大吟醸
Daiginjyo
私は中島みゆきの初期のLPレコードは全部持っていますが、中期、後期の頃はあまり聴かなくなってしまって、その時代はもうLPレコードはなくてCDしかありませんでしたが、CDも持っていません。今日2014年12月2日に「大吟醸」というCDを買ってきました。聴いてみると、やはり中島みゆきの歌はいいなとあらためて感じました。そこで、「大吟醸」の本来の意味とアルバムの「大吟醸」の命名の意味について考察してみました。
大吟醸酒は、精米する(削る)度合いが最も高い米を使って造られている日本酒です。この米を用いて低温でじっくり醗酵させ、さらに醸造アルコール(焼酎)が入れてあります。
純米酒には「純米酒」「特別純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」の4種類がありますが、純米酒でないものに「普通酒」「本醸造酒」「特別本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」の5種類があります。醸造アルコール(焼酎)が入れてあるので純米酒ではないのです。その5種類の中で「精米歩合」 が最も高い(つまり、米粒の外側を最も多く削ってある)最高級のものが「大吟醸酒」です。最も高価である。香りが華やかで、味わい深いものになります。最高級である「大吟醸酒」は「精米歩合」が50%以下なので、削り取った部分の割合は50%を超えることになります。
中島みゆきのアルバム「大吟醸」は、どういう意味なのか考えてみました。「精米歩合」にかけてあるのではないかと思います。つまり、数ある名曲の中からさらに厳選して造った「大吟醸」を、「精米歩合」にかけてあるのではないでしょうか。「大吟醸酒」は「精米歩合」が50%以下なので、削り取った部分の割合は50%を超えることになる。つまり、外側(雑味成分が含まれる部分)を最も多く削り取った(精米した)米を使って仕込んで低温でじっくり醸造した最高級のお酒ということで付けられた名称と考えられます。「精米歩合」が高い米ほど米粒の中央部分、つまり旨味がいっぱい詰まった部分の割合が高い米ということになりますから、それから造った日本酒は最高級の「大吟醸酒」になるわけです。
中島みゆきの大吟醸を聴いて、思ったこと:
2曲目の「悪女」がシングル盤(当時のドーナツ盤、EP盤ともいいます)のものと同じバージョンであることが印象的。寒水魚のアルバムの1曲目はかなりヘヴィーな感じにアレンジされているので、それはそれでいいのですが、やっぱりシングルバージョンもいいです。それと、3曲目の「あした」はTVのCMで聞いたことがあるだけで、当時はCDも買いませんでした。でも今更ですがじっくり聴くと本当にいい歌です。というより、今だからこそ、心に響くのかもしれません。5曲目の「浅い眠り」を聴くと、当時流行っていたトレンディードラマを彷彿とさせます。12曲目の「狼になりたい」を聴くと、同じアルバムに入っている「タクシードライバー」とか、「根雪」を思い出します。そのLPレコード「親愛なる者へ」も今でも大切に持っています。10曲目の「ひとり上手」を聴くと、LPレコード「臨月」に入っていた「成人世代」や「あした天気になれ」も思い出します。当時、高校2〜3年生ぐらいでした。戻れるものならもう一度戻りたい!と思うこともあります。ただし、同じ道を辿らないという前提ならですけど。