トップページ > 熱帯果樹の最短収穫 > アボカドの形と表面の観察 > アボカドの種の観察と播種 > アボカド(No.9)の実生の栽培:種の上部と下部を切り落としては種
種の上部と下部をカットして播種すると発芽率が上昇するそうなので試してみました!
このページでは、アボカドの種を少し切り取ってから播種(はしゅ)してみました。傷口から腐りやすいということもいわれていますが、どうなるでしょうか。すでに2本(No.1とNo.2)は実生がキープできているので、残り8個(No.4〜No.11)のうちあと2〜3個発芽すれば十分です。そこで、いろいろ試してみたいので、その一環としてNo.9の種は種の頂部と底部を少し切り落として播種してみました。
メキシコ | |
タネのタキイの野菜と花の培養土 | |
プラスチックの鉢 | |
ベランダ | |
2016年10月9日 | |
1日1回 | |
液肥(花工場) | |
なし | |
種の上部と下部を切り落として播種(はしゅ) |
2016年10月4日

メキシコ産のアボカドをレッドキャベツから買ってきました。
2016年10月9日

表面が黒くなってきました。
2016年9月25日

包丁を入れてひねって半分に割ります。
2016年9月25日

ヌルヌルした種。舐めるとかすかに塩味っぽく感じました。
2016年9月25日

ティッシュペーパーで拭き取りました。
2016年9月25日

カッターナイフで切り込みを入れて剥いでいきます。
2016年10月9日

種の割れ目がわかります。
2016年10月9日

平らな方(底面)を下にして播種します。
2016年10月9日

底面を1mmほど切り落としました。
2016年10月9日

種の先端(頂部)を3mmほど切り落としました。文献では5mmとなっていますが、控え目にしました。
2016年10月9日

切ってすぐに空気で酸化されて変色し始めました。
2016年10月9日

数分後、かなり変色してきました。
2016年10月9日

底部は2mmほど切るという文献がありますが、1mmぐらいにしました。
2016年10月9日

鉢に培養土を入れて、種を3分の2ほど埋めました。
2016年10月9日

切り取った部分を添えておきました。あとで、剥ぎ取った皮もキッチンばさみで細かく切って載せました。土になってもらいます。
2016年10月9日

埋めてから5時間後。皮もキッチンばさみで切って載せています。
2016年10月9日

前の写真の接写。切り口が乾いてきています。
2016年10月10日

植えて1日後。特に変化はありません。
2016年10月13日

まだ割れ目はほとんど広がっていません。まだは種して4日しか経っていないのでしかたないですが、もう半月以上経ったNo.4, No.5, No.6, No.7, No.8には変化が見られました。
2016年10月13日

割れ目が広がって、中の芯が見えてきました。
2016年12月3日

培養土を下の方に追加しました。
2017年1月13日

亀裂は広がりましたが、芽は出ていません。
2017年4月28日

左からNo.4, No.5, No.6, No.9のアボカドの種。芽は冬の寒さで枯れてしまいましたが、根はけっこう張っていました。これらを1つの鉢にまとめました。土は「花と野菜のかる〜い培養土」を使いました。
2017年4月28日

1つの鉢にまとめた冬の寒さで芽が枯れたアボカドの種。左上から反時計回りにNo.4, No.6, No.9, No.5。土はDCMブランドの「花と野菜のかる〜い培養土」。
2017年4月28日

ベランダに置いた4個寄せ植えのアボカドの種。左上から反時計回りにNo.5, No.4, No.6, No.9。芽は出て来ない可能性もあります。
2017年5月29日

フェイジョアの実生を植えている鉢の中身をこの鉢に移す必要が生じたので、根鉢事ごとプランターに移しました。No.9は左下。しばらくはこのまま様子を見ますが、おそらく、そのうち4個とも処分すると思います。
2017年5月30日

左下がNo.9。ほとんど変化がないので処分しようと思います。
これまでのまとめと今後の予定
種の皮を剝いて、種の頂点を少し削ると発芽率が上昇するといいます。そこで、上部を3mm厚、下部を1mm厚で切り取ってみました。切り取った瞬間から空気中で酸化されて赤茶色になってきました。しばらくしてから鉢の中の培養土に埋めました。植えていると断面から腐敗することもあるようです。この切る方法はしなくてもいいのではないかと思いましたが、どうなるか興味が湧いたのでやってみました。とにかくいろいろ試してみることに意味があると思います。やってみればうまくいかなかったとしても何らかの知見が得られます。これから観察していきます。
2016年10月13日現在、は種してから少なくとも半月以上経っているNo.4, No.5, No.6, No.7, No.8は10月13日現在、割れ目が広がっていました。No.2は芽が伸びてきています。No.9とNo.10とNo.11も発芽してくれれば発芽率100%になります(No.3は種が空っぽだったのでカウントしません)。
しかし、「割れ目が広がっている」→「根が出ている」→「発芽する」のように進むとは限らないので、ぬか喜びになったら恥ずかしいですね。でも、何か新しい変化があるとワクワクする気持ちを抑えられません。まずは目指すは100%です。
2017年4月28日現在、このままでは埒があかないと思い、No.4, No.5, No.6と一緒に1つの鉢にまとめました。発芽する可能性は低いと思われます。
2017年5月30日、No.4, No.5, No.6, No.9の4個は処分しました。これでこれら4個の栽培は終了です。これら4個でわかったことは、一度発芽してから芽が潰れた場合、復活は難しいということです。よって、冬に植えて発芽した場合、温度コントロールに細心の注意を払わない限り、高い確率で失敗するといえます。
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