トップページ > 熱帯果樹の最短収穫 > アボカドの形と表面の観察 > アボカドの種の観察と播種 > 果柄の細い西洋ナシ型のアボカドの種のサイズの検討
果柄の細い西洋ナシ型のアボカド(No.24)は種も小さいのかという疑問
果柄の細い西洋ナシ型のアボカド(No.24)の種の大きさと果柄の大きさとの関係を検討するために、11月21日にサンリブくまなんで1個158円+税のメキシコ産のアボカドを買ってきました。メキシコ産は通算17個目です。比較するNo.23同様、西洋ナシ形です。
2016年11月21日

11月21日にサンリブくまなんで買ってきた1個158円+税のメキシコ産のアボカド。右がこのページで扱っているNo.24。左は比較のためのNo.23。
2016年11月21日

果柄の大きさの比較。右側のアボカドの方が果柄が細いので種が小さいのではないかというのが私の仮説です。果たして結果はどうなるでしょう。
2016年11月21日

色から判断して右側No.24の方が追熟が進んでいると考えられます。よって、触った感触(軟らかさ)はあまり大差ありませんが、No.24を先に食べることにしました。種の形を詳細に記録するために写真は多めに撮っています。
2016年11月23日

右側が果柄が細い方のNo.24。左は比較のためのNo.23。色から判断するならば2日前とは逆でNo.23の方が熟しているようですが、触った感じではNo.24の方が若干軟らかかったです。
2016年11月23日

果柄の状態はもう緑色はありません。
2016年11月23日

割ってみました。種のサイズは大きくはないですが小さくもないです。普通のどんぐり型です。
2016年11月23日

頂部から見た種。
2016年11月23日

立てるのは難しい底部の状態でした。何とか立ててみました。
2016年11月23日

皮を剝いてみました。
2016年11月23日

頂部から見た種。
2016年11月23日

No.22と一緒に水に浸けています。高さはNo.24の方が数mm高いですが、幅はNo.22の方が1.4倍ぐらいあります。No.24よりNo.21の方が若干小さいです。
2016年11月23日

この違いは真球に近い形とどんぐり形の違いです。No.23の種がNo.24の種より大きければ、果柄の大きさと種の大きさに相関性がある可能性はありますが、逆に小さかった場合や、ほぼ同じ大きさだった場合は、相関性はないと言わざるを得ません。明日24日に食べる予定なのでその時にわかります。楽しみでもあり、仮説が脆くも崩れ去るかもしれない不安もあります。
2016年11月26日

現在までに水栽培している種は10個です。No.10, No.12, No.13, No.15, No.16, No.17, No.21, No.22, No.23, No.24。
2016年12月13日

パパイヤの植えてある鉢に植えました。
2016年12月13日

2017年3月26日

寄せ植えのほかの3本(No.21〜No.23)はとっくに発芽したのですが、No.24がやっと発芽しそうです。
2017年3月26日

違う角度から撮影しました。芽に水滴が1滴付いています。
2017年3月26日

2017年4月15日

少し変わった太い芽が出てきました。
2017年4月27日

この12日間で急成長しました。茎はかなり太いです。葉っぱにある白いコブのようなものは何なのか気になります。
2017年6月18日

このアボカドは種の大きさと形は普通でしたが、葉っぱの大きさや固さも普通です。メキシコ産の種は普通のものが多い気がします。→ 観葉植物としてのアボカドの実生苗
2017年8月13日

帰省する前のNo.24。
2017年8月14日

地植えしました。
2018年3月4日

枯れていました。よって、ここまでです。
西洋ナシ型 | |
210g | |
メキシコ(通算17個目) | |
土ではなく水道水 | |
お菓子が入っていた容器 | |
アパートの室内の窓辺 | |
2016年11月23日夕方 | |
1日1回 |
まとめと今後の予定
メキシコ産のアボカド通算17個目を23日の夕方に割ってみました。果柄は割と細かったのですが、種の形はどんぐり型で普通のサイズでした。あとは、No.23のアボカドを明日24日に割るので、その種がNo.21やNo.24の種よりも大きいようであれば、果柄の太さと種の大きさに相関性がある可能性は辛うじて残ります。2016年11月23日現在、No.24の種が小さくなかったので果柄の大きさで判断するのは難しそうです。
種が小さいアボカドを判別する方法としては、最低でも卵型(丸いおにぎり型)ではなく西洋ナシ型を選べばよいとは言えると思います。しかし、同じ西洋ナシ型の中で種の小さいアボカドを判別する方法がないかということで、果柄の大きさからわかるのではないかというのが今回の検討課題でした。
2016年11月23日夕方、果柄が太いNo.23の果実を割ってみました。その結果、種の大きさはNo.24の方が大きいことがわかりました。つまり、果柄の大きい方が大きい種が入っているという仮説は脆くも崩れ去り、却って小さいという結果になってしまいました。今後もアボカドは食べていくので、その都度観察して新しい知見を得ようと思います。
これまでの結果を踏まえてまとめてみると、「種の小さいアボカド、つまり、果肉のできるだけ多いアボカドを選びたい時は、卵形(おにぎり型)ではなく西洋ナシ型を選びましょう」となります。同じ西洋ナシ型の中から種の小さい個体を選び出すのに、少なくとも果柄の断面の大きさは使えないようです。
水栽培していた種は、2016年12月13日の夜、パパイヤを植えている鉢に植えました。
2017年3月26日現在、No.21〜No.24の種は同じ鉢の中央にあるパパイヤの冬越しのために夜は室内に入れたのですが、結果的にそれ良かったのか、アボカドの種は4個とも発芽しました。外に置いていたほかのアボカドの種は発芽が遅れているか、全く発芽の気配が見られません。冬前に発芽の兆候があったものもせっかくの芽が寒さで枯れてしまいました。桜の600℃ルールに似たようなものがアボカドにもあるのでしょうか。たとえ種であってもアボカドは冬の寒さは大敵であるといえます。
2017年4月15日現在、白い部分もある芽が出てきています。茎も太いです。
2017年4月27日現在、この2週間近くでぐんぐん伸びてきました。しかも茎が太いです。
2017年8月14日に地植えしました。
2018年3月4日現在、枯れていることが確認できました。やはり寒さに耐えられませんでした。
→ 観葉植物としてのアボカドの実生苗
Tweet
