こんにちは、熊の実です。
印象的なギターのイントロで始まるイーグルスの「ホテル・カリフィルニア」は、私が中1の時1976年でした。ラジカセでFMラジオの曲をエアチェックするのが趣味だった私は、「ホテル・カリフィルニア」もテープに録りました。でも、当時は、アーティストの特集番組があって、1時間枠でアルバム全曲がかかるというのが普通にありました。今では考えられないことですが、当時はそれが普通で、枠に収まらない時は1〜2曲削除されるだけで、基本的に人為的なフェードアウトはなく、フルコーラスかかっていました。つまり、1曲丸ごとが基本で曲自体が尻切れとんぼになることはありませんでした。LPレコードは高いので、テープに録れればお得です。ラジカセにテープをセットして、録音ボタンを押すタイミングを間違わないようにするのが必死でした。でも、それがとても楽しい時代でした。昭和の時代は、今の平成の時代ではやらなくなったことが普通でした。時代は変わりましたね。
1曲目の「ホテル・カリフィルニア」で印象に残っているのはイントロの長さとエンディングのリフと、ボーカルの渋い声です。ボーカルはドン・ヘンリー氏です。ほぼ1年前、Yahoo!ニュースで創設メンバーのグレン・フライ氏が死去したというのがありました。ELPのキース・エマーソン氏も昨年3月11日、カリフォルニア州の自宅で亡くなったというニュースがありました。
1976年当時、友人が「ホテル・カリフィルニア」のLPレコードを持っていました。FMのエアチェックよりも音がいいので、それをテープに録音させてもらって、何度も聴きました。収録曲が9曲ですが、すべてクオリティーが高くて好きです。こんなアルバムは滅多にないと思います。Hotel Californiaはもちろんのこと、New Kid In TownやThe Last Resortや、挙げて行くと結局全部という感じで、捨て曲がないすごいアルバムです。私はLPレコードは持っていませんが、CDが出てから買いました。もちろん今でも大切に持っています。
その3年後、1979年に「ザ・ロングラン」がリリースされました。前作の「ホテル・カリフィルニア」があまりにも凄かったので、どうしても比較してしまいます。「登り詰めたらあとは下るしかない」と、さだまさしの「飛梅」の一節のように、「ザ・ロングラン」はいいアルバムなのにどうしても「ホテル・カリフィルニア」と比較してしまいました。何だか不幸なことですね。でも、私は「I Can’t Tell You Why」や「The Sad Cafe」など好きな曲が入っていて、イーグルスのアルバムの中では2番目に好きです。ちなみに「ザ・ロングラン」は輸入LPを持っています。大学生の時、熊本市のWoodstockで見つけたので買いました。
今はデジタルの時代ですが、レコード盤を再生していたアナログの時代は現在にはない楽しみ方がありました。デジタルは電気がないと聴くことはできませんが、アナログレコードは、極端な話、とがった針があれば、レコードの溝をなぞれば小さい音が出ます(回転はどうするんだよというツッコミはなしで!)。もちろんそんなことはしませんが、原理的にはアナログ盤はCDと異なり、電気がなくても物理的に音を出すことは可能です。よくCDよりもアナログレコードの方が音がいいと言われますが、条件やパラメーターが多くて単純に比較することができません。でも理論では矛盾はないし、言わんとするところはわかります。

こんにちは。熊の実です。 よくレコードはCDよりも音が良いといわれます。それは理論的には正しいのですが、ある意味当たっていません。実際はいろいろなケースが考えられます。(ここでいう「良い音」とは、レコードに記録されている音自体のことであって、レコード再生時のバックグラウンドのスクラッチノイズ等...
それでは、また。