こんにちは。熊の実です。
2017年1月22日(日)の日テレの人気番組「ザ!鉄腕!DASH!」で、TOKIOの山口達也君が絶滅危惧種のスナヤツメ(砂八目)というとても珍しいうなぎを捕まえていました。確か、以前にもあったので、2回目と記憶しています。多くの研究者が地団駄踏んでいることでしょう。
スナヤツメは漢字で砂八目と書きます。ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科の淡水魚です。目が8つ付いているということでしょうか。実際に冒頭の写真を見ると、7個のエラ穴と、1個の目で8個になっています。これが名前の由来なのですね。
スナヤツメの口
九州でも鹿児島や宮崎にはいないようです。私は鹿児島県の田舎で生まれ育って、川にいる生き物は大概のものは見たことがあります。小学校の頃は水泳部だったので、水泳は得意で、中学校の頃まではうなぎをよく川に素潜りで捕りに行きました。穴を見つけてエビを付けた針を入れてやると、食いついてくるのはカニかウナギかギバチあたりでした。ウナギだったらラッキーという感じです。川の生物はほとんど制覇したと思っていたそんな私でも、このスナヤツメという生物は見たことがありませんでした。鹿児島や宮崎にはいないのなら見たことがないのも当然ですね。
このスナヤツメ、石にくっついていて、山口君が石を持ち上げるとそのままくっついていたのが印象的でした。ふつう、こういう状態では魚は一緒には上がってきません。人間の姿を見た瞬間、逃げますね。まず、石に口で噛み付く(吸い付く)魚はほとんどいないと思います。腹の吸盤で吸い付く魚は子供の頃はいましたけど(今はいません)。スッポンだってここまではないのではないでしょうか。
スナヤツメは孵化してから3年までは砂の中で生活していて、そのため目が発達していないらしい。そして4年目の産卵期に初めて水の中に上がってくるとか。水がきれいな清流でしか生きられないそうですが、気の毒と思ったのは、一生のうち目が開くのがほんの短期間だけだということです。成魚になって産卵前になったわずかな期間のみ開き、産卵したら死んでしまうのは何だか可哀想な感じがします。でも、意外にそう思っているのは人間だけだったりして。セミだって何年も地中にいて、成虫になったら1ヶ月未満で死んでしまいますが、それが不幸かどうかはわかりませんね。案外、地中で幸せに暮らしているかもしれません。
このスナヤツメはテレビで見た時は目が開いていたので、もうすぐ死んでしまうことになります。撮影したのが2016年の秋のようですので、もう今は死んでしまったかもしれませんね。
幸せの概念は人間だけのものなのか、スナヤツメの幸せというのはあるのか・・・。私は魚とかの生き物は好きなので、「ザ!鉄腕!DASH!」とかNHKの番組でそういったものを扱っている時はよく見ますが、このスナヤツメを見ていて、何だか生き物の一生について考えさせられました。
それにしても山口君は引きが強いというか、持っている。
それでは、また。