CONTENTS
早朝に現れた2羽のヒヨドリ(2018年8月1日)
2018年8月1日の早朝にウォーキングに出かけた時、田んぼの横の用水路の上の電線に2羽のヒヨドリがいました。なにやら落ち着かない感じで騒いでいました。1羽はクチバシに虫らしきものを咥えていて、ガードレールの上に止まったり電線の上に止まったり、道路標識の上に止まったりしています。もう1羽は少し離れたところの電線の上から見ています。
昆虫を咥えたヒヨドリがガードレールに止まっています。(2018年8月1日6:44撮影)
1枚前の写真を部分的に切り取って拡大。クチバシに挟んでいるのはコオロギのようにも見えます。(2018年8月1日6:44撮影)
電線に移動しました。(2018年8月1日6:44撮影)
1枚前の写真を部分的に切り取って拡大。このヒヨドリは昨日の羽が1本折れたヒヨドリであることがわかりました。つまり、巣立ち雛ではなく親鳥だったわけです。(2018年8月1日6:44撮影)
もう1羽は少し離れたところの電線に止まっています。オスでしょうか。(2018年8月1日6:44撮影)
餌を咥えた方の親は道路標識の上に移動しました。(2018年8月1日6:44撮影)
もう1羽の親は少し離れたところの電線に止まったまま見ています。(2018年8月1日6:44撮影)
私がもう1羽の親ヒヨドリを見ている隙に、虫を咥えた親ヒヨドリは用水路に降りていきました。何があるのか覗いてみると、そこには意外な光景がありました。
親鳥が雛鳥に餌を与えようとしているところでした。そして、与えました。(2018年8月1日6:45撮影)
1枚前の写真を部分的に切り取って拡大。(2018年8月1日6:45撮影)
ここで動画撮影を始めました。すると、餌を与えた方の親鳥はだんだん電線を飛び移りながら、雛鳥のいる場所から離れていきました。この親鳥は昨日いた羽の折れたヒヨドリでした。
雛に虫を食べさせたあと、私の注意を自分に向けさせようとあえて正面にきた親ヒヨドリ。このあと、少しずつ電線を飛び移りながら雛鳥を気にしながらも遠くに消えていきました。それにしても、なぜ雛鳥はこんな危ない場所にいたのでしょう。自分で巣から飛び降りたのか、親鳥に練習で連れて来られたのか・・・。(2018年8月1日6:48撮影)(2018年8月1日公開)
これで昨日の一連の行動の謎も解けました。巣と雛鳥が近くにあるので、木からサーッと出てきて、上の電線に止まり、あえて私の注意を自分に引きつけるために私の近くの低い電線に飛んできたといえます。そして、遠くに飛び去っていきました。これによって、巣と雛鳥から私を遠ざけることができたわけです。もう1羽も合流して、2羽で遠くに飛んでいきました。私を巣と雛鳥から引き離した上で餌を探しにいったのかもしれません。
離れたところの電線に2羽の親ヒヨドリが止まっています。(2018年8月1日6:49撮影)
手前の1羽(雛に餌を与えた方の親鳥)がいなくなって、もう1羽は体の向きを逆にしました。(2018年8月1日6:49撮影)
雛鳥のところに行って、短時間で写真と動画を撮って帰りました。
用水路の下の枯れ草の上にいる雛の後ろ姿。(2018年8月1日6:50撮影)
1枚前の写真を部分的に切り取って拡大。(2018年8月1日6:50撮影)
用水路の下の枯れ草の上にいる雛の斜め後ろ姿。(2018年8月1日6:50撮影)
1枚前の写真を部分的に切り取って拡大。(2018年8月1日6:50撮影)
ほぼ正面にきました。(2018年8月1日6:50撮影)
1枚前の写真を部分的に切り取って拡大。(2018年8月1日6:50撮影)
用水路の枯れ草の上に佇んでいるヒヨドリの巣立ち雛。敵に知られないようにするためか、雛は鳴いてはいませんでした。それにしてもなぜこんな危ない場所にいるのでしょう。巣がヘビに襲われて1羽だけ九死に一生を得て逃げ出してきたのでしょうか。もしそうだったら巣にはもう戻らないでしょうね。ただでさえ用水路を堰き止められると水位が上がって沈没するし、カラスやサギ類は頻繁に出没するし、この用水路には大きなスッポンが棲息しているし、用水路の上は車が通るアスファルトだし。もしかしたら単によく飛べない雛鳥がすぐ上にある巣から飛び出してしまったのかもしれません。もちろん親が連れ出した可能性もありますが、こんな雛を連れ出すのはパッと見では早すぎるような気もします。(2018年8月1日6:51撮影)(2018年8月1日公開)
まとめ
昨日の羽が折れているヒヨドリは子育て中の親鳥であることが判明しました。これで、昨日の一連の行動も腑に落ちました。また、この親鳥は7月25日に餌を咥えて巣に戻って行ったヒヨドリと同じ個体です。ただ、その時は羽は折れていませんでした。獲物を捜し回っている時にいろいろあったのでしょう。
雛鳥が無事に育ちますように!と願って帰路に就きました。
追記
あまりにも悲しい結末が待っていました。早朝に見たのが6:50頃でしたが、それから約5時間経った11時40分頃に現場に行ってみました。まず異変を感じたのは水位が上がっていることでした。
水位が少し上がっていました。雛の姿はありませんでした。(2018年8月1日11:49撮影)
しかし、よく見ると、その上流に何か浮いています。まさかと思いましたが・・・。溺れるとは考えにくいし、もし溺れたならこんな形にはならないと思いました。(2018年8月1日11:50撮影)
車に轢かれてしまったようです。そして、朝いた場所から3メートルぐらい上流に浮いています。道路に上がってしまったのですね。水に浮いていて、風で簡単に移動していたことから、数時間路上にあったものと考えられます。ということは、歩行者の誰かが道路から用水路に落としていった、あるいは風などの自然現象が原因で自然に落ちたというのが最も可能性が高いと思われます。(2018年8月1日11:50撮影)
拡大写真は刺激が強いので閲覧注意!!
できれば回収したいと思ったのですが、このままでは無理だと判断し、一旦帰宅しました。午後に、せめて遺体を回収して墓を作ってやろうと思い、百均に長い柄のついた網を買いに行きました。そして、再度現場に行ってみました。その結果、さらに水位が上がっていて、1時間ちょっと前には浮いていた遺体はもうありませんでした。
200メートル下の水門が閉められたので、水位が上がってきています。(2018年8月1日13:14撮影)
これが早朝に雛鳥がいた枯れ草です。水位がだいぶ上がりました。まさか親鳥もこのようなことになるとは思ってもみなかったでしょう。あるいは、雛鳥が上にある木の巣から落ちてきたという可能性もありますが・・・。(2018年8月1日13:18撮影)
堰き止められた場所まで下って水面をずっと見てきましたが、ありませんでした。よって、回収は断念して帰りました。(2018年8月1日13:20撮影)
昼前にあった遺体はもうこの辺りにはありませんでした。堰き止められているので流れはありません。よって流れてしまったということはなく、そのあたりにあるはずなのですが、見当たりません。羽がついているので自然に沈んでしまったとは考えにくく、他の鳥(カラス、アオサギなど)に飛んで持っていかれたか、大きなスッポンやコイがいるので、それらのいずれかによって水の中に引き込まれたことが可能性としては考えられます。
あまりにも悲しい結末です。まさか死んでいるとは・・・。原因はどうあれ、そこに亡骸があったのは事実。せめて回収してやろと思ったのですが、それもうまくいきませんでした。自然界の厳しさを見ました。
4日前に雛を失った親ヒヨドリ2羽が早朝にいました(2018年8月5日7:22)
雛を4日前に失った親ヒヨドリ2羽が早朝に私が巣の近くを歩いている時に鳴きながら30メートル先の電線に止まりました。まだこのあたりにいるようですが、巣に戻っている気配はありません。巣のある木から雛の鳴き声もしません。もう巣には雛はいないのでしょう。もしかしたら雛鳥が車に轢かれて亡くなったことを認識できていなくてまだ探し回っているのかもしれません。そして、雛がいなくなったことに私が関わっていると思われていて、それが理由で私の上を飛ぶ時に「ピッピッピッ」と鳴いて通って、少し離れた電線からこちらを見ているのかもしれません。何か手掛かりを探していてまだこの辺りにいるのだとしたら親鳥が不憫です。まあ、想像の域を出ないし、ヒヨドリにこのような感情があるのかどうかもわかりませんが、もし本当にそうだったら切ないですね。
4日前に用水路で雛を失ったヒヨドリの両親がまだ巣の辺りにいました。しかし、巣がある木に戻っていく気配はありませんし、巣がある木から雛の鳴き声が聞こえてくることもありません。親ヒヨドリ2羽は30メートルほど離れた電線の上に止まって、こちらを気にしていましたが、この動画の録画を終了してしばらくしたら飛び去っていきました。もう巣がある場所に戻ることはないのかもしれません。(2018年8月5日7:22撮影)(2018年8月5日公開)
5日前に雛を失った親ヒヨドリ2羽が早朝にいました(2018年8月6日6:59)
早朝に電線の上で鳴いていたヒヨドリ2羽。5日前に雛鳥を失った親鳥が、もう死んだということを知らずに捜しにきたように感じます。それは下の動画の録画開始から6秒〜7秒のところで先日まで子育てをしていた巣のあたりを上から見ているからです。(2018年8月6日6:58撮影)
1羽の親鳥の部分を切り取って拡大。鳴いています。(2018年8月6日6:58撮影)
2羽目の親鳥の部分を切り取って拡大。(2018年8月6日6:58撮影)
5日前に用水路で雛鳥を失ったことを自覚していないかもしれないヒヨドリの親2羽が昨日同様、子育てしていた巣の辺りに早朝にいました。動画開始から7秒経過した時点で電線から下を覗き込む姿は何だかぐっとくるものがあります。その場所は5日前の朝まで子育てしていた巣がある木がある場所だからです。しかし、巣がある木に下りていく気配はなく、録画開始から6秒〜7秒のところで電線の上から雛鳥のレスポンスがないか見ているように下を覗き込んでいます。この行動であの雛鳥の親であることを確信しました。親鳥は2羽で昨日と同じ電柱の方に飛んでいき、しばらくは電線の上にいましたが、最後はどこかに飛んでいきました。(2018年8月6日6:59撮影)(2018年8月6日公開)
録画開始から6秒のところで電線の上から雛鳥がいた巣のある木を見ている様子。(2018年8月6日6:59撮影)
録画開始から7秒のところで体の向きを反対にして電線の上から雛鳥がいた巣のある木を見ている様子。(2018年8月6日6:59撮影)
昨日と同じ電柱に飛んでいって止まりました。2羽目は下の方にいて、この写真には収まっていません。(2018年8月6日7:00撮影)
部分的に切り取って拡大。このあと1分ぐらい後に鳴きながら2羽で飛んでいきました。明日の朝も来るのでしょうか。(2018年8月6日7:00撮影)
よくよく考えてみると、昨日も今日も昼頃や夕方にこの場所に来た場合はこのヒヨドリ夫婦に会うことはありませんでしたが、朝のウォーキングの時には昨日が7時20分ごろ、今朝が7時に現れました。雛鳥が用水路にいる時に遭遇したのは6時44分頃でした。もしかしたらこのぐらいの時間にこの場所に行けば私がいるとわかっていて、毎朝来ているのでしょうか。私が雛鳥を連れ去ったと思われていて、雛鳥と一緒にいるかもしれないとでも思われているんだったら、私は何てひどいやつなのでしょう。何となくそういう疑念が湧いてきます。明日の朝も行ってみます。杞憂に終わればいいですが。
そして、8月7日7:09頃に行ってみましたが、今朝は現れませんでした。もう1週間ですしね。正直なところ、ほっとしました。

自然の一発撮り動画の包括的な解釈 このミニサイトは私が趣味でデジカメで録った個別の動画をトピック(ジャンル)ごとにまとめたものです。それによって断片的な動画であっても包括的な解釈に役立ちます。動画はこれからも随時追加していきます。 録画の日時に基づいて時系列で並べたリスト...

電線の上の獲物を咥えたヒヨドリ(2018年7月25日) 早朝にヒヨドリの親1羽が虫をクチバシに咥えて電線に止まっていました。しばらくしてフェイントをかけながら下の木の中に入っていきました。きっとそこには巣があってヒヨドリの雛がいるでしょう。でも、見に行くことはしません。 早朝に田んぼのと...

羽が傷んだヒヨドリ(2018年7月31日) 昨日2018年7月31日の夕方にウォーキングに出かけた時、田んぼの横の電線に1羽のヒヨドリが現れました。電線の下の木の中から現れたように感じましたが、よく見ていませんでそた。高いところに止まっていましたが、私のいるところに近い低い電線に移動してきまし...

ヒヨドリの親が巣立ち雛に餌を捕ってきて与えるところは、用水路の草の上にいるとても小さい雛鳥に与えるところしか見たことがありませんでした。この雛鳥はどう見ても巣立ち雛には見えず、用水路の上の木の中にある巣から落ちてきたのではないかと思われるほど幼い雛鳥でした。ある程度成長した巣立ち雛は公園で見かけたこ...

2018年8月30日夕方に偶然の再会 ヒヨドリ親子を公園の木で最初に見つけてから10日目、そろそろ長距離も飛べるのでこの辺りからいなくなる頃だと思っていました。実際にその日の朝にはいませんでした。もしかしたら昨日が最後だったのかもしれないと思ったのですが、一応夕方にも行ってみました。その結果、...