変わった鳴き方をしているクマゼミ

↑アイキャッチ画像は2024年7月18日9に撮影した近所の民家の庭の木で変わった鳴き方をしているクマゼミ。(2024年7月18日16:27撮影)

変わった鳴き方をしているクマゼミ(2024年7月18日)

近所の民家の庭の木でこの辺りで聞かない変わった鳴き声を披露しているセミがいるのに夕方のウォーキング途中で気づきました。新種ではないかとか、既存だけど生息範囲を広げたのかなとかいろいろ考えました。そこで、動画を撮影することにしました。盗み撮りしていると思われないか不安でしたので、できるだけ短時間で済ませました。(2024年7月18日16:24撮影)(2024年7月19日公開)

クマゼミ動画撮影を終了してから撮った写真。(2024年7月18日16:27撮影)

クマゼミセミの部分を切り取って拡大しました。見た目ではクマゼミです。そこで、近所の公園でクマゼミの写真を撮影して比較することにしました。(2024年7月18日16:27撮影)

近所の公園のクマゼミ(1匹目)との比較(2024年7月18日)

クマゼミこのあと公園のソメイヨシノの木に止まっているクマゼミの写真を撮影しました。そして1枚前の写真と比較してみると、ざっとみた感じでも特徴が似ていることがわかります。(2024年7月18日16:45撮影)

クマゼミもう少し拡大してみました。翅の模様とか多くの点で一致しています。よって、民家の庭で鳴いていたセミは新種とかではなくクマゼミと断定してよいと思います。ただ、すべてのクマゼミがこのような鳴き方をするのか、この個体に特有なのかはわかりません。しかし、昨年にも同じ鳴き声を聞きましたので、この個体に限定されるものではないと考えます。近くで写真と動画を撮れたのは今回が初めてです。(2024年7月18日16:45撮影)

近所の公園のクマゼミ(2匹目)との比較(2024年7月18日)

クマゼミちなみにこの日に近所の公園にいた2匹目のクマゼミを紹介します。翅の模様とか体型とか大きさ的に民家にいた変わった鳴き声を披露しているセミと一致しています(大きさは私の主観ですが)。(2024年7月18日16:45撮影)

近所の公園のクマゼミ(3匹目)との比較(2024年7月19日)

クマゼミ同じソメイヨシノの木に翌日にいた3匹目のクマゼミ。セミの真上から撮影した形になります。変わった鳴き方をしているクマゼミは真上から撮影できなかったので直接的に比較はできませんが、頭のあたりの様子とか、翅の模様とかは何となく同じであることがわかります。(2024年7月19日16:51撮影)

結果と考察(2024年7月19日現在)

最初は新種のセミか、この辺りには棲息していなかったセミが棲息範囲を広げてきたのではないかと思って写真や動画に記録しようと思いました。そしてそれをあとでよくよく検証してみて、この辺りにたくさんいるクマゼミとほとんど同じであることがわかりました。つまり、クマゼミが鳴き方を変えているという結論に至りました。

この民家では昨年(2023年)夏も同じ鳴き方をしているセミがいました。近所の別の民家でもこの鳴き声を聞いたことがあります。しかし、デジカメを持って近づいても鳴いている姿はいすれの場合も確認できませんでした。今回初めて鳴いている姿をわりと近くで動画に収めることができましたが、これによってクマゼミが別のパターンで鳴くことがあることもわかりました。そして昨年夏に複数回聞いた同じ鳴き声もクマゼミによるものだった可能性が高いということもわかりました。もちろん昨年夏に鳴いていた個体は1ヶ月ぐらいで天寿を全うしたでしょうから、1年後の2024年に生きているわけがありません。そういう意味では別の個体による再現性も1年後の2024年に確認できたと言えます。同じ民家の庭の木で鳴いていたというのは特に意味はなくて、クマゼミがそこにいるから今回のように変わった鳴き声で鳴く個体も一定の割合で出現するのだろうと考えています。

クマゼミが通常の鳴き声ではなく今回のような別のパターンの鳴き方をするのはどういう時なのか、理由が知りたいと思いました。つまり、どのクマゼミもこのような鳴き方ができて、ただそのような鳴き方をするにあたってTPO(Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面))が何らかの影響を及ぼしているのではないかという考え方です。ただ、もう一つの考え方として、もしかしたらちょっと変わった個体である可能性も排除できません。つまり、すべてのクマゼミがこのような鳴き方ができるわけではなく、個体差でこのような鳴き方をするクマゼミがたまたま発生したという考え方です。その可能性もゼロではないと思います。でも、今のところそれを調べる術は持ち合わせていません。

隣家の壁の電線で鳴いているクマゼミ(2024年8月2日)

クマゼミ1匹のクマゼミが朝からかなり近くで鳴き始めました。よく見ると隣家の壁の電線で鳴いていました。(2024年8月2日7:45撮影)

クマゼミクマゼミを拡大しました。(2024年8月2日7:45撮影)

1匹のクマゼミが朝からかなり近くで鳴き始めたので、どこにいるのかよく見ると隣家の壁の電線で鳴いていました。そこで、リビングの窓からズームで動画撮影しました。その1週間後には近所で鳴いていたクマゼミはほぼいなくなりました。(2024年8月2日7:48撮影)(2024年8月8日公開)







関連記事

  1. 近所にいるドンコの観察(2020〜2021)

  2. スジエビとテナガエビの飼育2018

  3. 近所の用水路にいるオイカワの観察(2020年5月)

  4. アパートの階段や網戸に現れたヤモリ

  5. ベランダにいたウスバカゲロウ

  6. 2021年のニホンイシガメの飼育記録

  1. 今日聴いたレコードとCDの記録(2025年3月)

  2. 夕方のウォーキングによる体重と体調の管理(2025年3…

  3. 今日聴いたレコードとCDの記録(2025年2月)

  4. 夕方のウォーキングによる体重と体調の管理(2025年2…

  5. 2025年に偶然撮れたお気に入りの自然の一発録り動画

  1. 通算6匹目のすっぽんの目が新鮮な水道水で白濁してし…

  2. 観察した近所の公園のチョウトンボの観察(2022年〜2…

  3. 激しい喧嘩のあとに皮膚病になっていた2020年に観察…

  4. 2020年に観察した5匹目と6匹目の野生のスッポン

  5. 図鑑で見つけることができていなかった珍しい小鳥は…

  1. 減量におけるウォーキングの効果の検討(2021年4月)

  2. 激しい喧嘩のあとに皮膚病になっていた2020年に観察…

  3. 2020年に観察した5匹目と6匹目の野生のスッポン

  4. 40分以上喧嘩していた2020年に観察した3匹目と4匹目…

  5. ウグイスが気を失ったあとに回復していく過程の観察

カテゴリー