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メキシコ産のアボカド(No.5)の実生の栽培
皮にさほど緑色がないメキシコ産のアボカド(No.5)の種を植えました。丸い大きい種でした。芽が出てくれれば実生苗を栽培します。買ってきたスーパーはいつも野菜の陳列棚をかなり冷やしているので、アボカドもよく冷えていました。輸入の時に冷却しすぎたりして発芽しない種もあるようですので、今回買ってきたアボカドNo.5も発芽するか心配です。けっこう古めのアボカドだったので、冷却されていた期間が長かったことになるからです。古めの分、通常価格より30円ほど安く売っていました。
メキシコ | |
タネのタキイの野菜と花の培養土 | |
プラスチック鉢 | |
ベランダ | |
2016年9月27日 | |
1日1回 | |
液肥(花工場) | |
なし |
2016年9月20日

9月20日に買ってきたメキシコ産のアボカド
2016年9月27日

割ってみたら軟らかくなっていました。実の大きさの割に種が大きいです。
2016年9月27日

果肉が付着しています。ヌルヌルしています。私はティッシュペーパーで拭き取ります。洗剤では洗いません。どのみち皮を剥ぐからです。
2016年9月20日

ほかのアボカドの種と少し模様が違っています。形は真球に近いです。
2016年9月27日

底面はこんな感じです。
2016年9月27日

カッターナイフで少し剥がして指で引っ張ります。こんな感じで簡単に剥がれます。
2016年9月20日

剥がした種の皮
2016年9月27日

全部剥ぎ取りました。
2016年9月27日

鉢に培養土を入れ、底に種の3分の2ぐらい埋めました。
2016年9月27日

種の皮も載せました。土になってもらいます。このあと水を遣りました。
2016年10月9日

は種してから13日経過しました。今のところ変化は見られません。ちなみに、この種は3つに割れているような気がするのですが・・・まあ、直接影響はないですが。
2016年10月10日

No.7と異なり、頂部の変色は全く見られません。
2016年10月13日

3つに割れているのはほぼ間違いなく、2つ目の割れ目(2つ目と3つ目の断片の間の割れ目)が広がってきています。根が出始めているのかもしれません。
2016年10月20日

種が緑色を帯びてきました。普通の植物の種なら双葉(子葉)に相当するところですので、葉緑素(クロロフィル)が出来てきたのでしょうか。
2016年11月6日

緑色が若干濃くなっていますが、割れ目の広がりはあまり変化ありません。これまでにすでに発芽した種を見ていると、種の頂部が割れて芽が出て来る空間が確保できた方が発芽に有利なような気がするのですが・・・・だから頂部を切ろ落とすのでしょうか。でも、切り落としても必ずしも割れていない種もあります。例えばNo.15です。そのあたりも注意して観察していきたいと思います。
2016年11月8日

種が割れないので切ってやろうかと思います。これが切る直前です。
2016年11月8日

カッターで切りました。パカッと開きました。芽が確認できました。アボカドの種の頂部を5mmほど切り落とす方法もあるようですが、何となくその意味がわかりました。たぶん、芽を種の真ん中から上に出させるためと考えられます。結果的に3つ目の割れ目は割る必要はなかったです。
2016年11月17日

割れ目からやっと頭を出しました。
2016年11月17日

別の角度から撮影。T字形に割れているからといって2本目の亀裂から2本目の芽が出て来るわけではないようです。実際、2本目の亀裂の奥の方は割れていません。
2016年11月26日

伸びてきました。
2016年12月3日

冬なので徐々に伸びています。
2017年1月13日

芽は枯れています。ベランダでは冬の寒さに耐えられませんでした。このまま置いていても芽が出ない可能性があります。種の双葉にはクロロフィルはいっぱい生成しているようです。
2017年4月15日

寒さに弱いため、芽は完全に枯れています。温度管理をしなかったのでうまくいきませんでした。
2017年4月28日

左からNo.4, No.5, No.6, No.9のアボカドの種。芽は冬の寒さで枯れてしまいましたが、根はけっこう張っていました。これらを1つの鉢にまとめました。土は「花と野菜のかる〜い培養土」を使いました。
2017年4月28日

1つの鉢にまとめた冬の寒さで芽が枯れたアボカドの種。左上から反時計回りにNo.4, No.6, No.9, No.5。土はDCMブランドの「花と野菜のかる〜い培養土」。
2017年4月28日

ベランダに置いた4個寄せ植えのアボカドの種。左上から反時計回りにNo.5, No.4, No.6, No.9。芽は出て来ない可能性もあります。
2017年5月29日

フェイジョアの実生を植えている鉢の中身をこの鉢に移す必要が生じたので、根鉢事ごとプランターに移しました。No.5は右下。しばらくはこのまま様子を見ます。
2017年5月30日

ほとんど変化がないので処分します。
2017年5月30日

No.5はNo.4同様、葉緑素がけっこう生成しています。やはり芽が枯れると次が出てきにくいといえます。
2017年5月30日

分解しました。いい感じで緑色になってきていたのでもったいないですが、これでNo.5の種の栽培は終了です。
これまでのまとめと今後の予定
メキシコ産のアボカドですが、果実はニワトリの卵のような形をしています。種は真球に近い形で、種の皮は濃い色をしていました。果実の大きさの割には種が大きかったです。できるだけ違う形のアボカドを買ってきたのですが、どうやらこの種は3つに割れているようです。発芽してくれたら面白いのですが・・・。しかし、形が違うからといって品種が違うとも限らないので、何とも言えませんね。日本に入って来るアボカドは貯蔵性の良いハス種のようですし。ハス種は開花型がAタイプですので、Bタイプの品種が私の9個のアボカドの中に含まれていれば、その2本を混植することにより結果率が高まるはずなのですが・・・。1本でも結実するという話もあるので、最後はそれに期待します。
2017年4月15日現在、すでに出ていた芽(写真中央)は枯れています。別の芽が出て来る様子はありません。この種はあまり期待できないかもしれませんが、どんどん緑色になって来ている点は興味深いです。しかし、発芽実験としてはうまくいかなかったという結果になりそうです。原因は寒さ対策を間違ったことです。ベランダに放置したままでは新芽は枯れるということがわかりました。
2017年4月28日現在、このままでは埒があかないと思い、No.4, No.6, No.9と一緒に1つの鉢にまとめました。亀裂の広がりは根の出ているところが太くなったためです。芽は1度枯れているのでさらなる発芽は難しいかもしれません。
2017年5月30日、No.4, No.5, No.6, No.9の4個は処分しました。これでこれら4個の栽培は終了です。No.4とNo.5でわかったことは、葉緑素がたくさん生成する種があるということです。葉緑素にはマグネシウムMgが必要なので、それがNo.4とNo.5の種には多かったのか、それとも日光がよく当たったからなのか、そのあたりはよく判りません。しかし、根が出ていない種は緑色にはならないようなので、緑変は地中で根が出ているということを判断する根拠となりそうです。
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