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アボカドの実生の栽培:アボカドの種の観察と播種
このサイトでは、市販のメキシコ産とペルー産のアボカドの果実から種をとって、鉢の中で発芽させる実験を行っています。このページでは、スーパーから買ってきたアボカドの種の観察を行いました。
この実験で用いた種が全部発芽するとは思えませんが、最低でも2〜3本発芽してくれれば、将来、実が収穫できることを期待して育ててみるつもりです。
一般に、1本では結実しない(しにくい)と言われていますが、市販のアボカドの果実は何の品種か明記してないためよくわかりません。そこで、種の形から品種に関する情報が得られるかどうか検討してみました。
(同じ鉢内では最も遅かった。しかし、枯れかけている) |
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(2017年6月3日地植え) |
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まとめ
近所のスーパーから買ってきたアボカドはほとんどメキシコ産となっていますが、ペルー産がたまたま混ざっていたので3個含まれています。そのうち1個は種の中身ががありませんでしたので、発芽実験に用いたペルー産のアボカドは2個です。
合計9個のアボカドの種の形を比較してみましたが、結論として、種の形から異なる品種だと判断することは難しいといえます。おそらく日本に輸入される品種はハス種と考えられますが、種の形、表面状態、表面の模様などは様々であることがわかります。
仮に複数の品種が含まれていたとしても、それが何であるかわからないので、実生を栽培した場合は、1本で人工授粉する方法を検討しなければならないと考えられます。一般に、1本では結実しない(しにくい)と言われていますが、1本の木で自家受粉で結実するように花粉をとっておいて人工授粉するなど工夫をしてみたいと思います。雄しべの花粉をとっておいて時間差で雌しべにつける方法などです。
しかし、それも花が咲くまで育ったらの話ですので、現段階では捕らぬ狸の皮算用です。まずは、発芽してうまく冬越えできるかどうかです。それができないとその先もないということです。それゆえ、室内へ持ち運びできる鉢植えは必須です(地植えでは移動できません)。越冬がうまくいくようであれば、実生苗では結実するまで5〜6年かかるともいわれているので、それも確かめてみたいと思います。
最終的な結論はこちら →
それでは。
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