こんにちは、熊の実です。
私が大学生時代に聴いていたフィル・コリンズについての回想です。
「見つめて欲しい」(原題:Against All Odds (Take A Look At Me Now))は英国人歌手、フィル・コリンズ(Phil Collins)が1984年にリリースした楽曲です。フィル・コリンズがまだジェネシスのメンバーの頃は私は全く認識していなかったのですが、この曲は知っていました。このOddsというのは、英国でよくブックメーカーによるオッズというのが話題になりますが、そのオッズなのですね。昨季のレスター優勝の時のオッズが5001倍だったことは記憶に新しいです。フィルコリンズの曲の原題Against All Oddsは「あらゆる予想を覆して」みたいな意味ですね。そんなことも知らずに、いい曲だなーぐらいの感じで聴いていました。
その後、1985年、当時ヒットしていた「Sussudio」という曲が1曲目に入ったLPレコード「No Jacket Required」を買いました。これが私が持っている唯一のフィル・コリンズのLPレコード(輸入盤)です。大学4年の時でした。学生寮生活の最後の年です。このアルバムはあとでCDも買いましたが、当時はLPレコードをよく聴きました。何と言ってもこのアルバムのジャケットの写真がインパクトがありますね。まだ髪の毛がある頃で(失礼)、汗をかいた顔のどアップ写真です。暗闇に赤いライトで浮かび上がっているような・・・・。でも、入っている曲はどれもけっこう良くて、何回も聴きました。特に「One More Night」が好きです。でも、LPレコードだと、好きな曲だけ針を降ろして聴くことはあまりせずに、アルバム1枚として最初から最後まで聴くのが好きでした。すべての曲が同じように摩耗するようにしているみたいな感じです。この感覚は原理的に摩耗しないCDしか知らない世代にはなかなか理解されないかもしれません。というか、LPレコード世代にも理解されないかもしれないですね。所詮、気分的なものです。あと何回聴けるかわからないのに、すり減ってダメになるような、思い込みに近い感じでしょうか。
レコードの場合は、CDと違ってA面とB面があって、A面の最後の曲とB面の最初の曲にもちゃんと意味があります。また、収録曲の長さにも制限があります。アーティストにとっては曲順はとても重要なものだったと思います。特にB面の1曲目は重要です。今はCDですので、CDにはA面B面の区別はなく、すべてを1回の再生で聴くことができます。また、曲順をシャッフルして再生したり、プログラムして自分の好きな曲順で聴くこともできます。また、同じ曲をリピートで何回も聴くことができます。でも、レコード盤には片面に収録できる曲の時間に制限があります。A面とB面の長さが極端に偏るのを避けなければなりません。それは曲順にも影響するでしょう。CDの場合はA面とB面という概念がありませんから、トータルの収録時間で考えればいいので、レコードほどの制限はないように感じます。レコードの方が裏返したりするのが不便ですし、手入れも気を遣いますが、そのような手のかかることも込みで私はレコードの方が好きです。回転しているのを見ているのも楽しいです
話を戻します。その後1998年に出た「PHIL COLLINS …HITS」も輸入盤CDを買いました。当時はまだ熊本市にもTOWER RECORDがあり、そこで買いました。この曲に含まれている「True Colors」はシンディ・ローパーが歌っていたことでよく知られている曲ですが、フィル・コリンズのも味があっていいです。「Another Day In Paradise」や「Easy Lover」も入っていて、さらに、前述の曲も入っているのでヒット曲だけを楽しみたい人にはうってつけの1枚ですね。
このように、熱狂的なファンとまではいかなくても、フィル・コリンズは私の大学時代の思い出のアーティストです。
ちなみに、あとで知ったのですが、フィル・コリンズは『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』に観客役のエキストラで出演していたそうです。自分ではまだ確認していませんが、『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』は2016年にNHK BSプレミアムで録画したので、確認してみようかと思います。
それでは、また。