からもついに発芽しました。必ずしも均斉のとれた種でなければならないわけでもなさそうです。
2017年8月6日

枯れてしまいました。
2017年8月6日

掘り起こしたらこんな感じです。
2017年8月6日

ベランダの猛暑に耐えられなかったのかもしれません。あえなく終了しました。
まとめと今後の予定
メキシコ産のアボカド通算9個目になります。これまでの水栽培の方法(No.10, No.12, No.13)とは若干違った水栽培の方法を試しています。水栽培の方法には種にに爪楊枝を刺して種を水に挿す方法があります。また、皮を剝いた種の上部を5mmほど、下部を2mmほど切り取って水栽培する方法もあります。これら2つを併せた方法で水栽培してみることにしました。PETボトルを切り取って、種と爪楊枝に合わせて工作を施しました。これから様子を見ていきます。
12月23日現在、底部が割れて根が出てきつつありました。しかし、頂部は変化ありません。
この種はちょっと変わった割れ方をしているので発芽に向けて生長するのか不安でしたが、底部は割れて生長しています。しかし、頂部の方は芽が出るには不適切な構造になっているため、12月25日に包丁でひっかかりを切り取って開くのに支障がないようにしました。これで無事に発芽してくれっればいいのですが・・・。
2017年1月12日、鉢に移植しました。半分に割れていない種でも発芽することが確認できました。うまく障害を取り除いてやれば実生の栽培はできそうです。
2017年4月27日現在、発芽が確認されました。この種はちょっと変な形をしているので発芽は微妙だなと思っていたのですが、こんな種からも発芽することがわかりました。ただ、均斉のとれた種の方が無難であることは間違いなさそうです。
枯れてしまったので、2017年6月7日に処分しました。枯れた原因はよくわかりませんが、前に同じ場所に植えていたアボカドNo.18の種も枯れてしまったので、場所が何らかの問題があった可能性もあります。ベランダの暑さに耐えられなかった可能性もありますが、他の木は葉っぱが枯れるぐらいで、株が枯れることはなかったので、暑さが主な原因ではないと考えています。
→ 観葉植物としてのアボカドの実生苗
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